行きかふ年もまた旅人なり

日本の歴史や文学(主に近代)について、感想等を紹介しますが、毎日はできません。
ふぅ、徒然なるままに日暮したい・・・。

マンガ三昧

2008-06-11 07:29:35 | Weblog
 蒼天航路を日曜夜から読み始めてしまった。早く寝れば良いのに、ついハマッテ夜中の2時頃まで読んでしまう。3日間続いた。さすがに限界を感じてきた。ダメ社会人の自覚だけはハッキリ持っている。日中、眠くて欠伸が止まらない。他にやるべき事があるので、このままではマズイが、短期決戦で終わらせたいと思う。

残業

2008-06-10 23:35:29 | Weblog
 残業の禁止令が出たが、仕事の見直しを通り越して、時間の短縮だけを高らかに謳っている。仕事の絶対量は変わらないのだから、時間外勤務の短縮などできないと思う。サービス残業の強要としか思えない話だ。時間内で遣れる所まで遣って、その後の処理は、定時を越えたら放置しても良いのだろうか。処理が遅れるだけで、人に迷惑を掛けるだけなのだが。いっそのこと、クレームが発生し、上層部に直接対応させてやりたい。

20th Century Boy

2008-06-09 22:56:36 | Weblog
 8月下旬に3部作の第1部が公開されるが、そのCMを初めて見た。T-REXのあの名曲、冒頭の部分で、真っ先にクライマックスにもって行く。あの曲を聴くと、洋楽に走り出した頃を思い出す。
 ところで、あのマンガも熱中して一気に読破した。次の展開が気になって、時間を忘れてしまう内容に引き込まれた。ここ数年で出合った私の大ヒット作品であった。今回、実写版となるが、果たして見る価値があるのかどうか・・・。

蒸しますな

2008-06-06 21:13:20 | Weblog
 夕方から稽古だったが、朝から蒸し暑く、稽古時間も蒸し暑い気候が続いた。暑い季節にやるスポーツではないが、夏を乗り越えると気持的には、強くなったつもりになれる。
 話は変わるが、どうして無理に抜き胴を仕掛けるのか。胴なんて空きやしないから肘に当たる。腕が傷だらけだ。思いっ切り突きをしてやろうかと思ってしまう。

気になる映画

2008-06-05 22:59:58 | Weblog
 三谷幸喜監督の『マジックアワー』が最近気になっている。監督自らテレビ出演しているのも一因だろうが、キャスティングを見ても安定した布陣だし、何よりも考え過ぎずに楽しめそうだ。楽しめる内容なら期待したい。週末に公開した後のプレビューを参考にしながら、来週か再来週か、仕事上がりに観に行こうと計画している。

『蒼天航路』再び

2008-06-04 22:14:30 | Weblog
 「蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし」の黄巾の乱から始まった三国時代。『蒼天航路』は、曹操孟徳を主人公としたマンガである。週間モーニングで連載されていた頃、時折読んでいたが、いつの間にか読まなくなってしまった。最近、マイブームが再燃し、演義も良いが、それ以上に正史版の方に魅力を感じ、ここにきて購入意図を固めた。乱世の姦雄と評された曹操だったが、1代で広大な中国の3分の2を支配したのはまさに英雄であろう。
 帝位を簒奪しなかった姿勢に、世間や後世の歴史の評価を考え抜いていた人物であった事が分かる。帝位を簒奪した次代の曹丕には、簒奪者としての印象が強く、また、後継者争いを制した後も、執念深く弟達を追い詰めて死なせた陰湿な印象しかない。あくまでも個人的な見解だが・・・。

 久しぶりのマンガ生活に期待しつつ、全36冊、一気読みしないよう焦らずに楽しんでいきたい。

久々の読書記

2008-06-03 00:32:40 | Weblog
 「夜叉ヶ池」の前に「地獄変」を紹介したが、彼是1ヶ月近く経っていた。その間、歴史小説ばかり読み、また同じ人物で書くのかよ!と自分ツッコミをしそうなので、歴史小説の読書記は避けてきた。読んでいないわけではないが、歴史ばかりになるのはバランスの悪さを感じるので、他のジャンルを読むまで放っておいた。

PC買換えの時期か?

