ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

遙拝。

2011-09-20 | Weblog
タイトルは「ようはい」とお読みください。
遠くから拝むこと、なんだそうである。


この三連休を利用して、久しぶりに自分の家に帰ることができたBooじーちゃ。
終始リラックスした様子だったのだが、大変だったのは周りの人間である。
近年から今年上半期にかけてお亡くなりになった大叔父たちの墓参りすら、車椅子が必要なBooじーちゃ。
しょーがないので、すべからく、「可能な限り近くに停めた車の中での合掌」にて以下省略。
トイレに連れて行くのも「ころぶはおへた」どころか、「あんよもおへた」なので。
後ろ向きに立った人間に捕まらせ、転ばないように後ろからもう一人見守る。
方向転換に至っては三人がかり。
それというのもBooじーちゃ。
介助者に捕まろうともせず、不安定にスライドする戸にしがみついたっきり。
指を離そうとするのも一苦労なんである。


三連休の最終日というのに、本日は朝っぱらから、あいにくの雨。
施設に戻るのも一苦労である。
やっとこ職員の方々に「ありがとうございました」と挨拶をしたところ。


職員のひと「Booじーちゃ。さん!久しぶりのおうちはどうでしたか?」


じつは、畳替えを強行していたおかんさま。
藺草の香りもまだかぐわしい、新しい畳はさぞかし気持ちが良かったろうと答えを待っていると。


Booじーちゃ。「かしがっとった!」(訳:斜めに傾いていました)


…………。





斜めに傾いていたのはBooじーちゃ。
車椅子生活が長かったせいか、介助して立たせてみても、膝が伸びず不安定になってしまっていたんである。
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