映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
映画「卒業」
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これがデビュー作のダスティン・ホフマン。この純情ぶりは二度と見られない。
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あまりにも有名な、式場からの逃走シーン
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アン・バンクロフト 36~37歳でこの貫禄
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サイモンとガーファンクルは出演しないが、若き日の彼らをしのんで
1967 米 107分 ★午前十時の映画祭★@松江SATY東宝 原題 ≪The Graduate≫
監督 マイク・二コルズ 出演 ダスティン・ホフマン アン・バンクロフト キャサリン・ロス リチャード・ドレイファス 音楽 サイモン&ガーファンクル
主人公は20歳で大学を卒業するほど優秀であるばかりか、陸上の花形選手でもあるが、性的にはまるで無知で未経験。親が開いてくれた卒業パーティに集まる大人たちの俗悪・偽善ぶりにへきえきする。当時は、若者と大人の間には越えられないほどの大きい溝があったようだ。たとえば「30歳以上は信じるな」と言ったボブ・ディラン。(しかし彼は自分が30歳になった時こう言った。「今ならこう言える"30歳以下は信じるな"」ずいぶん勝手な言い分であるが、私もこれに近い心情である。)
教会から花嫁をさらって逃げ出すシーンはもっとも有名で、万人向けである。けれど、わたしは年を重ねるとともに、ロビンソン夫人の孤独からくる退廃的な心情と、有無を言わせぬ鮮やかな誘惑ぶり、主人公の童貞の時代の無垢さと、性に目覚めてからのエネルギッシュな反抗に魅力を感じるようになった。どちらもあの時代ならではの激しさに思える。
サイモン&ガーファンクルの音楽が巧みに使われ、ユーモラスなリズムを刻んでいる。人妻の不貞とか、母娘が一人の男と関係するという題材が倫理コードに触れるのか、ぴあは別として名画と呼ばれないこともあるようだが、得も言われぬ魅力に感動した。
マイク・二コルズ
→「クローサー」11-3-3
ダスティン・ホフマン
→「パピヨン」11-2-24
→「真夜中のカーボーイ」12-8-6
アン・バンクロフト…若い時から大人だった
→「ノックは無用」 10-10-18
キャサリン・ロス
→「明日に向かって撃て」11-11-10
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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結婚式場に向うダスティン・ホフマンが必死に走るシーンが素晴しかったですね。あえて望遠レンズで捉えているので、なかなか近付いて来ない。コミカルにしか見えない映像。焦りのワンシーンとして記憶しています。
ダスティン・ホフマンはほんとに陸上をやっていたのでしょうね、あちこちの映画で走っていますが、望遠レンズでとらえているのに気づくとは、さすがですね。コミカルといえば、同性の未経験者の描写はなぜかそうなりますね。笑っちゃいけないと思いつつ、(現在の自分に取り柄があるとすれば、単に経験したというだけのことなんですが)リラックスして楽しんでしまいます。