uubの小屋

I also miss your small but peaceful room.
ただ今、冒険中。

二十三段目 トウコちゃん

2005年07月26日 12時12分39秒 | 日記
わたしの大切なお友達、カモメの“トウコ”ちゃんを紹介します。

トウコちゃんに初めて会ったのは、2005年4月3日の日曜日。場所は六本木ヒルズです。正確な日にちは記憶していたわけではなくて、手帳に記録されていたもの。そこには待ち合わせ日時と場所が書いてあるだけで、トウコちゃんの名前はありません。わたしはその場所に行くまで、トウコちゃんという人が来ることも知らされていなかったから。トウコちゃんは、隊長が連れてきた隊長のお友達なのです。

隊長にはお友達がたくさんいて、だから今のわたしには隊長からの紹介でお友達になった人がたくさんいます。(隊長ありがとう!)けれど、トウコちゃんはそれまでに紹介された人たちとは少し、違っていました。
隊長のお友達に共通しているのは、みんな「人見知りをしない」ということ。初めて会って、まず相手(わたし)と目を合わせて、「はじめまして」と笑顔で話しかけてくれる人たちというところ。それは、その人たちが年上の方たちだったからということもあるのだろうけれど、一瞬でわたしとの間にある壁を扉に変えて、しかも自分からその扉を開いて歓迎してくれるような人たちばかり。
でも、トウコちゃんはそうではありませんでした。
最初はね、目を合わせてくれなかった。っていうと語弊があるかな。「トウコちゃんから積極的には」という限定つきですね。わたし自身も「初めて会った人への対し方」に関して言えば、基本的に受身な人間なので、それまでの隊長のお友達と同じようにすんなりはいかなかったんです。

そのときは四人で行動したのかな。初対面はトウコちゃんだけだったから、あとの二人に比べたら、トウコちゃんとはそのあともそんなには話していないような気がします。それにね、わたしから見たトウコちゃんの第一印象は、「初対面でいきなりあれこれ質問を投げかけたりして、自分との間の距離を勝手に縮めてしまうような人には、どちらかというと嫌悪感をいだくのではないかな」と思ったの。そういう人を親しみやすいと思う人もいれば、馴れ馴れしいと感じる人もいるわけで。トウコちゃんはどちらかというと後者のタイプなのではないかと、わたしの「人間タイプ識別機」は判断したんだ。だから、普段よりも少し慎重に接していたような記憶があります。

六本木のあと四人で渋谷に行って、そこで遅くなったお昼ご飯。食事の場ではやっぱり話が弾みます。トウコちゃんともそこではだいぶふつうにお話できていたのではないかと思うけれど、本当は正直あんまり覚えていないんだ。楽しかったってことはわかるんだけど。

そんなとりとめもない出会いから一ヵ月後、まさかトウコちゃんからお誘いのメールをもらえるなんて、わたしは本当に思いもよらなかったの。だって、すっごく仲良くなったとか、何かの話題で意気投合したとか、トウコちゃんとわたしを結びつける何かが、あのときに作れたとは思っていなかったから。次に会うときも「隊長のお友達」として会うのだろうと漠然と思っていたから。だからメールをもらったときは本当にうれしかった。

そうやって二人の再会が実現して、三回目には日曜日のデートが実現しました。
 
わたしね、初めて会ってもう一回会える人っていうのはかなりの数いると思うんだけど、そこからまたもう一回会える人となると、そう多くはいない気がするの。何も用事もなく、物理的な必要性もないという場合にね。たいていは、お互いの状況的にも再開することが難しいことのほうが多いし、世の中にはこういう人もいるんだなという新鮮味で満足できてしまう。それがいけないということでは決してなくて、単純にそういう出会いのほうが多くて、それはむしろ必要な出会いでもある。その中で、これから先もずっとどこかで繋がりを持っていたいと思う人に出会っていくわけだから。

今日隊長に、トウコちゃんのどこが好きなのかと聞かれました。トウコちゃんはuubのどこがいいと言っているのかとも聞かれました。後者は答えられたのだけど、前者の答えがでてこなかったの。大好きなのに。
それで、さっきからずっと考えています。わたしにとってのトウコちゃんの一番の魅力はなんだろうって。
たぶんね、

