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映画「レベッカ」


1940 米 130分 ★午前十時の映画祭★松江SATY東宝にて鑑賞
原作 ダフネ・デュモーリア 監督 アルフレッド・ヒチコック
出演 ジョーン・フォンテーン ローレンス・オリヴィエ ジュディス・アンダーソン

ヒチコックの渡米第一作。真珠湾攻撃の前年に作られ、日本には戦後公開されたが、当時の日本映画が戦時色に染められていたのに比べ、余裕綽綽たるこの作品を見ると、日米戦の勝敗はすでに決していたやに思われる。

原作は20世紀ゴシックロマンの金字塔とも称される傑作長編小説。若い女性「私」が、年上のイギリス人富豪マキシミリアン・デ・ウィンター(マキシム)に見初められ、由緒ある屋敷に後妻として嫁ぐが、次第に死んだ前妻レベッカの見えない影に追いつめられていくというストーリー。(映画COMより)

1983年2月に名画座で見ている。感想を読むと今とほとんど変わらないで
「この映画の主役はマンダレー(お城)と、ダンヴァーズ夫人(家政婦)とレベッカであり、マキシムも『私』もこの二人の前には影が薄い。」と言っている。

アメリカ人の雇い主ヴァン・ホッパー夫人、家政婦頭のダンヴァーズ夫人など、年上の同性は抑圧的でありマキシム、フランク、医者など年長の男性は優しく紳士的でヒロインの味方であるのが気になる。

年齢と身分の離れた夫婦、豪勢な屋敷、まとわりつく過去の影など、「ジェーン・エア」を連想させる話だ。

昔、大久保康雄の訳で読んだ時マキシムがホテルで結婚を申し込みながら摂っていた朝食のマーマレードが美味しそうで、「レベッカ」といえばマーマレードを食べたくなる。

さすがヒチコックの映画ですみずみまできっちりと計算の上で作られ、安心して楽しめる。この日は松江の中高年がかなり大勢詰め掛けていた。来週はやはりデュ・モーリアとヒチコック組の「鳥」。

ローレンス・オリヴィエ
→「マリリン 7日間の恋」12-11-25
ジョーン・フォンテーン
●→「追悼 ジョーン・フォンテイン」13-12-17
→「洋画 どれがどれ?」  11-5-1
●ヒチコック
→「疑惑の影」12-10-17
→「鳥」   12-4-26
→「第3逃亡者」8-12-18

→「パラダイン夫人の恋」21-11-1

●ダフネ・デュモーリア
→「モンテ・ヴェリタ」 12-5-8

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