重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

絶滅。

2009-06-10 | ぼやき
私が通勤途上に毎朝立ち寄る名古屋市北区「名城公園」。

その園内にある正式名称「御深井(おふけ)池」のことを、
私はかつて勝手に「蓮池」と呼んでいました。

なぜなら「御深井池」はつい3年前まではこの時期、



こんなふうに蓮の葉が、池の水面全体を覆い尽くしていたからです。

そして6月下旬には、
何本もの花茎が水面に高く伸び、
競い合うように純白の蓮の花を咲かせていました。



ところが、
一昨年のちょうど今頃は――



水面を覆う葉が前年の半分以下に減ってしまい、


そして去年はさらに――



このありさま。


それでも、ごく部分的に葉が残った場所もあって、



シーズン中に、たった数輪でしたが、
開花を楽しむことが出来ました。



そんな、私がかつて「蓮池」と呼んだ「御深井池」の
今朝の様子は、
こうです。




1枚の、
たった1枚の蓮の葉さえ、
池の水面には浮いていません。


去年、辛うじて部分的に生き延びた場所も
今年は



…………。

全滅――と言うよりも、
少なくともここ「名城公園・御深井池」での蓮は、「絶滅」したと表現したほうが的確かもしれません。



悲しい限りです。

と同時に、

「蓮池」に
蓮の葉1枚浮いていない風景を
いつの間にか何とも思わなくなってしまう感覚のマヒを恐れます。


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