物事をとても静かにみつめるところ。

静かに見つめて、気に入ったものはそっと取り入れて、波をたてずにしまうことができる。自分が取り入れたくないと思っても押し付けられる外部からのあらゆる影響も、とても静かに一人で整理していく。本当に大切なものをしまっておくための、何がおきてもびくともしない頑丈な箱を常に持ち歩いている。
とにかく、オシャレなんだと思う。生き方や、接し方が。
どんなに大きな波が襲ってきても、心の中に受け入れるまでの間に静かな波に変えてしまうことができる。
でもね、それって逆に言えば静かな波に変えないと受け入れられないということでもある。大きな波には耐えられない、そういう繊細さがトウコちゃんにはあります。そんなトウコちゃんがわたしにしてくれた最初のapproachを、わたしはとても大切にしたいと思うのです。

トウコちゃん、またふたりでお茶を飲もうね。

P.S.隊長、トウコちゃんに会わせてくれてありがとう。


二十二段目 大好きな人の大好きな人

2005年07月25日 15時36分29秒 | 日記
アビシニアンの“アビちゃん”から久しぶりのメールが届きました。

アビちゃんはuubの学生時代のとても大切なお友達の一人です。アビちゃんは自分の大きな夢のために、毎日がっつり、せっせと働いています。とても忙しいので、わたしとの連絡もごくごく稀なものになっています。そのアビちゃんから、少し前に出したメールのお返事が届きました。

彼ができたのだそうです。

職場が一緒の彼は、今のアビちゃんにとって「心の支えになっている」「とても大切な存在」だと。

学生時代、アビちゃんからは男の子の名前も聞いたことがなかったから、そんなストレートな言葉を聞かされて、こちらがドキドキしてしまいました。
 
「アビちゃんの心の支えになる大切な人」

アビちゃんが彼に頼っているところを想像するだけで、なんだかひどく照れてしまいます。一体わたしはどんな妄想をしているのでしょう。自分でもよくわかりませんが、アビちゃんが「大切」だなんていうと、もし今世界がひっくり返ったら、アビちゃんは真っ先にその彼を助けになりふりかまわず猛ダッシュで走っていくに違いないと思うのです。本当に本当に、いとしい彼なのだというアビちゃんの想いがわたしの視界から流れ込んでくるのです。

胸がドキドキします。今度どんな顔をしてアビちゃんに会えばいいのか、わからなくなってしまったような気さえします。なんでわたしが興奮しているのでしょう。わけがわかりません。

はやくアビちゃんに会いたいです。


二十一段目 楽しみなこと

2005年07月22日 14時14分08秒 | 日記
最近楽しみなことがドバッとやってきてうれしいので、そのうれしさをここで表現させてください。

何から書こうかな。
えっと、ひとつ目は七月下旬発売予定の『チェ・ジウ トレジャーボックス 「Jiwoo Travel in Diary」』!インターネットですでに先行予約済みのuubです。これは、チェ・ジウのオフィシャルDVD&写真集&オリジナルグッズをセットにしたもので、イタリア・南アフリカ共和国・キューバ・アメリカなどを訪れたチェ・ジウの映像が詰まった、まさにTreasure Box!
本当にすごく楽しみ。チェ・ジウ大好き。

でも、ひとつとても不安なことがあります。わたしは引越しをしてしまったのです。そして、先行予約もなんだかちゃんとできているのか、今になって心配になってきました。さて、今はもうインターネット環境さえ整っていないuubは、無事にこの宝を手にすることができるのか。

あー心配。

さてさて次もチェ・ジウ。来年、日本での連続ドラマ出演が決まりました。ぱちぱち。共演は竹ノ内豊。バーミャンが「あっちではなくて、そっちでよかった」といっておりました。まあね、その通り。(「あっち」がわからない方にはごめんなさい。説明しだすと長いんです。)すごくうれしい。はやく見たい。来年までは死ねない。がんばって生きよう。

次。『四月の雪』
こちらはいわずと知れたペ・ヨンジュン。彼への評価は多々あるかとは思いますが、わたしは彼を結構好きなんです。それに関してのコメントも多々あるかとは思いますが、好きなものは好きなんです。今年9月公開。もうすぐですね。絶対観にいくんだ。
でもこちらは、『ダ・ヴィンチ・コード』より、さらに誰も一緒に行ってくれなさそう。いいんだ。一人で行くんだ。

次はもうちょっと、硬派なトピック。
8月17日、2006年ワールドカップ アジア最終予選vsイラン戦 。ホーム!
もうW杯出場は決まってるから、がんがん攻めてたっくさんゴール決めてほしいな。こちらも安心して観戦できるしね。俊輔が鳥肌の立つシュートが決めるところを見たい。勝って、ヒデが笑うところも見たい。

