加賀女あっちゃんの晴れときどき着物

石川県加賀市で呉服店を営むあっちゃんのブログ。
きもの、お茶、お筝、そして犬も登場。

合奏

2007年10月20日 | お筝
 はあ~、ただいまぁ、今帰ってきました


 今日は文化祭に向けてのお筝の合奏をしてきました。お筝7名、尺八9名で、2時間あまり・・・


 普段はなんともなかったことなのですが、病み上がりには少し疲れます


 お筝は、長さ約180センチあり、桐でできているといっても、かなりの重さがあります。お稽古事として普及しづらい理由としては、この持ち運びの不便さもあるのではといわれていまして、最近は短い筝も発売されているほどです。

 
 これを持って、何回も階段を往復・・・けっこう重労働。けれども、運動と、合奏のほどよい緊張感で、いい汗を?かきました


 邦楽では、ほとんどの場合、指揮者はいません(よほど大人数の場合や、洋楽器との合奏を除く)。お互いの間合いによって始まりの音が決まり、早くなるタイミングやゆるむタイミングが決まります。これは経験によって身につきます


 特に尺八との合奏の場合、最初に尺八は息を深く吸わないと音が出ませんので、この間合いをみて音を出さねば、ずれてしまいます。お互いの思いやりがないと成立しませんね・・・

 合奏では、特に最初と最後の合わせ方を何回も練習します。


 今回、私は一人で頑張って弾かなければならない場面が多いので、緊張します


 性格が出てしまい、きりりとしまらない終わり方・・・もっと自信を持って皆を引っ張らねば。


 今日は、雨が降って寒い一日でした。ですが、晴れ間を縫ってお客様がご来店、おようふくが順調です。ありがたいことです


 午後からは、成人式を迎えるお客様のご要望に応えるため、加賀市の写真館を訪ねまわっていました。どこがおすすめか、お調べするためです。


 写真館によって、アルバムの仕上がりも価格設定も、全然ちがうのですね。今回、改めて回ってみて、非常に勉強になりました。勉強するところはしてますね。


 ですが、写真館もいいですが、女性のプロカメラマンの知り合いがいますので、その方を一日借り切ってお撮りするのも、すごくおすすめです。センス抜群、京都で実績を積んだ方なので、仕上がりも綺麗です。
 

 その方いわく、『女性は皆、女優である』そうです。シャッターを押しているうちに、だんだん表情が良くなってくるとのこと。最初の何十枚かは捨て撮りだそうで、それだけ贅沢にできるのは、写真館にはない良さだと思います。


 あとは、お客様のご予算と、お好みですね~。

 成人式、一番綺麗なとき、是非素敵な写真を残していただけるよう、明日もお客様と打ち合わせしてきます

 
 





売れ筋

2007年10月19日 | おようふく
 今日もお天気が悪い中、お客様がたくさんお越しになり、大変うれしく思いました

 お一人は新規の方で、お高めジャケットを2枚お買い上げ。いつも車で通るとき、ウインドウを見てくださっていたらしく、嬉しいかぎりです。その他も、今日はジャケットとパンツがよく動いた一日でした。


 最近は、ジャケットでも少し素材の変わったものや、パンツならシルエットの綺麗なもの、素材が上品なものが動いています(一時ブームになったハイテンション素材は飽きられつつある)。


 今は少し冷え込んできて、でもベロアにはまだ早く、と難しい時期です

 お客様は、よく○月にどこそこへ行くから、その服を見たい、と来られますから、その時期ならこれがいい、あれがいい、とお見立てするのですが、(たぶん、若い感覚のお店ならお客様自身でチョイスされるでしょう)上から下まで全部コーディネートしなければならないので、大変です

 ですが、それだけ信頼してくださることが、とてもありがたいことですし、『あの服、着ていったらみんなに褒められたわ!』と言われると凄く嬉しいし、また頑張ろうって思います

 儲けよりも、お客様の笑顔ですね・・・


 今日は念願の栗ごはんを昼夜ともお茶碗に2杯づつ食べました。
 
 夜は、そのごはんに鯖の味噌煮、茶碗蒸し、小松菜の胡麻和え、大根と人参のお味噌汁、梨と林檎ととっても和風な食卓でした。さらに、いただいたパウンドケーキ二つに、パイの実のキャラメルクリーム味、柴舟小出の和菓子、コーヒー・・・おいおい、いつまで食べるねん!

