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映画「WOOD JOB !(ウッジョブ!)神去なあなあ日常」


2014 東宝 116分

原作 三浦しをん 監督 矢口史靖 出演 染谷将太 長澤まさみ 伊藤英明 柄本明
松江SATY東宝にて5月14日鑑賞

【ものがたり】
大学に落ちた都会っ子、勇気(染谷将太)が、パンフレットの美女に惹かれて三重の山奥に1年間の林業研修に出かける。恐ろしく不便な所で携帯電話が使えないし、仕事もきつい。逃げ出したくても交通の便も悪い。そうこうしているうちに……。

わたしが地方で暮らしているせいか、高齢者が目立つ町、過疎によるあらゆる不便、お祭りとか、色々な集団の排他性、など思い当たることが多い。自分もよそ者であるが、軽薄で騒騒しい外部にも違和感があると言う点も一緒だ。

一方で大自然は素晴らしくかつ恐ろしい。山留の日(山中に立ち入りを禁じられる日)禁止を無視した子どもが行方不明になる「神隠し」は幻想的。大勢で山狩りに出た村人たちはあきらめて帰るが、勇気は霧の中を誰かに導かれ、ついに発見するのだが。ふと手を見るとご飯粒がついている。前のシーンで、彼が山道におにぎりを置くのは、どうも神様か何かにお供えしたらしい。

勇壮な祭り、下帯1本の男たちの肌が白いのは、普段は身体を保護するために肌を露出しないのが鉄則なので当然だが、日焼けした肌という先入観があるので最初はちょっと妙に感じた。丸太に乗った勇気は「竜の子太郎」みたいだ。

名前が勇気、直紀、怖い先輩がヨキ、その妻がみきといずれも「き」で終わるのは「木」への敬意を表すのだろう。直紀(長澤まさみ)はすくすく伸びた大木のように健康的。勇気は風にそよぐ木の葉のように柔くてしなやか。

都会にもどってからアルプスの少女のように山の空気を恋しがる勇気、そしてとる行動、あのラストシーンは良かった。

監督が矢口史靖(スイング・ガールズ)主演が染谷将太(「パンドラの匣」)原作が三浦しをん(「舟を編む」)この顔触れがそろえば、大きく外れることはなかろうと思ったが予想を裏切られなかった。近頃珍しく万人の鑑賞に堪える映画だと思う。若いカップルが目立つ一方で老人もいる客層がそれをが証明している。

新宮に旅したとき男だけの集まる神社があったのを懐かしく思い出した。

→「新宮」7-12-17

染谷将太
→「パンドラの匣」10-11-3

長澤まさみ
→「曲がれスプーン」9-12-1
→「コクリコ坂から」11-7-20
→「奇跡」11-9-14

柄本明
→「ラストゲーム 最後の早慶戦」10-7-25
→「ゴールデン・スランバー」10-2-6









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