はい、次。
今日夕方から、四ツ谷の紀尾井ホールで行われるピアノリサイタルを見に行ってきます。わたしのピアノの先生であるヨークシャーテリアの“リン”先生がが行けなくなったためにチケットを譲り受けたものです。リン先生曰く「すばらしい」のだそうです。「是非uu-chanに聴きに行って欲しい」との熱弁をいただきました。とにかくピアニストが「かっこよく」「演奏も素晴らしく」「家がお金持ちではなかったため音高(音楽高校)にも通っていなく」「だから本当に実力だけでここまであがってきた」「本当にピアノが大好きで弾いているんだということがよくわかる演奏をする青年」なのだそうです。「たぶん好きになっちゃうよ」とも言われました。好きな人が増えるのはいいことです。惚れる気で聴きに行ってきます。

そのあと隊長とお食事です。こちらも楽しみですよ、隊長。

P.S.この楽しみのパワーを、今日は全部次郎君への祈りに捧げます。
次郎君、今日はハセキョーのお誕生日だって。がんばると、あんな27歳とデートできるかもしれないらしいよ。がんばってね。

二十段目 引越しました。

2005年07月20日 12時00分53秒 | 日記
森の中から、都会へ出てきました。

新しい小屋ではバーミャンと二人暮らしです。でもバーミャンは忙しくてまだ引っ越してきていないので、冷蔵庫も洗濯機も、ガスコンロも電子レンジも掃除機もありません。今月末まではつつましく暮らします。

東京に出てきてからのuubの引越しはこれで六回目。これが七つ目の小屋ということになります。東京に出てきて五年と四ヶ月が経ったから、平均すると一つの小屋に一年もいないんですね。なんて落ち着きのない。

そして、一緒に暮らすことになる友達の人数はバーミャンが五人目です。一人暮らしをしていたのは一つの小屋だけで、あとは全部友達と一緒でした。わたしはずっと、友達の家に居候して暮らしていたわけなのです。そうそう、だから電化製品の一切がないんですね。なんて迷惑な。

この七つ目の小屋でやっと居候ではなくなりました。ばんざい。
今までご迷惑をかけたみんな、本当にありがとうございました。みんのおかげでここまでなんの苦労もなく、楽しく生活してこられました。これからしばらくはバーミャンと協力して、新しい生活を楽しもうと思ってます。がんばって働かなくちゃ。

そんなわけで、まだわたしの小屋にはインターネット環境が整っていません。しばらくブログが更新できず、ご心配をかけた方がいらっしゃいましたら申し訳ありませんでした。こうして会社でお留守番してるときにしか記事を書けないのですが(それも本当はよくないけど、わたしは本当のことだけをして生きてはいないのでいいことにします)、引き続き遊びに来ていただけたらうれしいです。

まだまだダンボールの整理が終わらないのに、今日は飲み会があります。あさっては塾。しあっさてはピアノコンサート。ふー。

P.S.今日フクロウのうおみさんに「そうやってすぐ『すみません』って言うのやめたほうがいいよ」と言われました。うおみさんが怒ってるように見えたから謝ったのですが、そうではないことがこの一言でわかったので、これからは怒っているように見えても気にしないですみます。あー、よかった。



十九段目 Audrey Tautou

2005年07月15日 12時15分53秒 | 日記
昨日の記事から。

「ダン・ブラウンの同名ベストセラーを映画化する「ダ・ヴィンチ・コード」の撮影が、6月29日、パリのホテルリッツにて始まった」そうです。

『ダ・ヴィンチ・コード』、電車の中吊りで初めてお目にかかり、読みたいと強く希望した本。しばらくして知り合いの人から「おもしろいらしいよ」との情報を得て、やっぱり買おうと思った本。でも読まずにいた本。映画化されると知って、公開前までには読んでおきたいなぁと、再度読みたい気持ちを確認しながら、まだ買わずにいた本。