 うちはみんな、大食です。父に至っては、『オレはごはん食べると腹が減るんや』とわけのわからないことを言って、さらにクリームパンなどを食べているほど・・・

 いっぱい食べて、エネルギー充電して、月曜日には大阪へ仕事に行く予定です。頑張ります!

 

かなざわごのみ2007、そして牛首紬

2007年10月18日 | 日々つれづれ
 今日は朝からお客様が立て込み、お茶とお菓子をお出ししていたら喫茶店状態に。馴染みのお客様に、イタリアの生地を使ったお洒落なジャケットをお買い上げいただけて、嬉しかったです


 また別のお客様をお送りがてら、母と金沢へ、注文の品を探しに


 高速を飛ばし、問屋の前に、金沢21世紀美術館へ


 ここで、21日まで、『ライフ&ファッション金沢ウィーク かなざわごのみ2007』の展示が行われているのです。一応、ファッション業界のはしくれなので、まずはそれを見学


 前回は新旧の加賀友禅の展示でしたが、今回は、食環境プロデューサーの木村ふみさんをコーディネーターに迎え、金沢の伝統工芸を取り入れた新商品を開発したものが展示されています。期間中は、クラフト広坂で展示作品を購入することもできるとのこと。今月の婦人画報にも、特集ページが組まれていました


 呉服屋としては、加賀縫いの有名どころの展示もあり、興味をそそられます
 
 以前、売れ残りの手絞りの羽織の生地で、名古屋帯を作り、加賀縫いで鼓と琴柱を刺繍していただいたのですが(自分用)、とても素敵に仕上がり、黒地の赤城紬などによく合わせて締めています
 事前の柄の相談など、打ち合わせは必要ですが、自分だけのオリジナルのものが仕上がるので、超おすすめです! 


 加賀縫いの他に、金沢小紋の第一人者、坂口幸市さんの小紋も出ていました。以前に比べてずいぶん色が落ち着いて今風になったなあと感じます。でも、きものの類は、展示会ではもっともっと品数を見ているので、少し物足りない気も。


 他には、金沢漆器や九谷焼、金箔、桐工芸など、女心をくすぐる展示品がいっぱい! いい目の保養になりました


 ついでに、美術館内のフュージョン21でランチ。ここのランチは、前菜やサラダ、パンなどがバイキングなのですが、お皿が白いパレットの形をしていて、お料理が引き立ちます。パスタやデザートも割と美味しいし、美術館に来たらよく利用しています


 金沢を縦断し、問屋で牛首紬と加賀友禅を品定め。

 牛首紬は、なかなか市場に出回らない貴重な商品です。石川県の鶴来や白峰の方で生地は作られていますが、染めや柄付けは主に京都。加賀ですると単価が高すぎて価格がさらに跳ね上がってしまうからです。
 牛首紬は、風合いいいですよ~。玉繭という2匹の蚕から作られる繭の糸を使っているため、『釘抜き紬』といわれるほど、生地が丈夫で、艶があります。

 
 夕方戻り、夕飯を取ってから、明日の栗ごはんのための栗を剥きました。栗ごはん大好き! 明日が楽しみです

珍客

2007年10月17日 | 日々つれづれ
 今日は日中、銀行回りや配達など、あまり店頭に出ない仕事をしていました


 けれど、仕事って、毎日何かしらあるものです。仕事の合間に、掃除や食事の支度も入るし、慌ただしく時間が過ぎていきます


 今日は、少し寒かったので、すき焼きにしました。お肉はいつも近くのお肉屋さんから配達してもらいますが、ここのは安くて旨い! お店も小奇麗で、頑張ってます。あとはあっさりと、蕪の三杯酢漬けに、バナナとヨーグルト。

