宇野ルーツだより

ご先祖のルーツを探す旅

熊本農場

2011-08-04 18:48:21 | 日記
今日も晴れて暑い日になりましたが、湿度が高くなく適度な風が吹いて、
 しのぎやすかった一日でした。本州・九州の宇野ゆかりの皆さま、まだまだ
 暑い日が続きますが、どうぞ体調管理にお気をつけください。

 熊本と北海道の関係は、地理的な距離の遠さとは対照的に、意外と身近で
 密接な関係があったようです。その例のひとつが「熊本団体」でしょう。
 おもに明治から大正期に北海道各地に「団体での移住」が行われました。
 今も地名に「熊本団体」が残ります。この地名が中頓別町にもあることは、
 以前にも紹介しました。

 先日、由仁町史を調べていたら、「熊本農場」があったことが分かりました。
 由仁町は札幌市の東部に位置します。この町に明治24年に「熊本農場」が
 開かれたというのです。熊本移住協同組合なる組織が団体での移住を促進
 しました。この農場の所有者は合志林蔵、管理人は紫藤義一郎でしたが、
 土地が貧しく成功せず、移住者は各地に散らばっていったようです。その
 再移住先のひとつが初山別村でした。

 この「熊本農場」の開墾を後押しした関係者に佐々友房・井上毅・高橋長秋
 などがいました。済々黌・尚絅学園設立に関わった人物です。こうして見て
 みると、宇野家とも関係が深い人物・学校が登場してきて興味深いものが
 あります。当時の熊本では、こうした北海道での開拓がかなり話題になって
 いたのではないかと想像されます。同時に宇野家の人々の耳にも入り、
 北海道への漠然とした「あこがれ」があったのかもしれません。熊本と
 北海道の関係、もう少し調べてみる必要があるのかな、と思っています。

  6月下旬の芦別岳です。富良野側からの残雪が残る姿が美しく
  印象的でした。隣りの夕張岳は何度も登りましたが、芦別岳は未経験。
  体力があるうちに一度、と思っています。