【①写真はとてもおいしい緑豆饅頭ですが 写真の倍の量(12個入り)で120円くらいです。
②飼い主の責任問題とはいえ、犬の登録料(7万円)が一般労働者にとって如何に高いかが伺えます。
③登録料の高さや毛沢東の広場、またベランダに飾られた毛沢東の像からも、日本では計り知れない主義や理想が今も根強く残っていることを感じます。】
わが家の犬は世界一
満足度 ★★★☆☆
感動度 ★★★☆☆
光の使い方★★★★★
多くのイラン映画との類似点 ★★★★★
2002年 中国 100分
ワン・チョンチュン 監督
キャスト グォ・ヨウ
ディン・ジャーリー
リー・ビン
リー・チンチン
シア・ユイ
リー・ミン
犬のカーラー
昨今の北京でのペットブームのさなか、犬にかまれるという事件が発生。
公演には犬のウンチがありこちに残されたまま・・・だが日本人からすれば考えにくいことではあるが、中国は富裕層と貧困な弱者との差が大きく二分される。
日本人の中流感覚で、モラルとばかりも言ってはおられない。
狂犬病も心配されるが、中国の現状として日本円で7万円(5000元)もの登録料を支払える人間ばかりではないだろう。
犬はかわいい、物理的なる金はなし。
「カーラーだけは俺を人扱いしてくれる・・・」
という台詞は重く心にのしかかる。
ここのところを中年男のラオ(グォ・ヨウ)は 背中を丸め方を落とし、髪の毛は無造作で絶えず口を半開きにして うつろいだ眼差しで見事に演じきる。
うまい!
愛犬を通しての心の格闘や巻き起こるドラマや事件を18時間の時の流れの中で記録映画のように描き進めている。
窓から随時差し込んでくる光の量は、時間の流れとともに変化させる心憎さ。
18時間後、そして霊の四時を5分過ぎたとき、買い物中の妻はカーラーの乗ったトラックを真のあたりにして、口を開けて呆然と立ち尽くす。
そしてすぐにナレーション!!
その晩犬のカーラーは無事に我が家に戻り、息子も次の日に保釈された。
こんな簡単な結末でいいのか???
ナレーションとその晩犬のカーラーは無事の間に接続詞や言葉がないのだ。
あっけなく結末。
童話や昔話だって『そして・・・・・だとさ。どんとはらい』
とか何とかあるじゃないといいながらも、このあっけらかんとした一部のイラン映画のような潔さに 結構はまりそうな私でした。
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