乱鳥の書きなぐり

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『籠釣瓶花街酔醒』<シネマ歌舞伎>勘三郎 玉三郎 七之助 市蔵 彌十郎 秀太郎 仁左衛門

2014年03月05日 | TVで 歌舞伎・能楽



  『籠釣瓶花街酔醒』<シネマ歌舞伎>

 テレビでシネマ歌舞伎の『籠釣瓶花街酔醒』を見る。
 勘三郎さんの次郎左衛門、 坂東玉三郎さんの八ツ橋
 仁左衛門丈の二前目役ににんまり^^
 秀太郎さんの弁天小僧に似た切れの良い表情と台詞
 七之助さんの透き通るような美しさ
 彌十郎さんと市蔵さんの見事ななりきりはまり役

 仁左衛門丈と玉三郎さんで昔の考玉を思い浮かべ、わたくしの気分は高校一年生に舞い戻る。
 芝居って素敵だなぁ
 タイムマシンのように若かりし頃の自分に舞い戻ることができるんだ。
 おうちなので、きゃぁきゃぁー言っていたよ^^

 勘三郎さんのたっぷりのめい台詞二つを紹介しましょう^^▼

「ァ そぉおりゃぁあ~あ-ん…まぁありぃ、そぉでえぇなかろぉおぉうにぃぃいぃい~」

かぁごぉおおぉ~つぅべぇはぁあぁぁ、よぉくぅうぅ切ぃれぇえるなぁああぁ~」

で、うっとり。

 かぁごぉおおぉ~つぅべぇ=籠釣瓶

 釣瓶とは (ウィキペディア)
 釣瓶の語源は「連るぶ」であり、続けざまという意味もあり、釣瓶にも形容として同様な意味を持ち、漢字表記も「連るべ」と「釣瓶」は併用される。
 おもに素早さや「急」や次々といった意味を表す時間態様の形容詞として、使用される。

 釣瓶落とし・釣瓶下し (ウィキペディア)
 釣瓶を井戸の中に落とす際に、急速に落ちるため、秋の日の暮れやすいことの例えとして「秋の日は釣瓶落とし」というように形容的に使用される。現在では、株価や景気や勝率など、その他折れ線グラフなどで表される、数値の急降下を例える形容としても使われるが、否定的な状況で多く見られる。

 籠釣瓶・篭釣瓶 (ウィキペディア)
 籠釣瓶(かごつるべ)とは、水も漏らさぬ刀という意味で、よく切れる名刀を示す。
 籠でできた籠釣瓶は水が素早く洩れるので、その素早さを刀の切れ味に例えたとされ、水も漏らさぬという言葉と、逆説的な洒落として用いたといわれる。


『籠釣瓶花街酔醒』 (ウィキペディア)
『籠釣瓶花街酔醒』(かごつるべさとのえいざめ)とは歌舞伎の題目で吉原ものといわれる1つであり、『籠釣瓶』ともいわれる。
 色恋沙汰の悲劇で、主人公が刀で矢継ぎ早に人々を切り殺していくという物語である。

 演目名のつけ方ってみごとだなぁ~~~


『籠釣瓶花街酔醒』を見ていて 幸四郎丈と吉右衛門さんと勘三郎さんではどの役者さんの次郎左衛門がいいかと、一緒に見ていた家族に問うてみました。
 彼もさることながら、わたくし自身の答えが出てきません。
『籠釣瓶花街酔醒』は好きな演目の一つで、欠く役者さんそれぞれの個性や解釈で演じられていて、どの役者さんの次郎左衛門も持ち味があり好きです。
 以前放映された『勧進帳』の役代わり(幸四郎丈と團十郎さん)のように、一挙公開でいろんな役者さんの同役(同演目)特集を組んでは下さらないか知らん?と大それたことを考えております。
 衛生劇場さんは毎月練った企画を特集に組んでおられて感心しております。なので案外、こういったことも取り入れられる日が来ないとも言えませんかもと、希望的観測で物事をポジティブに考えています。


 なぜかしらん?シネマ歌舞伎の『籠釣瓶花街酔醒』を見終え、急に「幡随院長兵衛」(本)を読みたくなりました。
「幡随院長兵衛」を幸四郎丈と仁左衛門丈と吉右衛門さんと勘三郎さんで入れ替えたちかえ声色を変えて音読するとさぞや楽しいことでしょう~~~

「お湯を汚すでごんす。」
 わかっていながら………
 その台詞の重いこと…
 幡随院長兵衛もかっこいいなぁ

 これまで普通に歌舞伎を歌舞伎としてみていた懐かしい感じの古典歌舞伎を、幸四郎丈と仁左衛門丈と吉右衛門さんと勘三郎さんなどの重厚な役者さんたちで、関西で見てみたい…と、友人が申しておりましたそうな。



   こりゃこりゃ
   許したも許したも
   許したも許したも
     おわりん





本編尺:114分
製作年:2010年
出演:中村勘三郎 坂東玉三郎 中村魁春 中村勘太郎(現・勘九郎) 中村七之助 中村鶴松 片岡亀蔵 片岡市蔵 坂東彌十郎 片岡秀太郎 片岡我當 片岡仁左衛門

花魁に全てを捧げた田舎商人と悲哀を背負う吉原一の花魁の物語。絹商人の佐野次郎左衛門は、江戸で商いをした帰りに、話の種にと吉原へ寄り、吉原一の花魁八ツ橋の道中と遭遇する。この世のものとは思えないほど美しい八ツ橋に次郎左衛門は魂を奪われてしまう…。
吉原で実際に起きた事件を題材に、豪華絢爛な花魁道中での見染めに始まり、「縁切りの場」での八ツ橋の悲哀と、次郎左衛門の名台詞など見どころ多い名作です。(2010年/平成22年2月・歌舞伎座)

シネマ歌舞伎とは、話題の歌舞伎舞台を高性能カメラで撮影、舞台の臨場感をそのままに映画館でデジタル上映された作品。三月はそのうち三作品を特集でお届けする。

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