KARATOMARINE BLOG 

唐泊港より今日も元気にお送りします♪

FROM ヤンマー特約店(有)唐泊鉄工所

LF26CZ~ホイホイ丸Father 進水~

2010-11-12 09:54:54 | 進水式おめでとうございます

今日はヤンマーLF26CZ(エンジン4JH3-DTZAY115馬力)艇

ホイホイ丸Fatherの進水式でした。

今回の艇は、当社のお得意のフィッシング艤装システムである、

(2ヶ所操舵・釣り楽リモコン・デジタル魚探スルーハル振動子

)に加え、お客様のご希望をフルに詰め込んだLF26CZと

なります。 特に、電気系の設備が多かったのも特徴です。

100v電源・インバーター3k・17インチモニター・100vコンセント

12vコンセント・集魚灯・電動リール電源・などを使用するため

別置のオルタネーターを設置し、エンジンの駆動を利用して

2つのバッテリーそれぞれへ充電をしていくシステムを作りました。

 

最初に、船で使いたい電化製品をうかがって、その上で各器の

必要な電力を計算。今回はポットや炊飯器のご使用も希望

されてましたので、限りなく併用せずに単独で使うこと、とした

上で、ぎりぎり可能なかぎりの電力を確保するシステムを、

この26FTで作りあげました。

まずは、別置のオルタネーターの設置が必須です。

2つのバッテリーそれぞれに、エンジン駆動を利用して発電した電力を

充電していきます。電力の大量消費にも耐えられるように。

このように、別置のオルタネーターは、ベルトでエンジンと繋がります。

エンジンの運転中、ここから電気をサブバッテリーへ充電。

もともとのエンジン機付のオルタネーターは、エンジンバッテリーへ充電。

と2つのバッテリーへの充電を可能にします。

ベンチレーターも追加しました。

キャビン内には、ブレーカーパネルも大型のものを設置。

100v用と12v用をこまめに入り切りする習慣をつけていただき、限りなく

使うときだけ、使う分のブレーカースイッチをオンにして使用いただくように

しています。

発電量と、バッテリー容量にも、この船では限界がありますので。

それでもここまですることで、お客様のご要望を最大限にかなえることが

可能になります。

*ちなみに、夜は光ります。(LED)

3キロのインバーター用リモコンです。↑インバーターは、12vの電気しか使えない

この船で、100vの使用を可能にします。今回別置オルタネーターを設置することで

3kまでの容量のインバーターがぎりぎり設置可能になりました。

(インバーター本体は、バウルームの床下へ設置しています)

大型機器は、埋めこみ設置にすることで、フロントダッシュボードのところを有効に

使えるようになりました。ここにパソコンを設置して動画をみたりすることができます。

DVD用の映像の出力端子は引っ張ると出てくるように設置しています。(↓黄色)

操縦席のメインの機器は、10,4インチKODENの3DのGPS。 (奥は、ステレオの

重低音用のウーハー。左右2個ですので、対面側の窓下にもうひとつついています。)

別置のオルタネーターが正常に働いていることを示すランプも、計器盤の左に設置。

充電をいつも確認することができます。(ランプが付きっぱなしだとベルトの緩みなど

で充電ができていないというサインになります)

 

もう一つの大型機器、デジタル魚探10、4インチは、左舷側のサイドへ設置。

位置のレイアウトについては、色々検討しましたが、お客様が魚探は

この位置が感覚的につかみやすくてよい、と最終決断。

*他に、バウルームの入口上、計器盤の手前に棚を設置するというアイデアも

ありました。(参考写真) LF26CZで、ここに棚を設置してつけることも可能です。

★参考写真・10,4インチデジタル魚探(別のLF26CZ)

★参考写真:別のLF26CZ:GPS魚探8,4インチ、デジタル魚探10,4インチ

 

また、照明はすべてLEDにしました。消費電力を限りなく小さくします。

(輸入物につき、納期の関係で今回はこの商品になりました。時間に余裕が

あれば商品も選ぶことができます)

釣り楽リモコンは、室内に設置。本体は、バウルームの床下です。

15メートルはケーブルがありますので、キャビンに設置して

使うときに外にひっぱる形です。17インチモニターも、壁付でスペースを有効活用

して取り付けました。(100v用)