その本がいよいよ映画化に向けて撮影を開始した、というのが昨日の記事。
 
そうか、もう映画化かぁ。早いなぁ。と思いつつ続きを読み進めていくと、記事のほぼ終わりで、わたしのふにゃふにゃなアンテナをピシッととんがらせる名前を発見。「オドレイ・トトゥ」。そう、日本でも話題になった映画『アメリ』の主演女優。
わたしが彼女を好きになったのは、今年の春に公開された『ロング・エンゲージメント』の影響が一番大きい。この映画の中で彼女の言ったあるセリフが、わたしに強烈な印象を残していったからです。そのセリフが何であるかは、あえてここでは言わないけれど、わたしにとっては、「このセリフを聞けただけで、この映画は観る価値があった」と思えるセリフだったのです。

その、オドレイ・トトゥが、『ダ・ヴィンチ・コード』に出演する。観なくちゃ。なんとしても。

一応ここで断っておくと、その「映画の観る価値を決定付たセリフ」を考えたのが、オドレイ・トトゥであるわけではないだろうというのは、わたしもちゃんとわかっています。けれど、セリフを言ったのは彼女だったんです。わたしにはそれだけで十分、彼女を好きになる理由になるのです。


「『ダ・ヴィンチ・コード』は来年5月19日に全米公開。日本でも同時期に公開される。」

ちなみに主演はトム・ハンクス(ここでもuub興奮)。監督はロン・ハワード、その他の出演者にジャン・レノ、イアン・マッケラン、ポール・ベタニーら。

来年、誰かわたしと一緒に観にいってください。

 


十七段目 シュレッダー

2005年07月11日 21時07分26秒 | at パンダ社
大量の資料をシュレッダーにかけました。
 
事務所にある、まだ買って間もないというシュレッダーは、金魚のリュウ君(過去記事参照)のようにへそ曲がりです。鉢の中をゆうゆうと泳いでいる金魚の前に指を近づけると、ぷいっとそっぽを向かれてしまう、あれです。リュウ君も相当なものですが、このシュレッダーもまた負けていません。リュウ君2号ということで、“ニリュウ”と名づけさせていただきます。・・・失礼かしら。でも使っちゃう。

ニリュウは最大継続稼動時間が10分です。10分運動した後は25分以上の休憩をとらないと再稼動できません。って、ウーロンより役に立たない!(誰かわかってね。)さらに、一度の最大消化量はコピー用紙7枚まで。7枚以上の紙を重ねて通すと、即座に赤ランプが点灯して動かなくなります。しかも見事なくらい、ぴたっ。と止まる。「うううぅぅぅ・・・う。」でもなく、「ううーーううん、ううん、う。」でもなく、「ぴたっ。」です。しっかり終止符までついてます。何百枚もの紙を消費するのには、ニリュウの胃袋は小さすぎるのです。

途中で止まるとどういうことになるかというと、「そのまま」です。一度咥えられた紙は、どんなに引っ張っても抜き出すことができないし、ニリュウに「動いて」と叱っても、「がんばって」と甘えても、一切聞く耳無しです。ほおっておいて、こっちに振り向いてくれるまで待つしかありません。

先日わたしはバーミャンに「Y染色体を持つ生物からの連絡は待ってはいけません」と言いました。ニリュウのことも、Y染色体の持ち主みたいに対応しようと思います。


十六段目 嫌いな人がわからない

2005年07月10日 10時02分14秒 | 日記
「嫌いな人を相手にするときほどその人に気を遣って行動するから、周りの目からは好きなようにみえる。」

バーミャンのuubに対する評価の一つです。

驚きました。そんなふうに見られているとは。
確かに、苦手な人や好きではない人と一緒にいても、わたしはその感情を表に出したりはしないようにしているつもりです。でもそれは、多くの人がそうであるのと同じ程度のものだと思っていました。
ところが、バーミャンに言わせると「本当に好きな人よりも好きに見える」のだそうです。だから「uu-chanの嫌いな人はわからない」と。

過去の記憶のどこかが点滅し始めました。思い当たる経験があるという信号です。
 
高校生のとき仲のよかった友達を怒らせたことがあります。彼女と、もう一人別の友達とわたしと三人で一緒にいたときのことです。別の友達が誰であったかは覚えていません。そういう友達だということです。けれど、このとき怒った彼女がわたしに言った言葉は「なんで○○ちゃんとばっかりしゃべって、わたしとしゃべってくれないの」でした。セリフまでしっかり覚えている関係だった彼女と、そのセリフがあるがために存在としてだけで覚えてる「別の友達」とでは、わたしは明らかに彼女の方と、より仲がよかったはずなのです。実際にこのときのわたしは、彼女ととても仲がよかったし、彼女をとても好きだと思っていました。

