未来を信じ、未来に生きる。

今に流されず、正論を認識し、社会貢献していく人生を切り拓くブログ道。

自衛隊の「不祥事」から見えるものは?ー自衛官を腐らせる原因はどこにあるか-

2008-04-21 01:16:05 | 国内政治
社会リポート
自衛隊 性犯罪多発
買春・セクハラ 幹部も
懲戒処分 2日に1件

--------------------------------------------------------------------------------

 「海自の根底に潜むものを考えたい」。イージス艦によるマグロ漁船への衝突・沈没事件など相次ぐ「不祥事」の対策会議でこう語った吉川栄治海上幕僚長(当時)。しかし「不祥事」は海上自衛隊に限ったことではありません。自衛隊の「不祥事」から見えるのは――。

--------------------------------------------------------------------------------

 「私行上の非行による懲戒処分」と題した一覧があります。防衛省がまとめた陸・海・空各自衛隊ごとの処分一覧です。

 航空自衛隊の男性隊員による女性隊員へのセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)問題を追及する日本共産党の紙智子参院議員の求めに応じて防衛省が作成しました。

 一覧は二〇〇五年度と〇六年度分。陸海空ごとに被処分者の階級、年齢、「事案の概要」、処分年月日、処分量定が記されています。

暴行・殺人も
 それによると、「懲戒処分」数は両年度とも百六十件強。自衛隊員がほぼ二日に一件の割合で規律や刑法に係る事件・犯罪をくりかえしている、という数字です。

 〇五年度の処分総数は百六十一件(陸自・八十件、海自・六十件、空自・十五件、防衛大学など六件)で、〇六年度は百六十七件(陸自七十件、海自六十七件、空自二十五件、防衛大学など五件)。

 「事案の概要」は深刻です。暴行・殺人、児童虐待死、公然・強制わいせつ、児童買春、セクシュアルハラスメント、覚せい剤などの凶悪・破廉恥罪が続きます。

 このうち陸海空の各自衛隊で共通して多いのが性的破廉恥行為。陸自では〇五年度で三十七件、〇六年度は四十五件です。空自は九件、十三件。海自は十八件、十四件です。防衛大なども各三件となっています。両年度とも毎週のように性犯罪をおこしていることになります。

 見過ごせないのは、こうした犯罪に手をそめているのが一般隊員だけでなく幹部自衛官も例外ではないこと。

 ――〇五年七月、杉並区の路上で通行中の女性に公然わいせつ行為を行ったとして三等陸佐を逮捕

 ――〇七年三月、北海道のホテルで出会い系サイトで知り合った十六歳の少女に現金三万円を渡して買春した容疑で三等空佐を逮捕

 男性自衛官などによる女性隊員(職員)への性的嫌がらせは多発しています。

“精強”に恐怖
 これに「強い恐怖を感じる」と指摘するのは男性航空自衛官によるセクハラ被害で国家賠償請求訴訟を起こした女性自衛官を支援している、アジア女性資料センターの丹羽雅代運営委員長です。

 丹羽さんは、腕力と刃物を使った暴力的な性的行為の強要や、児童買春などが目立っていることをあげ強調します。

 「処分されているのは氷山の一角です。それでもこれだけの数は異常です。ここには自衛隊内の女性観、男はこういうものという“神話”が根強くはびこっているのではないか。旧日本軍の“慰安婦”問題と同じで、こうしたことが士気高揚に欠かせないという発想です。だから処分も軽い。米軍でもイラク派兵部隊でセクハラ、レイプが横行しています。イラク派兵など海外任務の拡大とともに自衛隊内で強調される“精強”という言葉に怖さを感じる」

(出所:日本共産党HP 2008年4月20日(日)「しんぶん赤旗」)
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 温暖化対策-欧州は緊迫感も... | トップ | 二○○八年の政党助成金の第一... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
20年位前に (作務)
2008-04-21 10:10:50
自衛隊に「出稼ぎ」に行った知り合いが突然、助けてくれ とウチに現れた事がありました。
彼は何も語りませんでしたが、でも「男性でも性関係を強要される体質」が自衛隊にはあるんだなと、悟りました。
まあ軍隊なんて云うものは、そういう物、なんでしょうけどね。
作務さんへ。 (東西南北)
2008-04-21 22:01:36
 軍事力で恫喝して利益を得ようとするのが軍隊ですからね。腕力で恫喝してわいせつ行為を達成しようとすんでしょう。

 軍事力を背景とする恫喝外交は三流の政治だという平和運動を盛り上げねばなりません。

コメントを投稿

国内政治」カテゴリの最新記事