2008-06-02 23:21:50 | Weblog
 今朝、PCを起動させたら突然、セーフモードに切替り、原因不明のまま出勤した。仕事が終わり、復元させていたが、結局何が原因だったか分からなかった。暫くの間、新規でインストールしていないし、デバイス更新はしたが、今年になって間もない頃だった。ナゼ今頃?と思ったが、このPC自体も7年ほど経っている事もあるし、そろそろ買換えの時期なのでは?と思った。しかし、今年は車も買い換えたし、この後、防具も買い換える予定があるので、出費はできるだけ避けたい。と言って、PCの無い生活で頑張れそうにないので、いよいよダメになったら考えようと思い、恐る恐る再起動させた。無事に起動できたから、とりあえずブログに書いてみた。

読書記36 『夜叉ヶ池』

2008-06-01 14:59:32 | Weblog
   『夜叉ヶ池』(泉鏡花 著)
 この作品は、岐阜県揖斐郡に伝わる夜叉ヶ池伝説が素材で、美濃国の長者が雨乞いのため、娘の夜叉姫を蛇の嫁にしたという伝承が伝えられている。日照りが続くと、村人達は、紅、おしろいを土産に夜叉ヶ池に捧げる慣わしになったという。小説とは異なり、戯曲として物語が展開し、台詞の一つひとつが現実的な響きとなっている。幽玄美麗な雰囲気を持つ作品である。

 昔、水と人間が争い、竜神を池に封じ込んだが、その時、竜神と人間が約束をした。それは、自由を欲する竜神にとって、人々が水難に苦しむ事は何とも思わないが、人間のために自分の自由を奪われる代わりに、昼夜に三度ずつ鐘を撞き、自分を戒めて欲しいとの約束だった。その約束が続く限り、竜神は村を水難から護ろう、ただし、忘れた場合は竜神は自由になって、北陸地方一体は水難に遭うだろう、と。その為に造られた鐘を、萩原晃は忘れずに撞いている。この萩原は一昨年の夏、東京から旅行に出たまま行方不明となっていた。その地を偶然訪れた山沢学円という旧友と偶然にも出会ってしまった。萩原はこの土地に住む百合と言う女性と暮らしていた。百合は父親と二人で暮らしていたが、父親は竜神の鐘を撞いていた人物であった。夜叉ヶ池の伝説を聞いた萩原は、百合の父親の迫力に打たれ、この地で鐘楼守となって暮らそうと決意したのだった。
 萩原から今までの経緯を聞いた山沢は、萩原と二人で伝説の夜叉ヶ池の見学に出かける。百合は、家で人形を抱きながら子守唄を歌い、独りで家に残った。

 夜陰にまぎれ数多の化け物が跋扈する夜叉ヶ池。その主である白雪姫は、剣ヶ峰の千蛇ヶ池の若旦那に想いを寄せていたが、先祖以来の人間との約束のため池を出る事ができずにいた。一方、人間世界では日照りが続き、雨乞いのため池に生贄を捧げてようと、百合の叔父である神官が、村一番の美女である百合を生贄にするべく村人を扇動していた。独り家に残る百合を牛の背に縛り付けて池に連れて行こうとした時、萩原と山沢は帰ってきて村人達と乱闘になる。

 この乱闘の中で百合は胸を鎌で突き、自害した。それを見た萩原は「一人では遣らん!冥土でまてよ」と叫ぶ。鐘を撞く丑満どきだったが、萩原はもう鐘を撞かない。人間が竜神との約束を破った瞬間、雷鳴が轟き、黒雲が夜叉ヶ池を覆い、大津波が押し寄せて村は一瞬のうちに全滅した。萩原は自ら咽喉をかき切って百合の跡を追った。

 自由になれて剣ヶ峰に行ける事を喜ぶ白雪姫。月光が射す水底には、にっこりと微笑み合う萩原と百合の姿があった。