わたしの大切なお友達、カモメの“トウコ”ちゃんを紹介します。
トウコちゃんに初めて会ったのは、2005年4月3日の日曜日。場所は六本木ヒルズです。正確な日にちは記憶していたわけではなくて、手帳に記録されていたもの。そこには待ち合わせ日時と場所が書いてあるだけで、トウコちゃんの名前はありません。わたしはその場所に行くまで、トウコちゃんという人が来ることも知らされていなかったから。トウコちゃんは、隊長が連れてきた隊長のお友達なのです。
隊長にはお友達がたくさんいて、だから今のわたしには隊長からの紹介でお友達になった人がたくさんいます。(隊長ありがとう!)けれど、トウコちゃんはそれまでに紹介された人たちとは少し、違っていました。
隊長のお友達に共通しているのは、みんな「人見知りをしない」ということ。初めて会って、まず相手(わたし)と目を合わせて、「はじめまして」と笑顔で話しかけてくれる人たちというところ。それは、その人たちが年上の方たちだったからということもあるのだろうけれど、一瞬でわたしとの間にある壁を扉に変えて、しかも自分からその扉を開いて歓迎してくれるような人たちばかり。
でも、トウコちゃんはそうではありませんでした。
最初はね、目を合わせてくれなかった。っていうと語弊があるかな。「トウコちゃんから積極的には」という限定つきですね。わたし自身も「初めて会った人への対し方」に関して言えば、基本的に受身な人間なので、それまでの隊長のお友達と同じようにすんなりはいかなかったんです。
そのときは四人で行動したのかな。初対面はトウコちゃんだけだったから、あとの二人に比べたら、トウコちゃんとはそのあともそんなには話していないような気がします。それにね、わたしから見たトウコちゃんの第一印象は、「初対面でいきなりあれこれ質問を投げかけたりして、自分との間の距離を勝手に縮めてしまうような人には、どちらかというと嫌悪感をいだくのではないかな」と思ったの。そういう人を親しみやすいと思う人もいれば、馴れ馴れしいと感じる人もいるわけで。トウコちゃんはどちらかというと後者のタイプなのではないかと、わたしの「人間タイプ識別機」は判断したんだ。だから、普段よりも少し慎重に接していたような記憶があります。
六本木のあと四人で渋谷に行って、そこで遅くなったお昼ご飯。食事の場ではやっぱり話が弾みます。トウコちゃんともそこではだいぶふつうにお話できていたのではないかと思うけれど、本当は正直あんまり覚えていないんだ。楽しかったってことはわかるんだけど。
そんなとりとめもない出会いから一ヵ月後、まさかトウコちゃんからお誘いのメールをもらえるなんて、わたしは本当に思いもよらなかったの。だって、すっごく仲良くなったとか、何かの話題で意気投合したとか、トウコちゃんとわたしを結びつける何かが、あのときに作れたとは思っていなかったから。次に会うときも「隊長のお友達」として会うのだろうと漠然と思っていたから。だからメールをもらったときは本当にうれしかった。
そうやって二人の再会が実現して、三回目には日曜日のデートが実現しました。
わたしね、初めて会ってもう一回会える人っていうのはかなりの数いると思うんだけど、そこからまたもう一回会える人となると、そう多くはいない気がするの。何も用事もなく、物理的な必要性もないという場合にね。たいていは、お互いの状況的にも再開することが難しいことのほうが多いし、世の中にはこういう人もいるんだなという新鮮味で満足できてしまう。それがいけないということでは決してなくて、単純にそういう出会いのほうが多くて、それはむしろ必要な出会いでもある。その中で、これから先もずっとどこかで繋がりを持っていたいと思う人に出会っていくわけだから。
今日隊長に、トウコちゃんのどこが好きなのかと聞かれました。トウコちゃんはuubのどこがいいと言っているのかとも聞かれました。後者は答えられたのだけど、前者の答えがでてこなかったの。大好きなのに。
それで、さっきからずっと考えています。わたしにとってのトウコちゃんの一番の魅力はなんだろうって。
たぶんね、
物事をとても静かにみつめるところ。
静かに見つめて、気に入ったものはそっと取り入れて、波をたてずにしまうことができる。自分が取り入れたくないと思っても押し付けられる外部からのあらゆる影響も、とても静かに一人で整理していく。本当に大切なものをしまっておくための、何がおきてもびくともしない頑丈な箱を常に持ち歩いている。
とにかく、オシャレなんだと思う。生き方や、接し方が。
どんなに大きな波が襲ってきても、心の中に受け入れるまでの間に静かな波に変えてしまうことができる。
でもね、それって逆に言えば静かな波に変えないと受け入れられないということでもある。大きな波には耐えられない、そういう繊細さがトウコちゃんにはあります。そんなトウコちゃんがわたしにしてくれた最初のapproachを、わたしはとても大切にしたいと思うのです。
トウコちゃん、またふたりでお茶を飲もうね。