わたしはおそらく気を遣っていたのです。彼女とわたしが「仲良し」であることは、別の友達が一番よく知っていることなのです。だから三人で一緒にいて、別の友達が疎外感を感じたりしないようにしたかったのです。わたしと彼女が二人でしゃべりだしてしまったら、別の友達にはわからない話題も出てきます。そうならないように、2+1ではなくて、3であるようにしたかったのです。

バーミャンの言っていることとは、状況的に少しズレがありますが(わたしは別の友達を嫌ってはいませんでした)、「実際に好きな人以上に好きにみえる」という点で、ここでもわたしは同じことをしていたのだと思います。
 
他にも思い当たる節はあります。例えば、もうすでに仲のいい友達と、まだ知り合って間もない人が一緒にいる状況では、わたしは確実に後者の人と話をしようとします。というよりはむしろ、できるだけ前者の人と一緒にいないようにします。隣を歩くなら、後者の人を選びます。

ということに、気づかされました。
 
自分という人間を他者の目を通して再認識してみると、こういうおもしろい発見があります。

P.S. そういうことなので、わたしがほっとくのは「仲良し」の勲章なのですよ、隊長。
      


十五段目 お初にお目にかかります。

2005年07月10日 00時18分44秒 | 日記
ネコのバーミャンと、お猿の隊長がお友達になりました。

徳島まで行ってきた隊長は、モーニングコールのお礼にお土産を買ってきてくれました。なので、今日会う約束をしていました。時間までのんびりしていると、バーミャンから久しぶりのお誘いのメールが届きました。“uu-chan、今日は何してるのー?”
わたしは隊長との約束を破らずにバーミャンに会いたかったので、三人で会うことをバーミャンに提案しました。隊長の意向もあるだろうと考えるのが自然ですが、「隊員の友達はみんな隊員」の精神の持ち主なので、大して気にしませんでした(そしてそれは正解でした)。

わたしはその後にも予定があったので途中で抜けてきたのですが、ふたりはそれからもずっと一緒にいたようです。(さすが隊長!)
隊長がくれたメールの内容から、バーミャンはもはや隊長にとって「uubの友達」ではなく「隊長の友達」になったことがわかりました。とてもうれしいです。

さて、そのころわたしは別なところで「お初にお目にかかっ」ていました。場所は電車の中。ある駅を発車したと思ったのが、動き出して5秒後ぐらいに急ブレーキがかかり、車内でドミノ倒しが起こりました。そのドミノの一番下になったのがわたしです。
満員電車なんだから、わたしの下になるべき位置に立っていた人はたくさんいたわけです。にもかかわらず、結果はわたしが一番下。なぜ? 思いっきり倒れてベタンとしりもちをついてしまいました。それだけでも十分恥ずかしいのに、もっと恥ずかしいのは自分で立ち上がれなかったこと。満員だから、立ち上がろうとするのに必要なスペースがないんです。
そんなわたしの腕をつかんでぐいっと引っ張りあげてくれた方がいました。

すみません、お初にお目にかかります。uubと申します。以後、お見知りおきを。ははー。

と言いたくなりました。


十四段目 代理、最終日

2005年07月09日 02時18分48秒 | 森の学校
教育実習のために地元に帰っているキジの“クジャック”さんの代理で、中3の国語を一ヶ月担当しました。
といっても、週に一回の授業なので計4回だけ。
頼まれたときは、担当者としての適格値には不安を感じたけれど、体力的な部分にはそれほど問題はないと思ってました。週一回が二回になるだけのことだって。

甘かった。

もともとの担当が木曜日だから、二日連続になったからというせいもあるけれど、普段のわたしの時間凝縮濃度と比べると、その濃さはだいぶ深みを増してしまいました。
わたしは平日は五時に起きるので、塾が終わって帰ってくるのが早くても0時前だと、どうしても睡眠不足から免れられません。

そして何よりも、中学生のパワーの恐ろしいこと。
特にカワウソの“ヌー”君、キミです。
授業中はとっても静かにしているのに(まったく聞いていないからという説がなくはない)、終わるとイタズラを始めるのはなぜ?(やっぱり聞いてないからか)