 食べ終わろうとしているときに、なんとビール片手の酔っ払いが店に乱入
 くどくどからんで、帰ってくれません。そこへ、丁度店の従業員の人がお客様を連れていらしてくれて、そのおっちゃんは帰りました。店内が酒臭~くなってしまい、換気扇をぶんぶん廻しました


 ときどき、こういう、変わったお客さんが来られます
 以前は、やたらと扇子を注文しに来られる男性の方がいらして、そこまでは良かったのですが、どうやら女性と話がしたいらしく、私がいると1時間あまり粘られ、ほとほと困りました。別に、本来のお扇子のお話なら良いのですが、なんだかエッチな話題や単なる人生相談ばかりで、どう対応してよいのやら・・・あとで聞くと、その人は商店街のいろんなお店に出没していたみたいです。


 帰宅してから、久しぶりにお筝を出して、弾いてみました


 毎年、11月3日、文化の日は、加賀市の芸能文化協会の発表会なのです。私も、毎年出演させていただいています。
 そろそろ、日が近づいてきたので、これはいかん・・・。今週土曜日の夜は、尺八や十七絃の先生も来られての合奏なので、慌てて練習


 曲目は、『宮田耕八朗の六段の調』と、『夕べのロンド』。


 どれも、割と簡単な曲なのですが、入院、そして退院してから、弾くのは初めて。すると、あらら~、手がなまってる


 夕べのロンドの聴かせ所、細かい手が入るのですが、うまく回りません


 弱ったなあ~、これは明日も弾いてみなければ・・・先生に、練習しときますなんて言ったからには、足を引っ張ってはまずいし。


 夜は音が漏れると近所迷惑なので、9時までくらいが限界ですね。明日、またお稽古します


漢方薬はじめました

2007年10月16日 | 日々つれづれ
 今日は定休日。いいお天気ですが、体調はいまいち


 ですが、予約してあった漢方薬局へ行って、カウンセリングしてもらい、貰ってきました漢方薬!!

 
 約45分間、カウンセリングしてもらって分かったことは、私は元気が足りなく、血液も不足し、なおかつ滞っているという、『気虚、血虚、於血』(於はほんとはやまいだれに於)の状態だということ。なんだか当りすぎて、とほほです。
 

 面倒くさがりだし、なおかつあまり高いものは続けられない、と、とりあえず無理難題を言ってみる私


 血の巡りを良くし、元気をつけ、さらに炎症を起こしている病巣部分の鎮静をはかるという処方で、さっそくお昼から飲み始めました。


 補中益気湯と、五涼華という漢方です


 この、五涼華というのがすごく苦いらしく、オブラートで包んで飲むことに。
 そしたら、今はフクロオブラートっていう袋状のオブラートがあるんですね~。子供の頃から、オブラートなんて使ったことがないので、あれは丸いものだとばかり思ってました。面白いのでそれを使ってみることに


 お昼、それに包んで飲んでみたところ、すごく量が多いので、気合を入れて飲み込まなければなりませんでした。なので、夜はそのまま。五涼華も、そのまま飲んでみましたが、もともと漢方の味は嫌いではないので、全然大丈夫でした


 帰ってから、犬の散歩。いつもの九谷広場コースです。


 うちの犬も、雰囲気から言って、自分と似た、気虚、血虚な感じです。ときどき、新聞の広告欄に、ペットに漢方を飲ませたら、○○が良くなった!なんて書いてありますが、なんか少し、今回わかる気がしました。飲ませないけど。
 

