幸せ、そして微笑み 奈良県 矢田寺にて
6月15日土曜日。
家族と矢田寺に行った。
あじさいは色とりどりの花をたわわに付けている。
咲くというよりは 生るといった感じがする、大きくて丸いあじさい。
気品高く背を伸ばす 額あじさい。
蔓あじさいや蜜柑葉あじさい、他にも複雑な名のあじさい。
それぞれが個性的で、美しい。
『一口にあじさいといっても、いろいろあるもんだ。』
などといった たわいないことを思いながら、あじさいの間の小山の細き道を進む。
土曜日ということもあり、人は多い。
家族連れや恋人、友人などのグループ。
独りで楽しむ方も多く、各自があじさいの間を蝶のごとく戯れているようで、見ていて楽しい。
矢田寺はあじさいに囲まれて、地蔵菩薩などの姿も見ることができる。
華やかさの中の神秘的な空間。
矢田寺には、この静と動のバランス感に魅せられているのかも知れない。
そんな気がする。
5月24日に行ったときは、まだ蕾だったあじさい。
人影もまばらで、静寂さを感じたことを思えている。
6月から7月にかけては、躍動の矢田寺。
機会があれば、あじさいの季節と、あじさい前後の山の姿を見比べられることをお勧めする。
写真は偶然居合わせた女性。
老夫婦とお嬢さんのご家族三人。
女性は無邪気にカタツムリを手にとり、微笑んでおられた。
女性のお母さんは笑みを浮かべ、お父さんも笑う。
彼女らにつられ、ついつい私もほくそ笑む。
私の姿を見て、家族も笑顔。
そんな緩やかな空間が愛おしい。
家族と二人、幸せなひとときを過ごす。
上は写真を加工しました。絵に描いたものでは無いのですよ。ややこしくてごめんなさい。
ありがとうございます。
絵の人って、お嬢さんでは無いのですね。あれって、一瞬とまどいました。
写真の女性は30代半ばの方でした。娘は二十代前半。こどもたちは夏秋で、各自大きな予定をたてているようです。下の子はきっとまたひとり旅でしょう・・・。私も学生時代に戻りたいなぁ・・・と、つくづく思います。