写真は、『枕草子絵詞』日本絵巻大成10 中央公論社『葉月物語絵巻・枕草子絵詞・隆房卿艶詞絵巻』
『枕草子』 1 一〜六 日本古典文学大系 池田亀鑑・岸上慎二校注
『枕草子』 1 一〜六
一 春はあけぼの
二 頃は
三 正月一日は
四 三月三日は
五 四月、祭りの頃は
六 おなじことなれど、きき耳ことなるもの
一 春はあけぼの
春はあけぼの、やうやうしろくなりゆく(授業で覚えさせられた部分が続く)
・・・・・・・・もの
・・・・・・・・(いと)をかし
風のね、虫の音(ね)(ね 聞こえるか否かの小さな音)
『枕草子』は、言葉の対比が多く、言葉の流れが美しい。
二 頃は
月(ぐわち と、当時は読んでいた)
二月、六月、十月は書かれていない。
三 正月一日は
当初、青馬と書かれたものをを白馬に変えた。(青は春を表す色)
清少納言の観察力が素晴らしい。
四 三月三日は
うらうらと、のどかに照りたる。
五 四月、祭りの頃は
祭りは、葵祭。
いかに(童女)心もとながら、ほどほどにつけて、親、をばの女(をんな)姉などの、供し、つくろひて、率(ゐ)てありつくも、をかし。
六 おなじことなれど、きき耳ことなるもの
おなじことなれど、きき耳ことなるもの、法師の言葉。をとこのことば。女の詞。下衆の(げす)の詞には、必ず文字(もじ)あまりたり。(日本古典文学大系 六 全文)
「おなじことなれど、きき耳ことなるもの」と、タイトル長きにて、本文短かきハいとをかし。^^
日本古典文学大系 19 枕草子/紫式部日記
『枕草子』
清少納言
平安時代中期 (1001年完成)
枕草子(まくらのそうし)とは、平安時代中期に中宮定子に仕えた女房、清少納言により執筆されたと伝わる随筆。
ただし本来は、助詞の「の」を入れずに「まくらそうし」と呼ばれたという。
執筆時期は正確には判明していないが、長保3年(西暦1001年)にはほぼ完成したとされている。「枕草紙」「枕冊子」「枕双紙」とも表記され、古くは『清少納言記』『清少納言抄』などとも称された。(ウィキペディア)
『枕草子』 1 一〜六(春はあけぼの、頃は、正月、三月、四月、きき耳ことなる)日本古典文学大系 池田亀鑑・岸上慎二校注
一 春はあけぼの
二 頃は
三 正月一日は
四 三月三日は
五 四月、祭りの頃は
六 おなじことなれど、きき耳ことなるもの