乱鳥の書きなぐり

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三月花形歌舞伎 南座の桜プログラムを二回、観劇  『女殺油地獄』近松門左衛門 作  片岡仁左衛門監修 『忍夜恋曲者 将門』

2024-03-17 | 舞台・芝居

三月花形歌舞伎 南座の桜プログラムを二回、観劇  『女殺油地獄』近松門左衛門 作  片岡仁左衛門監修 『忍夜恋曲者 将門』

 

 三月。

 芝居が見たかったので、南座で興行中の桜プロジェクトを二度見る。

 演目は、近松門左衛門 作  片岡仁左衛門監修の『女殺油地獄』と、『忍夜恋曲者 将門』

 一週間を経ての二度の観劇だったので、桜プロジェクトと松ぷとじゃくとは途中で昼夜の入れ替えとなり、夜の部と昼の部で見ることとなった。

 

 一週間のタイムラグは、同じ演目でも見事に成長を遂げていた。

 中でも、中村隼人君の成長ぶりはすさまじかった。

 

 一度目に見た隼人君の『女殺油地獄』は後半が良かった。

 初日に対して数分時間が伸びたという話を小耳にはさんだ。

 おそらく、表情の一つ一つがていねいで、感情移入よろしくといった心意気だったのではないかと推測する。

 そして一度目の壱太郎さんの油屋での言い回しが考太郎さんにそっくりな部分があった。

 しかし、二度目に見た壱太郎さんはそう言った部分は感じられなかさんのった。

 要するに壱太郎さんの『女殺油地獄』が成立していた。

 

 二度目に見た『女殺油地獄』での隼人君は、前半も後半もよくなっていた。

 壱太郎さんがリード気味で、今回の『女殺油地獄』は成立していたが、このお二方の『女殺油地獄』が気になり、また、壱太郎さんの完成された『忍夜恋曲者 将門』が見たくて、二度京都に足を運ぶ結果となった。

 

 壱太郎さんの『忍夜恋曲者 将門』は素晴らしかった。

 もう一度見たいと思ってしまうお舞台であった。

 

 今回の舞台は、二演目ともに満足した。

 目をつむると、松竹座で三度見た仁左衛門丈の『女殺油地獄』が目に浮かぶ。

 近松門左衛門歿後三百年ということもあり、気持ちは高鳴る。

 本棚に並ぶ近松全集もライフワークの一つにしたいと考えている。

 

 

 

 

 

2024年3月2日(土)~24日(日)

 

桜プログラム

  〈乍憚手引き口上〉(はばかりながらてびきこうじょう)
     

近松門左衛門歿後三百年

近松門左衛門 作

片岡仁左衛門監修

一、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)
  河内屋与兵衛
七左衛門女房お吉
豊嶋屋七左衛門
小栗八弥
妹おかち
芸者小菊
兄太兵衛
掛取庄造
叔父山本森右衛門
父河内屋徳兵衛
母おさわ

壱太郎
尾上右近
吉太朗
千太郎

千次郎
寿治郎
松之助
橘三郎
二、忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)

将門

  傾城如月実は滝夜叉姫
大宅太郎光圀
壱太郎
尾上右近
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