重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

偉大さ。

2009-06-21 | つれずれ
子供時代に遊んだ場所を大人になって何十年ぶりかに訪ねると、

たとえばその場所の広さが、昔思っていたほど広くはなく、
周囲に建っている物の高さも、昔思っていたほど高くはなかったことを知って意外に思うことって、ありますよね。

自分の身長が伸びたことによって、視線の高さや視野の広さが、
ずいぶん変わったからでしょうね。


しかし――。






週末に三重方面へ出掛けた所用の帰り、足を延ばして奈良を訪ね、
何十年ぶりかに見た「東大寺大仏殿」の大きさは、

中学時代の修学旅行で見た記憶よりも、
はるかに巨大であり、荘厳でした。


ましてや、
鎮座する「盧舎那仏」も



当時の記憶に倍する迫力をもって、
私を見下ろしていたのです。


つまり、

私たち人間というのは、

子供時代に比べて、
体格はともかく精神的には、
少しも大きくなり得ていないのではありませんか?と、
大仏は、訪れる人々に問いかけているんでしょうね、一千数百年もこの場所に座りながら。


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