乱鳥の書きなぐり

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30:  『日本文学全集 5 森鴎外 二』から「じいさんばあさん」10★/「最後の一句」

2012年02月11日 | 読書全般(古典など以外の一般書)


2012年  本

    30:  『日本文学全集 5 森鴎外 二』から「じいさんばあさん」10★「最後の一句」




『日本文学全集 5 森鴎外 二』から

   「じいさんばあさん」  175-180
   「最後の一句」     181-190

 集英社

 昭和48年



 




『日本文学全集 5 森鴎外 二』から「じいさんばあさん」「最後の一句」を読む。

「じいさんばあさん」「最後の一句」ともによかったが、最近読んだ森鴎外作品「じいさんばあさん」「最後の一句」「山椒大夫」の中では、「じいさんばあさん」はぴか一にキレが良い。

 素晴らしい作品だったと、読んだことを幸せに感じた。


「じいさんばあさん」は歌舞伎でも度々上演され、舞台、テレビ舞台共に見る機会に恵まれている。

 上品で若い頃は気短だったじいさんは 片岡仁左衛門さん

 しっかり者の婆さんは、玉三郎さん

 いわゆる考玉コンビ(仁左玉と言うべきか)で、途中切迫した場面もあるのに、最後はほんわかする。


 歌舞伎「じいさんばあさん」は余韻或は心情が上手く表現され、役者お二方の力がこの演目を一層楽しませ、和ませる。

 そして 森鴎外の小説「じいさんばあさん」を読むと、森鴎外の知性が直接作品の切れとなってあらわれる。

 歌舞伎、小説はそれぞれに違った持ち味でわたしを楽しませ、満足させる。

 そしてわたしは今回これを読んで、森鴎外の「じいさんばあさん」と言う小説が好きになった。

 これからも歌舞伎「じいさんばあさん」を見る機会は何度となく訪れるであろうが、歌舞伎を観ながら片隅で森鴎外の偉大さを感じるのだろうとおもう。



 



 去年のほんの記録までは5★が満点でしたが、2012年記録分からは映画にあわせて、10★を満点といたします。


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