ブラッシングを済ませたクルシャ君に赤い服を着せてみました。

この服は生前のウルタ君が着ていたものです。
寒くなるとすこし様子がおかしくなり、辛そうにしていることがあったので
特に寒くなってきた頃には、こうした服を着せて胸の周りを暖めるように
していたものです。毛糸の服も有りました。市販品ではどうしてもかわいさ
を追求したものばかりでして、防寒服が少なかったので手作りとなったのでした。

まだ幼い頃のクルシャ君には、大猫だったウルタ君の服は大き過ぎるようで
着せかけてもすり抜けていましたが、ちょうどいい大きさになってきたようです。
ウルタ君には、市販品を買い与えても、そのうち半分くらいはきつすぎて入りませんでした。
そこで犬用の服を買ったりもしてました。

服を着ているウルタ君。胴体部分はみっちりしています。

シルバーの毛色だと、赤や青の原色が似合うようです。
ところで、服をお仕着せられて、ずっとクルシャ君はころがり続けています。
初めての服なので拘束感があって、嫌がっているようです。
でもしばらくは撮影のために我慢してもらいます。
赤い服の猫
かつてはウルタ君も服を着せると嫌がって、ころころしていたものですが
ほんの30分くらいで慣れてしまいました。クルシャ君も慣れるのは早い
ようです。でも、やっぱり暑いから早めに脱ぎましょう。

短い手足で服を着ながら転がってぱたぱたしています。

早くこれ、外してよと目で訴えてきます。

服なんか着せると、飛び上がって嫌がったり、噛みついて破ったりする
場合もあるようですが、クルシャ君は穏やかです。

この服で寒い時に弱い胸を守らなければならないことなどないようにと
願います。クルシャ君が元気であれば、服も要らないのです。
赤い服の猫2
滅多にない機会なので、この際動画を2つ撮りました。

困ったような訴えるような目つき。

こうして置いたままにされていると、気分も落ち込んでしまいます。

最初は嫌がり、次に訴えてきて、さらには悄気(しょげ)てきて鬱っぽくなります。
この間ほんの10分くらい。

そして放心。
現実から心だけでも逃避して時間が過ぎるのを待ちます。
クルシャ君の反応と態度の変化は子猫だということを計算に入れても
他の子よりずっと早いようです。少なくとも子猫時代のウルタ君の倍
くらいの早さでころころと変わっていきます。
ストレスを与えないようにしたいものです。
でも現在軽くストレス圧にさらされ中。

居直り。
嫌がり→哀願→落ち込み→放心、そして居直りです。
この過程、たぶんヒトと同じです。
強がって、もうどうでもいいやくらいに思ってます。
問題は居直った後です。
そう。次が有るのです、必ず。

居直った後、反撃という可能性もあるのですが、クルシャ君の場合は
違ったようです。やはり穏やかでフレンドリーなラガマフィンらしく
「受容」に達しました。
ここまで、賢いヒトの感情の馴化の段階と全く同じである事が重要です。
クルシャ君に服着せてみるだけで、いろんなことが分かります。

そして、30分もしないうちに、服をわが物にしてしまいました。