店のスタンス

2007年10月15日 | 日々つれづれ
 昨日の後悔やら憤慨やら引きずって、あまり眠れませんでした。夢の中でもなにかと格闘していたような気がします


 店には行ったものの、なんだかエンジンがかかりません。おまけに頭痛・・・再発でなければよいですが。
 

 とりあえず、毎日出している、学生服のお客様のバースデーカードを書いて、馴染みのお客様がいらっしゃったので接客し、洋服のウインドウを変えました


 ウインドウは、秋も深まってきたので、ワインとダークグリーンをアクセントに・・・
 白黒の牛さん模様のハラコ風バッグも出しました。


 夕方、観光客の方が、ウインドウを見て気になったのでとご来店
 いろいろご覧になり、そしてうちで売っている、『花ごよみ』をお見せすることに。

 これは、以前、商店街で『一店一品運動』という、各店のオリジナル商品を作ろう!という運動をしたときに、地元の切り絵作家の方にお願いして、製作したものです。
 

 一年12ヶ月、切り絵で四季を表現してある、お香のついたカードです
 なかなか評判がよく、観光客や、地元で飲食店をしている方にも、ちょっと飾れるということで喜ばれています。


 今回のお客様は、お姉さまに赤ちゃんが生まれるので、その名前(このご本人が名付け親で、もう決めてあるらしい)を、お香の入っている封筒部分に書いて欲しいとのこと。ちょうど母が応対していたので、毛筆でお名前を書いて差し上げたら、大変喜んでおられました


 やはり、商売をしていて、お客様に喜んでいただけることが、一番嬉しいことです
 

 最近、自分のお店のスタンスを決めて、余計なものは排除し、選んできてくださるお客様だけを相手にするお店も多くなってきています。


 それも必要でしょうが、なかなか、うちのように、お着物だったりおようふくだったり和雑貨だったり学生服だったり保育園の制服だったり、いろいろな分野で商売をしている小さな店にとっては、お客様の笑顔を裏切れないと思ってしまいます
 

 一時はどうしようかと思った学生服も、『ここのお店しか来たことないし、ここがあって便利やわ~』といわれると、やっぱり、これからも頑張らなくては、在庫も切らさないように多めに持たなくてはと思います。


 洗練された店に見られたいと思ってみたり、また逆に、田舎臭くても、地元に便利なお店だと思われる、愛されるお店でありたいとも思いますし・・・


 でもそれって、結局、欲張りなのかしら・・・

 最近、『求めない』という詩集が売れているそうですが、自分はいろいろ求めすぎているのかもしれません。買って読んでみようかな。


 あれ、なんだか今日は変なブログになってしまいました。

 明日は定休日、ゆっくり充電します
 
 

京都納骨

2007年10月14日 | 日々つれづれ
 朝、6時にバスで加賀を出発。今年春に亡くなった祖母の納骨のため、京都の東本願寺へ。

 
 途中のPAで降りると、息が白い! 寒いはずです・・・

 昨日から、少し頭と首が張る感じがしたので、大事をとって、一番うしろの座席でべったりと寝かせてもらいました。でも、実は女なのに身長172cmある私、頭からつま先までいっぱいいっぱいでした


 現地で親戚と合流し、10時からお参り。新しく出来たホールで法話を聞いたあと、合同法要。


 代表者が住所と名前を呼ばれるのですが、北陸・中部地区ばかりです。
 特に石川・福井は真宗王国と呼ばれ、歴史的に浄土真宗が強いのです。


 終了後、バスで祇園のお食事処へ。ここは、正直、イマイチでした・・・親戚の皆様、ごめんなさい。お食事だけが唯一の楽しみでしたでしょうに。

 以前、下見に来た、高台寺のお食事処のほうがずっとずっとよかったですう。あのお店はお食事も上品で美味しかったし、お座敷だけど椅子席で用意してくれたし、お風呂もあったし。やっぱり自分が仕切ればよかった・・・反省


 その後、気を取り直して知恩院へ。
 ただ、母が腰が悪く、何かにつかまらないとほとんど歩けないので、日本一の三門のみ拝観。

 こんなすごい門、昔の人はどうやって作ったのでしょう。きっと完成までに、多くの命が犠牲になったことでしょうが、そのおかげで、時代を超えて、私たちにもその仕事の凄さを感じることができます。しばし感動


