goo

結婚の奴

 能町みね子著 2019年平凡社刊「人を食った結婚」をしようと、愛情も欲望も抜きで、子供を持つ気もなく、三十代のトランスジェンダーの女性と四十代ゲイのサムソン・高橋の行った「結婚」のいきさつを、淡々と綴った、エッセイあるいは私小説。図書館で長い間待たされ漸く手に入ったので期待に満ちて読み始めたが…。そもそも彼女の存在を意識したのは最近だ。年明けの1月9日、何かしながら耳だけ . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

招かれた女

著者 シモーヌ・ド・ボーヴォワール 訳者 川口篤・笹森猛正新潮文庫 1956年初版 79年28刷 (初出1943年) ボーヴォワールの最初の小説。大戦中に刊行され、その当時は彼女もまだ、社会的連帯とか責任感よりも、いかに自分の欲望に忠実にアナーキーに生きて行くかで頭がいっぱいだった時代。 物語の舞台は1938年から39年の、大戦直前のパリである。登場人物は30代前半のピエール(俳優で舞台監督)とフ . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

課題作文「帽子」

 私の生活に . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

孤独な帝国 日本の1920年代 

~ポール・クローデル外交書簡1921-27~ポール・クローデル著 奈良道子訳草思社文庫 2018年百年前に大使として赴任した、ポール・クローデルは日本文化を理解し、日本人に敬意と愛情を抱いた詩人にして外交官である。カトリック教徒だが、赴任前から日本文化に親しんでいた。鋭い感受性と洞察力でとらえた当時の日本・・・読み応えのある書簡集である。訳も綿密で読みやすい。姉のカミーユ・クローデルはロダンの弟子 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

サド侯爵夫人・わが友ヒットラー

三島由紀夫著 新潮文庫1979刊(初出1965ー1968)特に三島の愛読者というわけでもないので、手ごわそうなこれら二作は初めて読んだ。こんな時手掛かりとする巻末の解説は・・・付いてない。かわりに「自作解題(7編)」で作者みずから語っている。1.「サド侯爵夫人があれほど貞節を貫き、獄中の良人に終始一貫尽くしていながら、なぜサドが、老年に及んではじめて自由の身になると、とたんに別れてしまうのか、とい . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

暗黒日記

清沢 洌 (きよさわ・きよし)著 岩波文庫 1990年 刊行 戦争中に書かれた本はたいていは、時代の風潮にのったものだが、時には、抵抗する者もいる。果して自分なら、できるだろうか、と想像したりする。 この著者はジャーナリストだが、視野が広く、先見性がある。16歳から、米国の教育を受けたことが大きいと思う。原題は「戦争日記」で戦後,言論が自由になった時に備えて記録を取ろうとしたらしい。一番 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

映画「噴火山の女」

1950 伊 98分 モノクロ 監督 ウィリアム・ディターレ 出演 アンナ・マニャーニ ロッサノ・ブラッツィ DVD〈イタリア映画コレクション越境者〉よりロベルト・ロッセリーニの「無防備都市」に魅せられたイングリッド・バーグマンが熱烈なファンレターを監督に出したのは有名だ。彼女の求愛は受け入れられ初仕事は、「ストロンボリ」(シチリアの火山島の名)で、その撮影中に二人は恋仲に。双方の配偶者と子供を捨 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

課題作文「道に迷う」

さて幼稚園時代の話をもうひとつ。~~~~~~~~~~道に迷う~~~~~~~~~~~初めて迷子(まいご)になったのは、五歳の時だ。入園式がすんだ翌日、私は「一人で行く」と言い張った。この企ては、今思えば無謀なものだった。なぜなら、その町に越してきてまだひと月になっていなかったし、それまでに二度しか歩いたことのない道で、いずれも、大人に連れられていっただけだから。幼稚園は子供の足で三〇分くらいのところ . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

課題作文(自由)「逢魔が時」

 子供が犠牲 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

能町みね子 3冊 

①「文字通り激震が走りました」(文春文庫)②「うっかり鉄道」(幻冬舎文庫)③「私以外みんな不潔」(幻冬舎) 先月9日「大相撲どすこい研ー関脇はつらいよ」というNHKのテレビ番組を見ていたら、才気きらめく女性が出ている。それが彼女を知った最初であった。後で調べたら東大卒で、LGBTのT(トランスジェンダー)(M→F)。今はゲイの男性と結婚している。著書に「オ▽▽だけどOLやってます」「結婚 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

別れの儀式

 シモーヌ・ド・ボーヴォワール著 1983年人文書院刊  二宮フサ・海老坂武・朝吹三吉訳サルトルの晩年の10年間を綴った「別れの儀式」テープから起こした「サルトルとの対話」が収録されている。ノーベル文学賞の候補者となり、知の巨人といわれたサルトルが、人より早く老い・病気・失明に侵される姿を目の当りにすると、感慨もひとしお。二人の名が世界史年表(吉川弘文館)の仏国欄に太字で書かれているのを発見した。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「バルザック書簡集」

オノレ・ド・バルザック著 伊藤幸次・私市保彦訳1976年 東京創元社刊 バルザック全集(26) 彼の全体像を知るには、小説よりも書簡集が適していると思ったので借りてきた。ざっと読むと、彼が原稿のほかに、手紙も膨大な量を書いていたことが分かる。スタンダールやジョルジュ・サンドへの手紙や、アンデルセンの芳名帖のための文章もある。印刷業者への怒りのこもった手紙、妹への日記代わりのような手紙、母親への事務 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ボーヴォワールとサルトルに狂わされた娘時代

ビアンカ・ランブラン著 阪口由美子訳草思社 1995年刊発売から25年の間に、3回手に取っている。初回はまだ東京にいたころ、発売早々に本屋で見かけ、ぱらぱらめくってそのまま置いてきた。そのつぎは10年後で、自分のハンドルネームBiancaを検索していたら、この本にぶつかり、読みたくなった。さいわい近くの大阪府茨木市立水尾図書館の書架にあり、その際ジョンソン「インテレクチュアルズ」ボーヴォワール「戦 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「バルザック」

シュテファン・ツヴァイク著 水野亮訳早川書房 1980 発行 (初出 1945)正月にゆっくり読もうと暮れの26日に借りて、昨19日読了した。生涯のほとんどを借金取りから逃げ回っていたバルザックは、外国での方が文学的名声が高く、しばしば王侯のような歓迎を受けていたらしい。著者の故郷ウィーンでも大変な人気だったから、この著書にもツヴァイクの尊敬の念がよく表れており、彼を妨害する人やものへの怒り、本来 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

映画「スパイの妻」

2020 日本 115分 監督 黒沢清  脚本 濱口竜介・野原位・黒沢清出演 蒼井優 高橋一生 鑑賞 12月28日港南台シネサロンにてはじめに不満を。この題名から、わたしは、戦時中の孤立と迫害に耐えた自由主義者の強い信念、夫婦の愛と信頼の物語を期待した。ちょうど黒沢明の「わが青春に悔いなし」のような。が、その期待は裏切られ、むしろアメリカ映画によくある、夫婦がだましだまされ、出し抜き出し抜かれ、そ . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