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「風雨強かるべし」

広津和郎著 岩波文庫 1954初刷(1984年第4刷)初出1933-1934(昭和8-9年)報知新聞連載。時代は、左翼が退潮期にある1930年代の東京。主人公、佐貫駿一は熊本の高校を出た、たぶん東大生である。親の遺産が少しあるのでガツガツしていない。病気のため研究会の仲間から離れている。当初の予想からは外れ、これは主に女性を通じて、時代を描いている小説だ。 銀行家令嬢のヒサヨとマユミ・その義母であ . . . 本文を読む
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