 そして、お隣の円山公園の喫茶店で、父・母・姉たちと、まったりお茶。とても静かで、ジャズが流れていて、味も美味しく穴場のお店でした


 このほかにもいろいろあり、思いがけず、ヒールの靴で大谷祖廟の坂を大急ぎで登り降りしなければならない出来事もあり、体調心配でしたが、無事、帰ってくることが出来ました。

 明日から、また頑張ります。

笹寿司

2007年10月13日 | グルメ
 このところの急な冷え込みに戸惑っているうちの家族ですが、ほぼ例年並みの気温だとのこと


 特に、病院でぬくぬくと過ごしていた私にとっては、急な気温の変化についていけません


 店では、デニム系のジャケットが動き始めました。


 昨日のお客様に納品し(晴れていて大安でちょうど良かった)、ウインドウの入れ替え。大衣桁を出し、ちりめん素材の小紋をかけました。色は秋をイメージして、墨色や深い緑、焦茶など。どれも長羽織にしてもいい柄ですよ~


 そして、明日は臨時休業して、京都に祖母の遺骨を納めに行くのですが、出発が朝早いので、行きのバスの中で食べる笹寿司を買ってきました。


 地元で愛されている、芝寿司の商品です。
 もともとは、東芝の電気屋さんだったらしいのですが、炊飯器がヒットした時代、実演販売で炊いたご飯を押し寿司にしたところ、これが評判を呼び、そのときの東芝の芝に寿司を付けて、芝寿司になったとのこと。
 会長さんの講話をお聞きしたことがあるのですが、とてもアイデアマンで、すごくエネルギッシュな方でした。以前は洋装店もしていたとか。


 この笹寿司、ちょっと甘めのしっかりしたすし飯に、鮭・鯛・鯖の三つの味、それぞれがベストマッチ。国産の笹の香りもかぐわしく、手も汚れないので、旅行やお祭り、会食の際にはとても重宝です
 相方も学生時代、東京に戻る際にいつもお土産に買っていったそうですが、東京の方にもとても喜ばれたとのこと。


 うちの母と私は、ここの『天下様』というおいなりさんも大好きです。
 大きめの甘いいなりに、薄い甘酢漬けの蓮根と、白胡麻を混ぜたすし飯が入っています。蓮根のシャキシャキ感が美味しくて、ときどき無性に食べたくなります。
 金沢からの帰り道、時間がなくお昼を食べ損ねたまま運転していて、どうしてもこれが食べたくなって道で買い、食べながら運転して帰ったことも・・・しかしこんな暴挙はしてはいけませんね

 
 自宅に戻ったら、あまりに寒くて暖房を入れてしまいました。明日は4時半起きなので、早めに休みます・・・

加賀友禅

2007年10月12日 | きもの
 日に日に秋の深まりを感じます


 今日は、特別に時間を貰って、いきつけの美容室でカットとカラーリングをしてもらいました


 ここの美容室、センスはいいし早いしで、いつも混み合っています。
 そしてもうすぐ、地元の中学校の近くに、自宅兼お店が完成する予定。彼女のお店では着付けのお仕事をさせていただいていますが、独立して数年で、自分のお店を持つなんて、凄すぎる!! 


 戻ってから、秋物のてぬぐいを店に並べました。うさぎやりす、ぶどうなど、色味も秋らしい感じです


 そして、お客様に納品する、加賀友禅の色留袖のチェック。


 改めて見ても、加賀の色はなんともいえずいい色です
 美しく、落ち着いていると言いましょうか。
 北陸の人間は、空がいつも曇っていることが多いため、グレーの混じっている色を好む傾向にあるそうです。たぶん、ほんのわずかなグレーのような落ち着きが、加賀友禅の色彩にはあるのかもしれません。


 加賀友禅には、いろいろな商品アイテムがありますが、長年見ておりますと、作家さんによって、この方は主に留袖、この方は付け下げ、この方は一つ身と、得意分野があるようです
 また、新人さんも続々出てきています。最近は女性の作家さんが増えているように感じます。
 女性は、たおやかな、優しい図柄が多いですね。男性のほうが、古典的な感じや、勢いもボリュームもある、『ワシのこの仕事を見てくれ!!』という図柄が多いように感じます。


