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伊良部選手の自殺

伊良部(42歳)元プロ野球選手が米国の自宅で自殺した。

ドラフト1位でプロ入りして大活躍、米大リーグでも投げ、帰国して2003年阪神のリーグ優勝にも貢献したが、翌年、戦力外通告を受けた。当時TVで特集を見た時、その体だけ大きくなった駄々っ子のような風貌に好感を覚えたはずだが、その後数年、彼のことは記憶のかなたに消えていた。この結末に至るまでは。

野球が好きな野球小僧、野球を語りだすととまらない、人一倍繊細な人などと知人は語っている。彼の「野球へのこだわり、語りだすととまらない」に加えて、元スポーツ記者「シーズンを通して、あるいは何年間も実績を積み上げていくのが不得手」「瞬間瞬間に最大光度で輝く」「周囲の状況を見て妥協するということはさらさらない」という文にハッと気づいた。

これこそ、ADHDの特徴といえるではないか。星野仁彦氏の「発達障害に気づかない大人たち」にも、大人のADHDはうつを併発して自殺にいたることもあるとあった。彼は自分がそうだと知らないままに、人一倍優れた能力を生かしきれず、あちこちでぶつかっては自分自身が傷つき、ここにいたったのではないか。果たして真相はどこにあるか、知らないけれど。

元同僚は「悲しい、悲しすぎます」と語り、私も、それ以来、思い出すたびに「かわいそうに」と言う言葉だけが、ため息のように口から飛び出す。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (桃すけ)
2011-07-31 17:24:44
私も特に彼のファンというわけではありませんが、「かわいそうに」と思いました。発達障害ということだったのでしょうか?現役のころから、何か不思議な感じの人だなあとは思っていました。問題もよくおこしたようですが、嫌いではなかったわ。あんなに才能のある人なのに・・・。
 
 
 
Unknown (Bianca)
2011-07-31 21:31:49
コメントありがとうございます。
ことの真相は分かりませんが、直感的に、それ(発達障害)ではないかと思いました。同病相憐れむではありませんが、かれが兄弟のように思えて来ます。本人がそのことを自覚さえすれば、いくらでも手のほどこしようがあったでしょうに。その機会もなかったのかと思えば。
 
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