乱鳥の書きなぐり

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大和文華館『文字を愛でる ―経典・文学・手紙から―』から、『忠信物語絵巻』(下巻)の一部を書き写す

2024-03-23 | 美術・文様・展示物

 

 大和文華館『文字を愛でる ―経典・文学・手紙から―』から、『忠信物語絵巻』(下巻)の一部を書き写す

 

 

 ここ最近、展示が変わるたびに大和文華館に足を運ぶ。

 今回は大和文華館『文字を愛でる ―経典・文学・手紙から―』を見た。

 

 超大物の手紙であったり国宝の美しいお経などもあり楽しい時間を過ごしたが、中でも『阿国歌舞伎絵巻』や『忠信物語絵巻』や『道成寺絵巻』などは興味を惹いた。

 

『道成寺絵巻』は(確か京都国立博物館でも)見たがその時の 安珍が焼け焦げてころりん、、、の時の画とはまた違い、(当たり前のことだが)絵師によって表情の描き方が違い面白いなと感じた。

 

『阿国歌舞伎絵巻』は以前にも見たと思うが、気のせいか?

 おそらく、大和文華館で見たような気がするが、確信は持てない。

 

 芝居や能楽の好きな私は、『道成寺絵巻』と同じく『忠信物語絵巻』も好きであった。

『忠信物語絵巻』は二巻。そのうちの下巻が展示されていた。

 

 大和文華館は絵巻物や巻物を割合に長く広げて公開してくださるので、うれしい気がする。

 今回の『忠信物語絵巻』も詞書、画を多く広げてくださっていた。

 時間と体力があれば『忠信物語絵巻』は面白いない湯なので、展示部分のすべてを書き写したかった。

『忠信物語絵巻』は詞書が長いのでほんの一部しか書き写せなかったが、用紙一枚分だけでキリをつけ、お写真を撮らせていただいた。

 だが、、、うまく写ってなかったので、読むのは難しそうだ。残念、、

 

 通常、大和文華館は写真撮影は許可されてないが、今回は特別に全作品の写真撮影がOKされていた。

 最近言った大阪の国立美術館『メキシコ展』での混雑の中の暴力的な写真撮影の姿は見られず、皆さんが作品に向き合って静かに楽しんでおられた姿に心動かされた。

 

 

 以下は、大和文華館公式HPより引用

     ↓

 中国で始まった書の文化は、字体や書風を多様に展開し、文字を芸術の域にまで昇華しました。中国・朝鮮半島・日本では、文字は情報を伝達するという役割を超えて、実用と芸術の両面を包括する芸術文化として発展します。

 仏教経典は仏の教えを正確に伝えるために、一文字一文字を誤りなく書写するということが行われ、同じ経典が何度も繰り返し書写されました。さらに書かれた経文の文字は、その一文字一文字が「仏」としても認識されていきます。文学のなかでも特に詩歌の書は、歌に込められた感情が毛筆を通じて文字として表現されることで、文化を担った人々の美意識が直接的に反映されました。そして手紙は、書き手の地位や内容によって、歴史史料あるいは名筆として重視されていきます。

 本展では、当館所蔵の主に日本の経典・文学・手紙を通して、文字が担った役割を紐解きながら、美しい文字の世界をご紹介します。

 
平安後期

出陳品 54件

【経典にみる文字】
国宝 一字蓮台法華経   平安時代後期
  写経切(法華経従地湧出品第十五)   平安時代後期
  過去現在絵因果経断簡   鎌倉時代
  護諸童子経   鎌倉時代
【文学にみる文字】
  桂本万葉集断簡(栂尾切)   平安時代中期
  和漢朗詠集断簡(伊予切)   平安時代後期
  伊勢集断簡(石山切)   平安時代後期
  法門百首切   平安~鎌倉時代
  小倉色紙「天の原」   鎌倉時代
  尊円法親王歌切(新後拾遺和歌集断簡)   南北朝時代
  稲富流鉄砲伝書   桃山時代
  春柳図 尾形乾山筆 江戸時代中期
【手紙にみる文字】
  源義経書状   鎌倉時代
  三條西実隆書状   室町時代
  足利義満書状   室町時代
  古田織部書状   桃山時代
  近衛信尹書状   桃山時代
  本阿弥光悦書状   江戸時代前期
  松花堂昭乗書状   江戸時代前期

