urt's nest

ミステリとかロックとかお笑いとかサッカーのこと。

note "お前らはずっとそこにいて構わない"

2005年11月04日 | other
深夜。ナイナイのオールナイトを聴きながらボクシング観戦。

○大場浩平(日本Sフライ級4位) 判定 ホセ・アンヘル・ベランサ(メキシコ)●

デビュー以来十三連勝。連続KOは六試合で途切れましたが、相手が今までで最強の相手(世界ランカー)だったこと、減量苦を考えれば良い結果だったと言えるでしょう。つか当初生で観に行こうと思ってたんだけど、ボクシングってチケット高価いね…ってことでテレビ観戦。

序盤二ラウンドは押され気味。いつもの華麗なアンタッチャブルディフェンスとヒット&アウェイスタイルは陰を潜め、ガードを固めて前進、パンチをブロックしてボディを狙う、という愚直なスタイルをこの日の大場は選択していました。相手も実力者ってことで、判定のことも考えるとあまり見栄えも良くなく心配していたのですが、3Rぐらいからボディがヒットし始め、そこからは大場のペースで試合が進むように。3R後半には、腕をぐるりと回す「華」も見せながらのラッシュもありましたが、まとめてパンチを当てられる局面もそうそう貰えず、相手もさしたる者と思わせられました。
4Rに見せたこれぞ「ガゼルパンチ」という強烈なアッパー気味の左フック、5Rのアッパー、ボディ連打など、声が出てしまうような見事なパンチはありましたが、単発に終わることも多く、6Rからは消耗戦の気配が濃厚に。9Rからはそのギリギリのせめぎ合いが見所になるような試合展開でした。いいボディガンガン入ってたんですけどね、さすがに世界ランカークラスになると倒すのも簡単にはいかないでしょう。
多少地元判定気味のニュアンスも大場のコメントからは感じられましたが(相変わらず謙虚すぎるぞこいつは)、世界ランカー相手に大差の判定勝ちですから、日本、あるいは東洋太平洋タイトルも完全に視野に入ってきたことでしょう。メディアが煽った通り、是非ナニワのトウケンとの試合を見たいのですが、ウェイトが合わなくなりつつある気配ですな…。身体大きくなってきたね。初めて見た時のガリガリさ、それに見合った圧倒的なスピードと人を食ったようなスタイルが彼に惚れた最初だったので、今日のスタイルは多少残念でもありました。相変わらず強かったんでいいですけど。

杉田竜平の試合もやってましたが、笑ってしまうぐらいにかませ犬臭全開(ゲロ以下の臭いがプンプンするぜーーーっ)の相手にフルラウンドやられてしまう、まったくいいところのない凡戦。これからはトリプルメインどころじゃなく、大場が完全にメインになりそうですね。結構前からそうでしたが、名古屋のエース交代が高らかに告げられた試合でした。