加賀女あっちゃんの晴れときどき着物

石川県加賀市で呉服店を営むあっちゃんのブログ。
きもの、お茶、お筝、そして犬も登場。

かなざわごのみ2007、そして牛首紬

2007年10月18日 | 日々つれづれ
 今日は朝からお客様が立て込み、お茶とお菓子をお出ししていたら喫茶店状態に。馴染みのお客様に、イタリアの生地を使ったお洒落なジャケットをお買い上げいただけて、嬉しかったです


 また別のお客様をお送りがてら、母と金沢へ、注文の品を探しに


 高速を飛ばし、問屋の前に、金沢21世紀美術館へ


 ここで、21日まで、『ライフ&ファッション金沢ウィーク かなざわごのみ2007』の展示が行われているのです。一応、ファッション業界のはしくれなので、まずはそれを見学


 前回は新旧の加賀友禅の展示でしたが、今回は、食環境プロデューサーの木村ふみさんをコーディネーターに迎え、金沢の伝統工芸を取り入れた新商品を開発したものが展示されています。期間中は、クラフト広坂で展示作品を購入することもできるとのこと。今月の婦人画報にも、特集ページが組まれていました


 呉服屋としては、加賀縫いの有名どころの展示もあり、興味をそそられます
 
 以前、売れ残りの手絞りの羽織の生地で、名古屋帯を作り、加賀縫いで鼓と琴柱を刺繍していただいたのですが(自分用)、とても素敵に仕上がり、黒地の赤城紬などによく合わせて締めています
 事前の柄の相談など、打ち合わせは必要ですが、自分だけのオリジナルのものが仕上がるので、超おすすめです! 


 加賀縫いの他に、金沢小紋の第一人者、坂口幸市さんの小紋も出ていました。以前に比べてずいぶん色が落ち着いて今風になったなあと感じます。でも、きものの類は、展示会ではもっともっと品数を見ているので、少し物足りない気も。


 他には、金沢漆器や九谷焼、金箔、桐工芸など、女心をくすぐる展示品がいっぱい! いい目の保養になりました


 ついでに、美術館内のフュージョン21でランチ。ここのランチは、前菜やサラダ、パンなどがバイキングなのですが、お皿が白いパレットの形をしていて、お料理が引き立ちます。パスタやデザートも割と美味しいし、美術館に来たらよく利用しています


 金沢を縦断し、問屋で牛首紬と加賀友禅を品定め。

 牛首紬は、なかなか市場に出回らない貴重な商品です。石川県の鶴来や白峰の方で生地は作られていますが、染めや柄付けは主に京都。加賀ですると単価が高すぎて価格がさらに跳ね上がってしまうからです。
 牛首紬は、風合いいいですよ~。玉繭という2匹の蚕から作られる繭の糸を使っているため、『釘抜き紬』といわれるほど、生地が丈夫で、艶があります。

 
 夕方戻り、夕飯を取ってから、明日の栗ごはんのための栗を剥きました。栗ごはん大好き! 明日が楽しみです

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