ほか

出陳目録:PDF

1 写経切 大般若波羅蜜多経巻第四十一
初分般若行相品第十之四 日本・奈良 紙本墨書 27.2×16.4
2 一字蓮台法華経 普賢菩薩勧発品 日本・平安後期 紙本著色・
墨書 26.0×322.2
3 写経切 法華経従地湧出品第十五 日本・平安後期 紙本墨書 23.6×9.0
4 紫紙金字経切 法華経観世音菩薩普門品第二十五 日本・平安後期 紫紙金字 25.2×5.5
5 装飾経切 法華経妙荘厳王本事品第二十七 日本・平安 紙本木版 (右)27.2×2.1
(左)27.5×10.0
6 経巻切 金剛般若波羅蜜経 鳩摩羅什訳 日本・平安 紙本木版 (右)25.5×3.6
金光明最勝王経巻第六 四天王護
国品第十二 日本・平安 紙本木版 (左)24.5×1.9
7 装飾経断簡 法華経薬王菩薩本事品第二十三 日本・平安後期 紙本墨書 23.3×8.9
8 過去現在絵因果経断簡 過去現在因果経巻三 日本・鎌倉 紙本著色 27.7×29.8
9 護諸童子経 建久七年(1196)奥書 日本・鎌倉 紙本墨書 25.5×186.4
10 大方広仏華厳経 巻第三十六 二帖のうち 朝鮮・高麗後期 紺紙金泥著

31.0×11.0
Ⅱ. 文学にみる文字
11 桂本万葉集断簡 栂尾切 日本・平安中期 紙本墨書 24.5×16.1
12 和漢朗詠集断簡 伊予切 日本・平安後期 紙本墨書 25.2×36.9
13 伊勢集断簡 石山切 日本・平安後期 紙本墨書 20.0×15.8
14 法門百首切 伝寂蓮筆 二葉 日本・平安-鎌

彩牋墨書 16.8×10.9
16.1×12.0
15 小倉色紙「天の原」 日本・鎌倉 紙本墨書 18.6×16.5
16 尊円親王歌切 新後拾遺和歌集断簡 日本・南北朝 紙本墨書 25.2×52.8
17 後崇光院筆新拾遺和歌集断簡 日本・室町 紙本墨書 27.0×20.1
18 後陽成天皇宸翰和歌詠草 日本・桃山 紙本墨書 15.3×48.2
19 細川幽斎添削菊亭晴季詠草 慶長六年(1601)十一月 日本・桃山 紙本墨書 31.8×49.3
20 後水尾天皇勅点日野資勝禁裏
月次御会詠草 日本・江戸前期 紙本墨書 30.0×43.5
21 近衛信尋筆和漢朗詠集 日本・江戸前期 紙本墨書 31.4×486.2
22 春柳図 尾形乾山筆 元文四年(1739)自賛 日本・江戸中期 紙本墨画 24.3×45.3
23 円満院祐常和歌詠草 日本・江戸後期 紙本墨書 18.1×50.4
24 豪潮寛海和歌詠草 日本・江戸後期 紙本墨書 29.4×51.4
25 日野資枝詠草 日本・江戸後期 紙本墨書 15.8×43.0
26 三十六歌仙色紙貼屏風 六曲一双 日本・江戸中期 紙本著色・
墨書 各70.2×265.6
27 忠信物語絵巻 忠信次信物語絵巻二巻のうち 日本・桃山 紙本著色 28.4×753.0
番号 指定 名    称 摘    要 国・時代 材 質 法 量 (㎝)
28 道成寺縁起絵巻 日本・江戸後期 紙本著色 23.4×867.0
29 ○ 阿国歌舞伎草紙 絵二段(念仏踊・茶屋遊び)
詞書一段 日本・桃山 紙本著色 18.6×27.7ほか
30 稲富流鉄砲伝書 拵目當絵図書
濱口勘右衛門長久から松平忠直へ
相伝 十九帖のうち
慶長十七年(1612)奥書
日本・桃山 紙本金銀泥
下絵墨書 25.6×190.4
Ⅲ. 手紙にみる文字
31 源義経書状 七月廿一日 日本・鎌倉 紙本墨書 29.0×43.4
32 僧宗兼書状 建長四年(1252)三月十五日 日本・鎌倉 紙本墨書 30.8×48.3
33 吉田隆長書状 延慶元年(1308)閏八月五日 日本・鎌倉 紙本墨書 30.6×38.1
34 書状西園寺実兼勘返状 八月四日 日本・鎌倉 紙本墨書 28.3×42.3
35 洞院公賢書状 暦応四年(1341)正月十二日 日本・南北朝 紙本墨書 30.5×94.0
36 花園天皇宸翰断簡 日本・南北朝 紙本墨書 24.8×41.1
37 楠木正近書状 十一月五日 日本・南北朝 紙本墨書 23.6×30.2
38 足利義満書状 永徳二年(1382)十一月廿九日 日本・南北朝 紙本墨書 31.0×35.5
39 三条西実隆書状 永正十三年(1516)二月廿六日 日本・室町 紙本墨書 27.8×78.5
40 松永久秀書状 菅善宛 九月十四日 日本・室町 紙本墨書 13.2×31.0
41 豊臣秀吉髻書状 孫太郎、神田、中村宛 三月九日 日本・桃山 紙本墨書 7.7×38.3
42 古田織部書状 織田有楽宛 正月廿七日 日本・桃山 紙本墨書 33.0×50.7
43 古田織部書状 御ひ殿宛 日本・桃山 紙本墨書 29.8×46.0
44 前田利家夫人まつ(芳春院)書状 千代(世)姫宛 十二日 日本・桃山 紙本墨書 35.1×53.1
45 千少庵書状 井関妙持宛 日本・桃山 紙本墨書 32.0×50.8
46 鄭沢尺牘 鉄山宗純筆 慶長十九年(1614) 日本・桃山 紙本墨書 34.0×51.8
47 近衛信尹書状 修理大夫桑山重晴宛 三月九日 日本・桃山 紙本墨書 32.4×82.8
48 本阿弥光悦書状 池田作左衛門宛 日本・江戸前期 紙本墨書 27.0×43.0
49 松花堂昭乗書状 十月廿七日 日本・江戸前期 紙本墨書 31.1×43.9
50 烏丸光広書状 又七宛 正月廿八日 日本・江戸前期 紙本墨書 30.2×49.3
51 小堀遠州書状 酒井忠勝宛 四月朔日 日本・江戸前期 紙本墨書 31.2×43.5
52 金森宗和書状 堀越中守利長宛 閏六月七日 日本・江戸前期 紙本墨書 28.2×46.6
53 鉄斎書簡貼交屏風 富岡鉄斎筆 富田好室宛
明治三十四年(190

