今日はヤンマーLF26CZ(エンジン4JH3-DTZAY115馬力)艇
ホイホイ丸Fatherの進水式でした。
今回の艇は、当社のお得意のフィッシング艤装システムである、
(2ヶ所操舵・釣り楽リモコン・デジタル魚探スルーハル振動子
)に加え、お客様のご希望をフルに詰め込んだLF26CZと
なります。 特に、電気系の設備が多かったのも特徴です。
100v電源・インバーター3k・17インチモニター・100vコンセント
12vコンセント・集魚灯・電動リール電源・などを使用するため
別置のオルタネーターを設置し、エンジンの駆動を利用して
2つのバッテリーそれぞれへ充電をしていくシステムを作りました。
最初に、船で使いたい電化製品をうかがって、その上で各器の
必要な電力を計算。今回はポットや炊飯器のご使用も希望
されてましたので、限りなく併用せずに単独で使うこと、とした
上で、ぎりぎり可能なかぎりの電力を確保するシステムを、
この26FTで作りあげました。
まずは、別置のオルタネーターの設置が必須です。
2つのバッテリーそれぞれに、エンジン駆動を利用して発電した電力を
充電していきます。電力の大量消費にも耐えられるように。
このように、別置のオルタネーターは、ベルトでエンジンと繋がります。
エンジンの運転中、ここから電気をサブバッテリーへ充電。
もともとのエンジン機付のオルタネーターは、エンジンバッテリーへ充電。
と2つのバッテリーへの充電を可能にします。
ベンチレーターも追加しました。
キャビン内には、ブレーカーパネルも大型のものを設置。
100v用と12v用をこまめに入り切りする習慣をつけていただき、限りなく
使うときだけ、使う分のブレーカースイッチをオンにして使用いただくように
しています。
発電量と、バッテリー容量にも、この船では限界がありますので。
それでもここまですることで、お客様のご要望を最大限にかなえることが
可能になります。
*ちなみに、夜は光ります。(LED)
3キロのインバーター用リモコンです。↑インバーターは、12vの電気しか使えない
この船で、100vの使用を可能にします。今回別置オルタネーターを設置することで
3kまでの容量のインバーターがぎりぎり設置可能になりました。
(インバーター本体は、バウルームの床下へ設置しています)
大型機器は、埋めこみ設置にすることで、フロントダッシュボードのところを有効に
使えるようになりました。ここにパソコンを設置して動画をみたりすることができます。
DVD用の映像の出力端子は引っ張ると出てくるように設置しています。(↓黄色)
操縦席のメインの機器は、10,4インチKODENの3DのGPS。 (奥は、ステレオの
重低音用のウーハー。左右2個ですので、対面側の窓下にもうひとつついています。)
別置のオルタネーターが正常に働いていることを示すランプも、計器盤の左に設置。
充電をいつも確認することができます。(ランプが付きっぱなしだとベルトの緩みなど
で充電ができていないというサインになります)
もう一つの大型機器、デジタル魚探10、4インチは、左舷側のサイドへ設置。
位置のレイアウトについては、色々検討しましたが、お客様が魚探は
この位置が感覚的につかみやすくてよい、と最終決断。
*他に、バウルームの入口上、計器盤の手前に棚を設置するというアイデアも
ありました。(参考写真) LF26CZで、ここに棚を設置してつけることも可能です。
★参考写真・10,4インチデジタル魚探(別のLF26CZ)
★参考写真:別のLF26CZ:GPS魚探8,4インチ、デジタル魚探10,4インチ
また、照明はすべてLEDにしました。消費電力を限りなく小さくします。
(輸入物につき、納期の関係で今回はこの商品になりました。時間に余裕が
あれば商品も選ぶことができます)
釣り楽リモコンは、室内に設置。本体は、バウルームの床下です。
15メートルはケーブルがありますので、キャビンに設置して
使うときに外にひっぱる形です。17インチモニターも、壁付でスペースを有効活用
