先日UF30(ヤマハ)MD386KUHエンジンのお客様より、オイルフィルターの
警告ランプが灯って心配!というご連絡がありました。
前回、オイル交換をされた際に、フィルターは交換をされな
かったのだそうです。
フィルターが目詰まりして、圧力が異常になったので、
センサーが働き、オイルはフィルターを通さずに、
別のバイパス経路を通ってエンジンを回ります
・・という合図でもある警告ランプ。
オイルはキチンと回りますので、焼きついたりは
しないけれど、もちろんランプがついたら早めの交換が必要です。
フィルターを交換したら、すぐにランプは消えました。
(これで消えないときには、センサーの故障が考えられます)
当社ではオイル交換の際には、必ず一緒にエレメント
も交換しています。
ディーゼルエンジンオイルは、高圧高温で使用されます。
さらに、燃料中の硫黄分が、燃焼の際に硫酸になって強い酸となり
オイルに混ざることでオイルも酸化しやすいという、過酷な
状況で働いています。
加えて、オイルで各パーツの磨耗を防いだりするため循環して
いますので、ディーゼルエンジンのオイルは大きな力がかかっても
油膜が切れないように、粘度も十分であることが大事です。
摩擦によって生じる金属くずなどに対しての吸着性なども
計算されて作られます。
そのため磨耗防止剤、酸化防止剤や、酸化防止剤など・・
オイルでエンジンを守るために、さまざまな添加物が
添加されているのです。
(ヤンマーはエンジン開発と同時にオイルの開発も
一緒に進めるようにしているのですよ、それだけオイルは
エンジンのにとって、その性能を100パーセント発揮
するためにも、大事なものなのです。)
オイルは、時間がたっても劣化します。
使っていても劣化します。
劣化によって発生する堆積物や、燃料燃焼によるカーボン、
水分、外部からのゴミや、金属くずなどがたい積物としてたまって
いってしまいます。
それは、エンジンの大事な摩擦部分の腐蝕や、磨耗の
原因にもなるのです。
だから、定期的な、オイル交換と、エレメント交換が、とても
大事になるのです。
オイルとエレメント交換、適当には・・考えないでくださいね。
ホースの痛み、破れ、ホースバンドの緩み等、冷却清水経路に問題があれば、清水が漏れます。清水内には防錆剤を添加しますが、色がついていますから、清水が漏れたりしたときには、エンジンルーム内でも、すぐわかると思います。いかがですか?
最初は、エンジンルーム内をよくチェックしていただき、清水漏れがどこかにないかご確認されることをお勧めします。