在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Gravello 1993 -Librandi (Calabria)

2012-11-24 21:55:22 | Calabria, Basilicata カラブリア他
”グラヴェッロ 1993”リブランディ -カラブリア州



なぜか、突然1993年のグラヴェッロを開ける気になった。
それほどすごいワインは家にはないが、90年代の開けそこなったワインはまあまあゴロゴロという感じである。
保存には気をつけているので痛んではいないはず、で、まだなんとなく残っている。

古いワインを開ける時は、ちょっと怖い。
大して高くはないにしても思い入れのあるワインが多いので、それがダメになっていると悲しいからである。
若干液漏れがしていた。カプセルから漏れるほどではないが、一瞬、もっと早く開ければよかったと思った。
しかし、これがなかなか良かったのである。
グラヴェッロの1993年はガンベロの3ビッキエーリを取っている。
当時、カラブリアのワインというとチロなどをはじめとする、安くて気軽に飲めるワインがほとんどだったが、グラヴェッロは、カラブリアで出た初めての本当に品質の良い高級ワインだったと言える。



品種はカベルネ・ソーヴィニオンとガリオッポ。
色はガーネット色。淵はやや薄めだが、全体に濃い色で、まだ薄くなっていない。
香りは、鉄分、血のにおいがあり、フルーツのコンフィ、バルサム臭、腐葉土、スパイスなどの香りが出ているが、アニマルはあまり感じず、まだもう少しもつ感じがする。しかし、アルコールがやや立つ。
味は、タンニンがすっかりまろやかになっている。その分まろやかで飲みやすくなっているがボディはある。持続性はあともう少しほしいところだが、悪くない。アルコールがやや残るが、きれいにスパイス、フルーツのコンフィも残る。(89点)

Gravello 1993 -Librandi (Calabria)
Cabernet Sauvignon e Gaglioppo.
L'annata 1993 ha preso tre bicchieri del Gambero.
Penso che il Gravello sia un vino che ha sfogliato una nuova pagina della storia vitivinicola calabrese.
L'ho amato sempre e ancora lo amo.
Dopo quasi 20 anni dalla vendemmia ho trovato molto bene e sono contenta che abbia dimostrato la sua longevita'.
Il colore granato, profondo al centro e luminoso.
I sentori; ferro, sangue, confetura della frutta nera, nota balsamica, terra bagnata, bel bagaglio delle spezie, poco animale, leggermente eccessiva nota alcolica.
In bocca, morbido, buona struttura, buona persistenza e il piacevole finale del vino ben invecchiato(89/100)


sansyo 突然ですが山椒

2012-11-24 15:01:37 | もろもろの食べ物
山椒



ちょっと目からうろこ。
日本人なら山椒はみんな知っているし、うなぎには欠かせない存在である。
しかし、うなぎの他、何に使うか?そして、山椒の実を見たことがあるか?となるとちょっと疑問。
山椒は小粒でもぴりりと辛い。
袋に入った山椒を食べているだけでは、ピリリと辛いのはわかりにくい。
しかし、実を食べると、本当に辛い。そして、それは唐辛子の辛さではなく、山椒の、まさに「ピリリ」と辛いのである。



山椒をミルごといただいた。
肉料理中心、北イタリアで、失礼かもしれないが、レストランで何度かかけさせていただいた。
あるところでは、日本には何度も行っているというイタリア人が出てきて、うなぎは食べたが、日本のスパイスはいろいろ知っているが、こんな香りは初めて、とキッチンの人たちを呼んで来た。
イタリアでは、しょうがやわさびは高級レストランでは使われているが、山椒はまだ使われていない。

日本ではうなぎ以外ほとんど使うことがないのだろうが、ミルから挽いた山椒は、コショウの代わりに結構合う。
肉にも、マグロにも、ラグーでも、コショウの代わりにほんの少し降りかけてみると面白い味になる。
そこで、ぜひ山椒の実とミルを買って、いろいろな料理に試していただきたいと思う。

sansyo: spezie giapponesi vecchi e nuovi
Si dice in giappone: sansyo e' piccolo ma piccante, cioe' piccolo ma assennato o corpo piccolo ma mente acuta.
sansyo, per unaghi (anguilla giapponese) indispensabile ma pochi giapponesi conocsono il "frutto" di saisyo.
Infatti piccanti e buonissime soprattutto per le carne,
le spezie che esistono dagli anni in giappone ma in italia ancora no.
Provatele.