ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

困惑。

2009-03-18 | Weblog
Booじーちゃ。は、認知症治療のため、月に一回ほど通院している。
Booじーちゃ。が、大好きなのはデイサービスだけでない。
認知症については県内でも屈指の名医と言われる(らしい)、I先生も大好きなのである。

嬉々として診察を受けるBooじーちゃ。

I先生「最近どうですか。何か困ったことはありませんか?」

認知症の症状が悪化すると、日常生活を送るのが格段に難しくなる。
このような問診により、症状の進行具合を測り、治療にフィードバックするのだが。

Booじーちゃ。「はぁ、お金のないのに困っとります!」

I先生「そうですか。それは困りましたね。どのくらいお金が必要ですか?」

Booじーちゃ。「はあ、五万ほど」

I先生「五万ですか。それを何に使いますか?」

Booじーちゃ。「は。まんじゅうを買います!」


笑い話のようだが実話である。
おかんさまなどは、「何一つ不自由させていることもないのに、食べるものも食べさせていないようなことを言って」とせつながるのだが。


笑えない認知症の症状例は、病院の待合室にいるだけで、いやというほど聞こえてくるものだ。
「お財布がない!お金がない!」と、家族を泥棒扱いしたり。
使用済みのオムツを自分で外してしまい、見えないようにしようとしてか、炊飯ジャーのなかに入れてしまったり。
そんな、なんともいいがたい、重篤な例に比べたら、実害なぞないに等しいじゃござんせんか。


……それにしても。
なぜにまんじゅうなのか、Booじーちゃ。

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