して取り付けました。(100v用)
*大型モニターや、機器は、スイッチをいれると、こんな形で表示されます。
また、今回一番大変だったのは、棚板下にならべられた
お客様のこだわりのスピーカーの設置。
ご自宅と同じステレオシステムを船にもぜひ!と熱望され
マリンスピーカーではなく、ご友人の製作したこの3つの大型木製
スピーカー(防水性なし)を設置する必要があったため、置き場所や
取り付け方にも、かなり工夫が必要となりました。
スピーカーは、手作品。完成まで寸法もわからなかったので、
とりあえずある程度の位置を考えた上で、棚板だけ製作し、
実物を並べて、振動やスペースの問題、操縦席に座ったときの
音響を色々検討した結果、この位置に3つ並べることで決定しました。
船内では大型のスピーカー。しかも防水性がないということで、
位置にも大変苦労しました。
幅20センチ強の棚を製作して2段で取り付けて、あえてスピーカーの
上にできるだけ空間をつけるようにしました。
その上で、それでも、出入に邪魔にならずにする幅にもこだわり。
さらに、色々物が収納しやすいように配慮した、ステンパイプ足と
チーク材を使用した棚板で、木製スピーカーに雰囲気をあわせて
作りました。(--:)ふー、大変でした。
棚の下には、100用コンセントも設置。
棚に電化製品を置いて使用できます。
操縦席下にカーステレオシステムとDVDシステムを設置。
操縦席の下のボックスには、FRP棚を加えまして、
お客様ご指定のカーステレオと、DVDシステムの本体を設置。
ご友人製作の木製スピーカーに雰囲気をあわせて、ここも
木目調の化粧板を使いました。
今回、26ftフィッシングボートのキャビン内では、限りある空間を
いかに動きやすく、使いやすい配置で、すべての機器を
設置するか、というのに一番苦労しました。
そのため、空いたスペースも可能なかぎり準備できたのではとも
思っています。(↓ 進水後、実際の使用風景)
バウルームには、ホットカーペットも敷かれています。↑
100vコンセントを上手に利用して、家電を使い分け、炊飯器でごはんもたかれてます。
お手製のスピーカーも、問題なくお客様に満足する音を提供しつづけています。
外側には、電動リール用電源を2ヶ所。
12vと100vのコンセントは、外部にも準備しました。
釣り楽のスイッチは、2ヶ所操舵のところにつけています。
オーニング、スパンカーも設置していますが、オーニングは、背の高い
お客さまにあわせて、足が邪魔にならないように、屋根で頭を打たないように
というリクエストで、この形になりました。
500wの集魚灯が2つつきます。(100v使用です)
また、バウのアンカーストアには、シーアンカーとロープをきれいに分けて
収納できるよう、真ん中にFRPの間仕切りを設置して張り合わせています。
(このような収納の仕方は、みなさまの船にもお使いいただけるアイデアかも(^^)
今回のLF26CZホイホイ丸Fatherでは、115馬力のエンジンと、
この26ftフィッシングボートの空間において、限りなく限界まで、この船で
できることを、お客さまにご提供することができたのでは、と思っています。
これからも、みなさまの夢を形にできるよう、心をこめて船をご案内してまいります。
また、お客様それぞれのご要望、夢の形を
具体的にお伺いし、オーダーメイドで色々な
艤装をご提案させていただきます。
お話いただく際には、ぼんやりでもかまいません。
船でどんなことがやりたいんだけど・・と、お話いただければ、
色んな方法やシステム例を検討し、最善のものを私たちから
ご提案させていただく形になります。
実際の施工事例などのお写真とあわせてイメージを具体的に
していただきやすくし、その上で、お打合せを重ねます。
最後には、一番満足したご自分の愛艇を
手に入れていただきたいですので。。。
これからも、よろしくおねがいいたします。
☆KARATOMARINE ヤンマー特約店(有)唐泊鉄工所☆
福岡県福岡市西区宮浦1098
(092)809-2523(代表)
門司直子(^^)