 私が最近気になっているのは、新潟の十日町などで作られている加賀友禅に似た商品(いわゆる加賀調と呼ばれ、虫食い跡やぼかしなど、加賀友禅に似せてある、廉価品)に、『加賀友禅』と平気でたとう紙に書いて納品する同業者が意外と多いことです
 
 前述の美容室で着付けを頼まれると、きものをお預かりして下ごしらえするのですが、落款も証紙もないのに、加賀友禅って書いてある場合があるんですよね。

 これは、加賀友禅の作家さんたちに失礼だと思いますし、加賀友禅の色はそんな大量生産品とは違いますし、あくまで加賀調として表示してほしいなあと思います


 仕立てあがった商品は、検針機に通し、たとう紙に入れ、紙の箱に収めて配達します。配達するときも、もちろんそのおうちの方の都合が優先ですが、雨の日は絶対避けますし、婚礼品の場合などは、お日柄なども鑑みて配達します


 これからはきものが似合うシーズン、ぜひご着用の機会を増やしてほしいなと思います

 

ブラッド・パッチ請求金額、そして牛のたたき

2007年10月11日 | 日々つれづれ
 今日は朝から金沢へ。病院診察と、問屋巡りです。プジ子も洗車してキレイだし、快調!


 診察は、経過が順調なので特にこれといってお話しなし。いつものリュープリンの注射をした後、麻酔科で、私が見まわれた症状について、やっと『脳脊髄液減少症』とのお墨付きをいただきました(全然嬉しくないけど。でも初めて、医者からこの病名を聞けました!)。

 大体、年間数人が手術後にこういう症状になるそうですが、こんなにひどい症状になったのは、私が初めてだそうです
 
 背骨から硬膜までは、約5ミリだそうで、その隙間に麻酔薬を置かなければいけないのに、針が行き過ぎたんですね。もしくは、私がその隙間が生まれつき狭いのかも。


 塞がった穴が再びあくことはないと思いますが、万一、また症状が出た場合は、すぐ来て下さいとのこと(当り前です)。そして、私に硬膜外麻酔をした先生は、医者になって3年目の、金○大学からきている非常勤の女の先生とのこと


 帰り道、フラメンコの先生に電話し、かくかくしかじかで、年内お休みする旨と、このいきさつをお話ししたら、『ティアラちゃん、大変やん! そんなん、○療ミスやんか、しかるべき人に間に入ってもらって一筆書いてもらわなあかんで! 体はお金には代えられへんのやで! 』といつも穏やかな先生が大阪弁で憤っておられました。

 先生も、11月に子宮筋腫の手術をするそうで、人ごとには思えなかったのかも。弁護士の知り合いはいるけれど、でも、私は小市民だから言えないかなあ・・・

 気になっていた請求金額については、ブラッド・パッチはやはり保険適用外なので、麻酔科のほうでは、1回目はカテーテルからなのでカウントせず、2,3回目については代わりに硬膜外ブロック注射をしたことにして計算したそうです(硬膜外ブロック注射も、1回1万円位の注射だそうですが)。なななんだか、いいのか悪いのか

 そんなこんなで、病院では3時間かかり、ぐったり。その後、母と数件、金沢市内、小松市内の問屋巡りをし、夕方加賀に戻りました。

 ところで、昨日従姉妹から、お見舞いということで、嬉しいものをいただきました。『浅草今半』の牛のたたきです! さすが老舗の名門、桐箱に入っていて、美味しそうだな~、と思っていて、今日食べたのですが、超美味しいっ!!

 よくグルメ番組で、『お肉がとろけるの』だの『甘くて溶けちゃった』だの言ってますが、まさに、とろけるお肉でした。ゆきちゃんあこちゃんありがとう~、元気出ました~!!

 一日動き回って疲労困憊して、店で1時間爆睡してしまいました。でも、まだ疲れがとれないので、今日も早めに寝ます・・・