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映画「幸せになるための恋の手紙」


2001 米 113分 監督 ミッチ・デイヴィス 出演 アン・ハサウェイ クリストファー・ゴーラム
原題≪The Other Side of Heaven≫ DVD鑑賞 原作 ジョン・H・グローバーグ≪In the Eye of the Storm≫

日本語タイトルから予想されるような恋愛映画ではなく、1950年代に南太平洋トンガ王国の小島に単身赴任した若い宣教師の自伝をもとにした映画である。

モルモン教と言えば、コナン・ドイル「緋色の研究」で強烈な印象を受け、総本山ソルトレーク市にも観光で行ったことがある。

サマセット・モームの「雨」の宣教師とちがい、主人公(クリストファー・ゴーラム)はういういしく純真で感じが良い。一夫多妻は昔のことで、美女の誘惑に負けず恋人(アン・ハサウェイ)に貞節を守る。

モルモンでははたしか禁忌だったと思う、映画の中で酒・煙草・珈琲をたしなむシーンはない。
彼は困難な船旅、ゼロからの現地語自習、風土病、蒸し暑さ、キリスト教他宗派の妨害など様々の障害に出会うが、負けない。それに島の自然は恵み豊かだし優しい人々は大らかで親切だ。

ハリケーンのせいで家も木も食料も壊滅したあと2か月船便が途絶え、餓死寸前になる時、彼は天国に近づいたと喜ぶ。熱烈な信仰心とでもいうのだろうか。

宗教とは縁遠い私だが、初めての外地・途上国で戸惑う姿には、協力隊の体験が思い出された。
この映画の欠点は初めの方で話があまりにも散漫なこと、宣教師と住民を美化しすぎなこと。しかし全体としては面白かった。ネットでは多分我が同胞がキリスト教になじみが少ないせいだろう、非常に不評で、たった1人位しか誉めてないので、味方をする意味で。

それにしてもブリガムヤング大学でダンスが行われていたのは意外だった。激しいジルバでとんぼ返りするアン・ハサウェイ。(巧みな撮影で下品さを免れている)しかしその後は手紙の声だけ、ほとんど出てこない。グローバーグ氏が7人兄弟だったのは良いとして、自分の子どもを11人作ったと知ってちょっと驚く。

アン・ハサウェイ →「プラダを着た悪魔」6-12-8



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