行きかふ年もまた旅人なり

日本の歴史や文学(主に近代)について、感想等を紹介しますが、毎日はできません。
ふぅ、徒然なるままに日暮したい・・・。

『蒼天航路』再び

2008-06-04 22:14:30 | Weblog
 「蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし」の黄巾の乱から始まった三国時代。『蒼天航路』は、曹操孟徳を主人公としたマンガである。週間モーニングで連載されていた頃、時折読んでいたが、いつの間にか読まなくなってしまった。最近、マイブームが再燃し、演義も良いが、それ以上に正史版の方に魅力を感じ、ここにきて購入意図を固めた。乱世の姦雄と評された曹操だったが、1代で広大な中国の3分の2を支配したのはまさに英雄であろう。
 帝位を簒奪しなかった姿勢に、世間や後世の歴史の評価を考え抜いていた人物であった事が分かる。帝位を簒奪した次代の曹丕には、簒奪者としての印象が強く、また、後継者争いを制した後も、執念深く弟達を追い詰めて死なせた陰湿な印象しかない。あくまでも個人的な見解だが・・・。

 久しぶりのマンガ生活に期待しつつ、全36冊、一気読みしないよう焦らずに楽しんでいきたい。