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骨董には、贋作はつきもの。山種美術館の創始者は、大金を投じた収集品のほとんどが贋作であるとの知り、それ以後骨董品は買わず、現役作家から直接買うことにしたという。
リスクを冒しながら、なぜ骨董を買うのか。自分の買うものは、本物に違いない。本物であれば、価格に比べお買い得だ。もちろん、そのもの自体に感動し、価格にかかわらず買うこともあると思う。しかし、Incurable Collectorとしての、自分の心理を考えると、この、欲張り根性が否定しがたくあるのを発見します。
これは、あるい意味ギャンブルです。贋作であれば、無価値、本物であれば、相当の利得。
とすると、骨董収集は、競馬・競輪と基本的に同じであり、それが、addictionとなるのでしょう。ただし、競馬とは違い、若干の工芸に関する美的感覚と知識が必要となるところが違いといったところです。
ところで、鍋島とは、江戸時代鍋島藩が、幕府への献上用に制作したもので、元禄前に制作した色絵ものは、日本磁器の最高峰とされ2000万円の評価がつくものもあります。江戸後期のものは、天保鍋島と呼ばれ、大したものとされませんが、それでも普通の伊万里よりは高級品とされます。写真には映ってませんが、牡丹の花びら、葉は,
超絶技巧とでも言っていいほど、ものすごく細かく書かれています。以前、購入した松紋クリ紋の鍋島と併せてご覧ください。
マンションの部屋が手狭になりつつありますが、叱られながら、かつ欲張り根性に嫌悪感を抱きつつ、贋作をつかまされたのではないかと恐れつつも、incurableです。これらは、本物でしょうか?
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