*大型モニターや、機器は、スイッチをいれると、こんな形で表示されます。

 

 

また、今回一番大変だったのは、棚板下にならべられた

お客様のこだわりのスピーカーの設置。

ご自宅と同じステレオシステムを船にもぜひ!と熱望され

マリンスピーカーではなく、ご友人の製作したこの3つの大型木製

スピーカー(防水性なし)を設置する必要があったため、置き場所や

取り付け方にも、かなり工夫が必要となりました。

スピーカーは、手作品。完成まで寸法もわからなかったので、

とりあえずある程度の位置を考えた上で、棚板だけ製作し、

実物を並べて、振動やスペースの問題、操縦席に座ったときの

音響を色々検討した結果、この位置に3つ並べることで決定しました。

船内では大型のスピーカー。しかも防水性がないということで、

位置にも大変苦労しました。

幅20センチ強の棚を製作して2段で取り付けて、あえてスピーカーの

上にできるだけ空間をつけるようにしました。

その上で、それでも、出入に邪魔にならずにする幅にもこだわり。

さらに、色々物が収納しやすいように配慮した、ステンパイプ足と

チーク材を使用した棚板で、木製スピーカーに雰囲気をあわせて

作りました。(--:)ふー、大変でした。

 

棚の下には、100用コンセントも設置。

棚に電化製品を置いて使用できます。

 

操縦席下にカーステレオシステムとDVDシステムを設置。

操縦席の下のボックスには、FRP棚を加えまして、

お客様ご指定のカーステレオと、DVDシステムの本体を設置。

ご友人製作の木製スピーカーに雰囲気をあわせて、ここも

木目調の化粧板を使いました。

 

今回、26ftフィッシングボートのキャビン内では、限りある空間を

いかに動きやすく、使いやすい配置で、すべての機器を

設置するか、というのに一番苦労しました。

そのため、空いたスペースも可能なかぎり準備できたのではとも

思っています。(↓ 進水後、実際の使用風景)

 

バウルームには、ホットカーペットも敷かれています。↑ 

100vコンセントを上手に利用して、家電を使い分け、炊飯器でごはんもたかれてます。

お手製のスピーカーも、問題なくお客様に満足する音を提供しつづけています。

外側には、電動リール用電源を2ヶ所。

12vと100vのコンセントは、外部にも準備しました。

釣り楽のスイッチは、2ヶ所操舵のところにつけています。

オーニング、スパンカーも設置していますが、オーニングは、背の高い

お客さまにあわせて、足が邪魔にならないように、屋根で頭を打たないように

というリクエストで、この形になりました。

500wの集魚灯が2つつきます。(100v使用です)

また、バウのアンカーストアには、シーアンカーとロープをきれいに分けて

収納できるよう、真ん中にFRPの間仕切りを設置して張り合わせています。

(このような収納の仕方は、みなさまの船にもお使いいただけるアイデアかも(^^)

 

今回のLF26CZホイホイ丸Fatherでは、115馬力のエンジンと、

この26ftフィッシングボートの空間において、限りなく限界まで、この船で

できることを、お客さまにご提供することができたのでは、と思っています。

 

これからも、みなさまの夢を形にできるよう、心をこめて船をご案内してまいります。

また、お客様それぞれのご要望、夢の形を

具体的にお伺いし、オーダーメイドで色々な

艤装をご提案させていただきます。

 

お話いただく際には、ぼんやりでもかまいません。

船でどんなことがやりたいんだけど・・と、お話いただければ、

色んな方法やシステム例を検討し、最善のものを私たちから

ご提案させていただく形になります。

実際の施工事例などのお写真とあわせてイメージを具体的に

していただきやすくし、その上で、お打合せを重ねます。 

最後には、一番満足したご自分の愛艇を

手に入れていただきたいですので。。。

これからも、よろしくおねがいいたします。

 

☆KARATOMARINE ヤンマー特約店(有)唐泊鉄工所☆

福岡県福岡市西区宮浦1098 

(092)809-2523(代表)

門司直子(^^) 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 出航準備。 | トップ | 今年最後の船舶免許教室~福... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

進水式おめでとうございます」カテゴリの最新記事