人の言葉に対するBooじーちゃ。の反応が悪くなってきたことに、ふとしたことで気づかされる。
まあ、その「悪さ」にもいろいろとあるのだが。
しょの1。
言うことを聞かなくなる。
これが最近のデフォになりつつある。
脳味噌を少しでも使うことで、症状の悪化をくいとめようと。
チラシの裏などを使って、百ます計算の用紙を自主作成しているおかんさま。
毎日、一枚でもいいからとBooじーちゃ。にやらせている。
正解するかしないかは、じつは、もう、どうでもいいのだ。
考えることで、日々断線するBooじーちゃの脳をなんとか活性化できれば、それでいい。
おかんさま「さあBooじーちゃ。今日もやろてば」(用紙を取り出す)
Booじーちゃ。「おれヤダわね」
おかんさま「ヤダわねでないわね」
Booじーちゃ。「おまんがしない。おれはいいてば」
あんまりしつこく促すと「や~~~だ~~~~」と言いながら地団駄なのか足踏みなのかよくわからん行動をくりかえす。
おかんさまが「子どもといっしょだわ」と言うのもむべなるかな。
しょの2。
反応が遅れる。
汚い話で恐縮だが。
一度、自分で鍵を閉めて開けられなくなり、パニックになったのがトラウマになっているのか。
トイレに入っても決して戸を閉めずに用をたすBooじーちゃ。
なぜか、出てくるときだけは、きっちり戸を閉めようとするのである。
いろんなもんがついてる手で。
ついてようがいまいがおかまいなしに。
Booじーちゃ。の、トイレには、おかんさまがつきっきりになる。
ただでさえリハビリパンツやらなにやら、目を離したらとんでもないことになるからだ。
おかんさまが一から十まで口を出して、Booじーちゃ。の、QOLを維持しているのだが。
おかんさま「Booじーちゃ。!戸ぉ閉めんでええから、洗面所で手ぇ洗って!閉めるな!触るな!汚い!」
……言葉がせっぱつまってくるのは、Booじーちゃ。が、なかなか指示に反応しないからだ。
反応するまでに20秒ぐらいかかるのだが、その20秒のうちに、好き勝手に行動してくれなさるものだから。
介護する側の家族としては、たまったものではない。
しょの3。
人の言葉の独自解釈。
Booじーちゃ。は、食事をよくこぼすようになっている。
朝食の後では、テーブルの下で雀が飼えそうなほど、飯粒がちらばることもまれではない。
その飯粒を思いっきり踏み散らかした挙げ句、そこらじゅうにべたべたとなすりつけてくれなさりやがる。
少しでも被害を防ごうと、大判の布でよだれかけのように上半身を覆ってやるのだが。
なぜにテーブルから30センチも離れてますかBooじーちゃ。
おとんさま「はいBooじーちゃ。もちょっと椅子を前に出そうね」
それでも最近、テーブルにすがることはなくなったBooじーちゃ。
椅子を掴んで。
がっこん、とその場でジャンプ。
おとんさま「はいもう一回」
さらにジャンプ。
ジャンプ。
ジャンプ。
今どきラノベの中にしかない、少年と少女の青春ディスタンスのように。
いつまでたっても30センチは、それ以上縮まらない距離なのであった。
まあ、その「悪さ」にもいろいろとあるのだが。
しょの1。
言うことを聞かなくなる。
これが最近のデフォになりつつある。
脳味噌を少しでも使うことで、症状の悪化をくいとめようと。
チラシの裏などを使って、百ます計算の用紙を自主作成しているおかんさま。
毎日、一枚でもいいからとBooじーちゃ。にやらせている。
正解するかしないかは、じつは、もう、どうでもいいのだ。
考えることで、日々断線するBooじーちゃの脳をなんとか活性化できれば、それでいい。
おかんさま「さあBooじーちゃ。今日もやろてば」(用紙を取り出す)
Booじーちゃ。「おれヤダわね」
おかんさま「ヤダわねでないわね」
Booじーちゃ。「おまんがしない。おれはいいてば」
あんまりしつこく促すと「や~~~だ~~~~」と言いながら地団駄なのか足踏みなのかよくわからん行動をくりかえす。
おかんさまが「子どもといっしょだわ」と言うのもむべなるかな。
しょの2。
反応が遅れる。
汚い話で恐縮だが。
一度、自分で鍵を閉めて開けられなくなり、パニックになったのがトラウマになっているのか。
トイレに入っても決して戸を閉めずに用をたすBooじーちゃ。
なぜか、出てくるときだけは、きっちり戸を閉めようとするのである。
いろんなもんがついてる手で。
ついてようがいまいがおかまいなしに。
Booじーちゃ。の、トイレには、おかんさまがつきっきりになる。
ただでさえリハビリパンツやらなにやら、目を離したらとんでもないことになるからだ。
おかんさまが一から十まで口を出して、Booじーちゃ。の、QOLを維持しているのだが。
おかんさま「Booじーちゃ。!戸ぉ閉めんでええから、洗面所で手ぇ洗って!閉めるな!触るな!汚い!」
……言葉がせっぱつまってくるのは、Booじーちゃ。が、なかなか指示に反応しないからだ。
反応するまでに20秒ぐらいかかるのだが、その20秒のうちに、好き勝手に行動してくれなさるものだから。
介護する側の家族としては、たまったものではない。
しょの3。
人の言葉の独自解釈。
Booじーちゃ。は、食事をよくこぼすようになっている。
朝食の後では、テーブルの下で雀が飼えそうなほど、飯粒がちらばることもまれではない。
その飯粒を思いっきり踏み散らかした挙げ句、そこらじゅうにべたべたとなすりつけてくれなさりやがる。
少しでも被害を防ごうと、大判の布でよだれかけのように上半身を覆ってやるのだが。
なぜにテーブルから30センチも離れてますかBooじーちゃ。
おとんさま「はいBooじーちゃ。もちょっと椅子を前に出そうね」
それでも最近、テーブルにすがることはなくなったBooじーちゃ。
椅子を掴んで。
がっこん、とその場でジャンプ。
おとんさま「はいもう一回」
さらにジャンプ。
ジャンプ。
ジャンプ。
今どきラノベの中にしかない、少年と少女の青春ディスタンスのように。
いつまでたっても30センチは、それ以上縮まらない距離なのであった。