わたしの鞄がどれかを覚えたヌー君は、なんでこんなもの持ってるの? とわたしを質問攻めにしながら、中身をすべて探り出すことをし始めました。おまけに、ついにはそこからわたしの携帯を黙って持ち出してしまう始末。携帯を欲しがっていたヌー君の手にそれがあるのを見たとき、「お、買ってもらえたのか」と思ったら、わたしのじゃないか。(uub相当慌てる。)
ところが、そうしたら今度は中2の、いつもわたしをバカにするリュウ君が、「女性の鞄をのぞくなんて着替えを覗くのと一緒なんだぞ」と言い出して、二重に驚き。(uubパニック。)

ふたりとも、どっちでもいいがそんなことに興味をもたないでくれ。英語をやってくれ。

 
代理を頼まれた国語の授業は、とある経緯から最後は名古屋弁講座になってしまいました。
 
いくつか出した名古屋弁の中で、みんなが一番気に入ったようだったのが「けった」。

わかる人にはわかります。

ね、次郎君?


十三段目 元気になる方法

2005年07月07日 12時03分46秒 | 日記
今日はいい気分です。

普段は本社にいるパンダの“社長”がこちらに来るので、事務所の掃除を念入りにしました。元気のなくなっている観葉植物たちが心配ですが、元気を取り戻させてあげる方法がわからないので、ほうっておきます。

わたしが元気になる方法は、大好きな人たちと話をすることなんだなって思います。昨日は、わたしのブログをみて心配してくれた友達がいました。見なくても、久しぶりに遊ぼうよと誘いのメールをくれた子がいました。忙しいから今日は返事をくれないだろうなと思っていた人からの、お返事がありました。大勢でやるイベントの日程について、わたしの都合を気にしてくれる子がいました。

今朝は、出張で徳島へ旅立つお猿の“隊長”にモーニングメールを送りました。朝五時起きだというので、こちらから協力を申し出ました(わたしは普段から五時に起きなので)。

案の定、五時にメールを送り、五時半に再度送っても反応がないので電話をしたところ、10回目くらいのコール音で相手の声が聞こえました。
とてもしっかりした声だったので、あれ?起きてたのかなと思ったら、「今何時?」と、なんとか平静さを保とうとしてるような響きが感じられたので、あーやっぱり寝てたんだと、こちらも少し慌てました。
5時37分と教えてあげると、ほっとした様子で「助かりました」の一言。

あーよかった。

隊長、楽しんできてくださいね。


十二段目 バイオリズム

2005年07月06日 11時26分18秒 | 日記
ここに、ある保険会社の営業の方が持ってきてくれた「今月のuub様のバイオリズム」があります。それによるとわたしの「要注意日」は、身体・感情ともに6日となっています。

当たってしまいました。

昨日もあまりよくなかったけれど、今日はさらに全くダメです。余計なことを悩み出しています。仲のいい友達が、いま、わたしを仲のいい友達だと思ってくれているのかなと、不安になってます。

わたしは「友達」というものに対して、いつの時も苦手意識があります。とても大切に思っているのにそれをうまく表現できなかったり、相手の重荷になってしまったり、自分が相手に対してどう振舞えばいいのかがわからなかったりします。それでも誰かととても仲良くなることはあります。そういうとき、わたしは本当にうれしくて、その子を好きだという気持ちをずっと大切にしようと思います。
けれど、誰とどんなに仲良くなっても、仲良くなくなる日が訪れます。けんかをするわけではないけれど、距離が離れたり、環境が変わったり、周りにいる人間が変わったり、忙しくなったり、自分が変わったり、相手が変わったり、そういう様々な要因で人はそのとき一番親しく付き合う人間を変えていくし、それは自然に変わっていくものでもあります。だから一番仲のよかった友達が、ある時期からわたしではない人と一番仲良くなっても、それは仕方のないことで、逆にわたしのほうから同じことをすることがあっても、それは自然なことなのだと思います。

でも、そういう自然なことをすごく寂しく思うときがあります。
それは周期的にやってきて、わたしを暗い気持ちにさせます。今日がそういう日です。

問題が「相手とわたしの間」にあるのならともかく、そうではなくて、わたしが勝手に発生させて背負ってるだけのものだから、相手に望むべき筋合いのものは一つもありません。自分で消化するより他に仕方がありません。つらいけれど。

こういう日は誰かに会えるといいなと思います。


十一段目 友達からのメール

2005年07月05日 15時02分12秒 | 日記
フランスに住む鹿の“ミュール”からメールが届きました。

わたしたちは2004年の春に、モナコで知り合いました。わたしがあるイベントで現地を訪れ、そのイベントの参加者の一人だったのがミュールです。はじめて彼女と言葉を交わしたとき、ミュールはとても知的で、やさしい女性に思えました。

