『古寺巡礼2 東大寺』 田中昭三 (分) 入江泰三、牧野貞之、植田英介(写真)JTB
メモを取りながら『古寺巡礼2 東大寺』を楽しむ。
通り一遍の開設や旅行書ではなく、もう少し東大寺を掘り下げた部分が興味深い。
東大寺に行く機会は多いが、知識は薄い。
その点、本書は東大寺の重要な部分を教えてくれる。
私にとっては今はこれくらいの知識が必要なのだと得心した。
また、入江泰三氏などの写真も美しく、これは紹介書というよりも作品が印刷されているという感じが気持ちが良い。
仏像はありのままの姿を映しだそうとする写真も意義があり素晴らしい。また自分の息吹を仏像に吹き込もうとする作品も見事である。
両者ともに甲乙つけがたく重要だが、仏像はできれば自分の目で見ることができれば一番心が安らぐのではないかとも考える昨今である。
距離や時間や体力など物理的に許されるなら自分の目で確かめ、仏像を眺めていたいが、しかしそれがかなわない場合は写真はすこぶる重要な役目を果たしていると感じる。
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