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映画「スタンド・バイ・ミー」

1986 米 89分 原作 スティーヴン・キング 監督 ロブ・ライナー 出演 リヴァー・フェニックス キーファー・サザランド ウィル・ウィートン リチャード・ドレイファス コリン・フェルドマン ★午前十時の映画祭=松江SATY東宝にて

緑豊かな自然の中、車を止めて思いに耽る主人公(リチャード・ドレイファス)の目の前を、自転車に乗った2人の少年が過ぎてゆく。これが始まり。
そして、小説を書き終えた主人公が窓から外を見ると緑の芝生の上を2人の息子が歩いて行くシーンが終りである。
ロブ・ライナー監督もS・キングも共に1947年生まれ、少年時代の思い出を共有しているわけ。10代後半の兄(キーファー・サザランド)たちは、車を盗んだり、他所の家の郵便ポストを野球のバットで叩き落としたり、弟をナイフで脅したりと、体ばかり大きくなっても頭の中身は空っぽだが、12歳の彼らは、まだ純である。行方不明の少年の死体の噂を聞き、それを通報して有名になることを夢見る。鉄道線路を歩いて、夜の森を探検し、夜明けに鹿が目の前を通り過ぎるのに感動する。(この鹿との遭遇に「クイーン」を思い出す)

純真な少年たちの物語とばかり思っていると、原題の《the body》 「死体」にちゃんとスティーヴン・キングらしさは現れているし、男の子たちの会話の意外な品の悪さは女から見るとへきえきだし、路銀を忘れても櫛は忘れない、その櫛も落としてしまうという間抜けさ加減には笑ってしまうが、主人公ゴーディ(ウィル・ウィートン)の繊細な愛らしさ、彼と親友クリス(リヴァー・フェニックス)との友情のイメージはそれだけに強く記憶に残る。

ロブ・ライナーは環境保護運動にも携わっているそうだが、この映画の自然描写の美しさを見ると、さもありなんと思う。


鑑賞歴:1989年(1月後楽園シネマ、8月三鷹オスカー)
     2007年3月31日=動物園前シネフェスタ4の閉館日
BSと教育TVでも見ているから6度見た映画。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (稲みのる)
2011-12-11 16:18:06
ご無沙汰です。
買物から戻って、何気なく貴台のブログを拝見したところ、この映画の紹介がありました。
実は、買物途中、お店(スーパー)に古いCDが山積みになっており、その中に、前々からほしいと思っていた曲が収められたCDを発見、安いから、ついつい買ってしまいました。ほしかった曲が、まさに「スタンド・バイ・ミー」。偶然(?)、同じタイトルを目にして驚きました。
最近、TVでも放映されておりましたが、この映画は主題歌に使われた名曲に救われているような気もします。
 
 
 
Unknown (Bianca)
2011-12-12 10:48:19
稲みのる様
コメント有難うございます!!
それは偶然でしたねえ。嬉しい話です。
確かに、この曲は映画の目玉ですね。
言うのを忘れていましたが。
サイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」と似たようなかんじですね。それのもっとモダンでパンチが効いています。最後のシーンで一回だけこの曲が流れるのも、いいですね。
 
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