P.S.隊長、トウコちゃんに会わせてくれてありがとう。
トウコちゃんに初めて会ったのは、2005年4月3日の日曜日。場所は六本木ヒルズです。正確な日にちは記憶していたわけではなくて、手帳に記録されていたもの。そこには待ち合わせ日時と場所が書いてあるだけで、トウコちゃんの名前はありません。わたしはその場所に行くまで、トウコちゃんという人が来ることも知らされていなかったから。トウコちゃんは、隊長が連れてきた隊長のお友達なのです。
隊長にはお友達がたくさんいて、だから今のわたしには隊長からの紹介でお友達になった人がたくさんいます。(隊長ありがとう!)けれど、トウコちゃんはそれまでに紹介された人たちとは少し、違っていました。
隊長のお友達に共通しているのは、みんな「人見知りをしない」ということ。初めて会って、まず相手(わたし)と目を合わせて、「はじめまして」と笑顔で話しかけてくれる人たちというところ。それは、その人たちが年上の方たちだったからということもあるのだろうけれど、一瞬でわたしとの間にある壁を扉に変えて、しかも自分からその扉を開いて歓迎してくれるような人たちばかり。
でも、トウコちゃんはそうではありませんでした。
最初はね、目を合わせてくれなかった。っていうと語弊があるかな。「トウコちゃんから積極的には」という限定つきですね。わたし自身も「初めて会った人への対し方」に関して言えば、基本的に受身な人間なので、それまでの隊長のお友達と同じようにすんなりはいかなかったんです。
そのときは四人で行動したのかな。初対面はトウコちゃんだけだったから、あとの二人に比べたら、トウコちゃんとはそのあともそんなには話していないような気がします。それにね、わたしから見たトウコちゃんの第一印象は、「初対面でいきなりあれこれ質問を投げかけたりして、自分との間の距離を勝手に縮めてしまうような人には、どちらかというと嫌悪感をいだくのではないかな」と思ったの。そういう人を親しみやすいと思う人もいれば、馴れ馴れしいと感じる人もいるわけで。トウコちゃんはどちらかというと後者のタイプなのではないかと、わたしの「人間タイプ識別機」は判断したんだ。だから、普段よりも少し慎重に接していたような記憶があります。
六本木のあと四人で渋谷に行って、そこで遅くなったお昼ご飯。食事の場ではやっぱり話が弾みます。トウコちゃんともそこではだいぶふつうにお話できていたのではないかと思うけれど、本当は正直あんまり覚えていないんだ。楽しかったってことはわかるんだけど。
そんなとりとめもない出会いから一ヵ月後、まさかトウコちゃんからお誘いのメールをもらえるなんて、わたしは本当に思いもよらなかったの。だって、すっごく仲良くなったとか、何かの話題で意気投合したとか、トウコちゃんとわたしを結びつける何かが、あのときに作れたとは思っていなかったから。次に会うときも「隊長のお友達」として会うのだろうと漠然と思っていたから。だからメールをもらったときは本当にうれしかった。
そうやって二人の再会が実現して、三回目には日曜日のデートが実現しました。
わたしね、初めて会ってもう一回会える人っていうのはかなりの数いると思うんだけど、そこからまたもう一回会える人となると、そう多くはいない気がするの。何も用事もなく、物理的な必要性もないという場合にね。たいていは、お互いの状況的にも再開することが難しいことのほうが多いし、世の中にはこういう人もいるんだなという新鮮味で満足できてしまう。それがいけないということでは決してなくて、単純にそういう出会いのほうが多くて、それはむしろ必要な出会いでもある。その中で、これから先もずっとどこかで繋がりを持っていたいと思う人に出会っていくわけだから。
今日隊長に、トウコちゃんのどこが好きなのかと聞かれました。トウコちゃんはuubのどこがいいと言っているのかとも聞かれました。後者は答えられたのだけど、前者の答えがでてこなかったの。大好きなのに。
それで、さっきからずっと考えています。わたしにとってのトウコちゃんの一番の魅力はなんだろうって。
たぶんね、
物事をとても静かにみつめるところ。
静かに見つめて、気に入ったものはそっと取り入れて、波をたてずにしまうことができる。自分が取り入れたくないと思っても押し付けられる外部からのあらゆる影響も、とても静かに一人で整理していく。本当に大切なものをしまっておくための、何がおきてもびくともしない頑丈な箱を常に持ち歩いている。
とにかく、オシャレなんだと思う。生き方や、接し方が。
どんなに大きな波が襲ってきても、心の中に受け入れるまでの間に静かな波に変えてしまうことができる。
でもね、それって逆に言えば静かな波に変えないと受け入れられないということでもある。大きな波には耐えられない、そういう繊細さがトウコちゃんにはあります。そんなトウコちゃんがわたしにしてくれた最初のapproachを、わたしはとても大切にしたいと思うのです。
トウコちゃん、またふたりでお茶を飲もうね。
P.S.隊長、トウコちゃんに会わせてくれてありがとう。