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『ことばと呪力 ヴェーダ神話を解く』 4.5★/5  (神話叢書)   2022/5/27  川村悠人 (著)

2024-03-23 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

『ことばと呪力 ヴェーダ神話を解く』 4.5★/5  (神話叢書)   2022/5/27  川村悠人 (著)

 

【ことばと呪力 】及び【ヴェーダ】という言葉に魅かれて、『ことばと呪力 ヴェーダ神話を解く』を読む。

 わかりやすく紐解かれており、興味深く読むことができた。

 

 いろいろと気になる部分が多く付箋をつけつつ読んだが、時間がないのでまとめるまでには至らなかった。

 

 本書にはペルシャとの関連性にも多少触れられており、面白かった。

 

 

 今回も読んだという記録だけで失礼いたします。

 

 

 以下はデーターベースより引用

     ↓

【ことばは、世界を創造するとともに、神をも滅ぼす】
ことばの本来の力が発揮される「呪文」とは何か。
なぜ「真の名前」は秘されるのか。
古代インドのヴェーダ文献・神話を中心に、
ことばの持つ無限の力を探究する。
呪文・呪術の源泉に迫る、シリーズ神話叢書、第2弾!

呪文を唱えて火を操り、敵の部族や悪魔を倒す話。
呪術師たちを引き連れて呪文を唱えることで、神が洞窟の壁を打ち砕く話。
名前をくれ、名前をくれと懇願してくる神の話。
ことばを間違えて取り返しのつかない失敗をした魔神の話。

世界を理解するための知識が集積された「ヴェーダ文献」。
神々への賛歌を集めた『リグ・ヴェーダ』とヴェーダ祭儀書文献に
おける「ことばと呪力」にまつわる物語を読み解く。

【目次】
序章 ことばの呪術と古代インドの言語文化
1:呪術について 2:高められたことば 3:古代インドの言語文化
第1章 ヴェーダ神話集その一――内容通りの事柄を引き起こすことば
1:導入 2:部族長ヴァーマデーヴァの火の呪文
3:首席祭官ヴリシャ・ジャーナの悪魔祓いの歌
4:首席祭官ウシャナス・カーヴィヤと戦神インドラの二重奏
第2章 ヴェーダ神話集その二――打ちのめし破壊することば
1:導入 2:戦神インドラの魔女殺しの歌
3:戦神インドラの歌と呪術師たちの合唱
4:魔神アスラたちの失言
第3章 ヴェーダ神話集その三――運命を引きよせる名前
1:導入 2:火神アグニの名づけ要求
3:造形神トヴァシュトリの発音間違い
4:国王ダルバの改名儀礼
終章 ことばと共に生きるということ

 

 トルコ

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