イベントは二日間にわたって行われたのですが、一日目でわたしたちはお互いの顔と名前を覚えました。イベントには何十人もの同世代の参加者がいたので、ミュールと知り合えたことはわたしにとって幸運なことでした。
日本人であるわたしに彼女が話題にしたものの一つが北野武監督の映画『座頭市』。国際的感覚に乏しいわたしはまったく知らなかったのですが、北野武作品はフランスではとても人気があるのだそうで、ミュールも彼の作品を“fantastic!"と評する者の一人でした。そういう彼女に「わたしもあの映画はとても好き」だと伝えると、彼女は次の日にそのサントラをCDに焼いて、わたしにくれました。とてもうれしかった。ジャケットまでカラーコピーされていて、その裏には彼女の名前とアドレスが、彼女の字で書かれてありました。
 
そうして、日本に戻ってきてからも彼女との交流は続きました。

けれど、今年に入ってからはあまり連絡をとっていませんでした。ふと思い出してメールを送ったのですが、その返事がひと月以上なかったので、わたしは少し悲しい気持ちになりました。もう終わっちゃったのかな、と。
でもその不安は今日解消されました。そして何ヶ月も連絡をとらなくても、ミュールと友達でいられることがわかって、わたしはとてもうれしくなりました。

違う文化のなかで生活している人とコミュニケートできることが、いま、とても楽しいと感じています。



十段目 抱きしめられたい

2005年07月03日 05時53分57秒 | 日記
大切なお友達が寂しがっています。

彼女はネコの“バーミャン”。性格は「やさしくて甘えん坊、気高くてめったに鳴き声を出さない猫」です。たまに攻撃的になることがあるけれど、それは彼女の傷つきやすい繊細な部分を守るための手段なのではないかと、わたしは思っています。いろんな「痛み」を知っている彼女は、とてもたくましく生きているけれど、たまに、彼女の痛みを平気で踏んづけていく人がいて、それが彼女を必要以上にたくましくさせています。

たくましいのはいいことです。
でも「必要以上」である必要はないのです。

バーミャンは今、誰かの腕を求めています。「誰か」というと、誰でもいいというような解釈をされがちだけれど、彼女が欲しいのは「特定の誰か」の腕であって、「不特定の誰か」の腕ではありません。わたしが特定の誰かになれた可能性も後天的にはありました。でもその可能性は、わたしが生まれる前にY染色体を得ることができなかった時点で、常にゼロであることを決定づけられてしまいました。
 
Xだけでは世の中は動かないのです。
そして、バーミャンにはYが必要なのです。

「やさしくて甘えん坊、気高くてめったに鳴き声を出さない」バーミャンがいつでも泣けるような腕を、わたしも求めています。


九段目 朝のお気に入り

2005年07月01日 13時41分22秒 | 日記
ピアノに行けない日があります。
 
平日の朝は、仕事前にピアノを弾くのがわたしの日課です。家にはピアノがないので、レッスン室まで足を運びます。でも、朝着ていく服が決まらなかったり、睡眠が足りなくて頭がぼーっとしていたり、電車が事故でとまったりすると、弾くのを諦める日もあります。

今日がそうでした。理由は寝坊。 

わたしは寝坊というのをまずしません。何時に寝ても、毎日同じ時間に目が覚めます。休みの日でも一緒です。便利だけど、あまりうれしくはありません。もう少し寝かせてください、と思います。

だから今日の寝坊はわたしにとって、とても珍しいことでした。原因はわかりません。いつもよりも30分遅くに目が覚めて、さてどうするか、と思いました。めちゃくちゃ急いで準備をして、一分でも早く家をでる努力をするか、もしくはいつもどおりに準備して、ピアノを弾かずに職場に行くか、二つの選択肢があります。後者であれば、ピアノに行かない代わりに、喫茶店でのんびりミルクティーを飲む時間ができます。

結局、後者になりました。

というのは、わたしは急いで準備をするということがとても嫌いなうえに、とても苦手なのです。そして、朝の喫茶店で飲むミルクティーがとても魅力的だったのです。

レッスン室に寄らずに会社へ行くと、勤務時間の40分前に駅に着きました。近くの喫茶店でミルクティーを飲んでのんびりするにはちょうどいい時間です。そう、本当にいい時間です。

ピアノが弾けなくてもこの時間を過ごせるなら、いいかなって思います。