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「百合子、ダスヴィダーニャ」の映画化

左から、一十三十一、菜葉菜、大杉蓮、浜野佐知


左から湯浅芳子、宮本百合子

本屋でパラパラと立ち読みしていたら、「婦人公論」2月7日号(1月22日発売)の記事

対談・宮本百合子と湯浅芳子の愛と別れから学ぶ
 洞口依子×吉行和子
女×女は、男とよりもずっとドラマティック!

と出会った。映画は昨年10月クランクインしており今年完成と言う。今まで知らなかったとは、何たる不覚。原作は愛読していたが、このような題材が映画になるとは、考えても見なかったので、そんな時代が来たのかと今昔の感に堪えない。

原作 百合子、ダスヴィダーニャ(副題 湯浅芳子の青春)
著者 沢部仁美 1990年 文芸春秋社刊。

宮本(当時は中條)百合子(1899-1951)と湯浅芳子(1896-1990)2人の女性文学者の8年の愛を描く。

監督 
浜野佐知

出演
湯浅芳子  菜葉菜(ナハナ)  
中條百合子 一十三十一(ヒトミ・トイ)
野上弥生子 洞口依子      
荒木茂   大杉 蓮 
中條葭江  吉行和子

百合子は芳子と別れて、のちの共産党書記長になる宮本顕治と結婚する。湯浅芳子はチェーホフやゴーリキーも翻訳者しているロシア文学者であるとともに、一生独身を通した同性愛者で、その生き方は「いっぴき狼」「狼いまだ老いず」「宮本百合子との往復書簡」などの自著に著され、フェミニスムの視点から注目を集めている。映画化により、「伸子」「二つの庭」ではワル者に描かれていた荒木茂と葭江が、どう解釈・表現されているかが見もの。また、大正時代の着物が、優美な色調をそのままに復元されるそうで、楽しみだ。

→瀬戸内寂聴「孤高の人」11-2-8
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