乱鳥の書きなぐり

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ライブハウス「四方街」の歌手の声質は、(アンディ・ラウ+河村隆一)÷2 だった。 (8景)

2014-08-25 | 舞台・芝居


 

 錦里古街で楽しんだ、四方街という名のライブハウス

 


 
 錦里古街にはギターを弾き歌うライブハウス(?)が数軒存在する。
 四方街という名の店もその一つ。
 
 歌声が一番好きな四方街は階段をかけのぼると、視界にはすぐに歌手が会釈する。
 わたくしたちは、その歌手が見える席に座る。

 
 メニューが渡される。
 茶一杯三十元
 蘇州(山塘街)の老舗の高級店で楽しんだ評弾
 茶の値段は六十元だったので、半分
 ただし、評弾は一曲歌って頂くと三十元から八十元、百元を超える曲も多いので、半端無くお高い。
 評弾をきいた頃の中国の物価は 一元十二YEN
 庶民の具が選べる麺類は、椀一杯二元であった。
  『評弾』  蘇州の伝統芸能 /中国・蘇州(山塘街にて)

 酒[口巴]歌男or茶[口巴]歌男と、表現すべきか?
 [口巴]は中国語で[~しなさい、~しましょう]みたいな、そんな感じ。

 
 二階から見ると、こんな感じ。
 落ち着いた中国らしい窓の木枠は美術的で美しい。
 
 開いた窓を見下ろすと、店が建ち並ぶにぎやかな街。
 中国では雲南省や上海でも、このような店を楽しんだ事がある。
 情緒のある造りで、齢を重ねた夫婦にとっては雑踏から逃れ、二人の時間を楽しむ事ができる貴重な空間だ。

 
 四方街という店の弾き語りの歌手は、韓国のイ・ビョンホン似
 声はきわめて美しい
 アンディ・ラウと、甘えた声を取っ払った河村隆一を足して2で割った感じの声質。
 優しく語るように歌われる彼は、音の領域も結構広く、裏返った声も天使のようだった。
 上にも書いたが錦里古街には数軒のライブハウスがあった。
 その中で、彼の声質は群を抜いてわたくしの好みであった。

 
 上のように、錦里古街では、ライブハウスは一階の店が多い。
 わたくしが気づいたのは三軒。
 二階に上がる店は二軒。
 丹念に見てまわると他にも多くあるかもしれない。

 
 歌はおそらく中国の流行歌だろうと思われる。
 二、三時間は聴いていたい気持ちのよい歌だったが、集合時間が押し迫り、泣く泣く店を後にした。

 
 今回、個人旅行で行けば良かったと思った。
 理由は二つ
 長年憧れていた『川劇』を毎晩通ってみたいという衝動に駆られたのと、彼の歌声であった。
 

    

          錦里古街で楽しんだ、四方街という名のライブハウス
          2014年夏   中国 成都

    


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