今日から6GH-STのエンジンのヘッド分解作業が始まりました。
朝から一日分解作業がつづきます。
2万時間を超えがんばっているヤンマーエンジンでした、今回は
エンジンブロックの一部棚落ちがわかり、整備を行うことになりました。
また別の船の4CH-HTエンジンのお客様は、インペラ交換を行いました。
こちらのお客様も2年間放置されてありましたが、点検の結果、
羽が1枚欠損していました。破片も抜出、新品に交換。↓ 新しいインペラ。
インペラは、普段外から目に入らない場所にあるため、意識して
おられない方も多いかもしれません。マリンエンジン内部で、
海水循環冷却に大事な役目を果たしている部品です。
早めの定期交換で、トラブルを未然に予防することができます。
先日のヤンマー4JH3-DTZAYのお客様のインペラ破損と警報の
事例をご紹介します。
海上でエンジンの警報がなりました。
このとき赤く光っていた警報は、こちらのマークです。(ヤンマーエンジン用)
キングストン吸水口に何か詰まったり、冷却のための循環海水が切れたとき
海水切れの異常を表して点灯します。
船尾の排気・排水口からも海水が出ていませんでしたので
曳航して上架整備作業となります。
インペラケース内部を確認した際の写真↓
表からみてもインペラのゴム羽がなくなっているのがわかります。
海水切れを起こすと新しいインペラでも、破損することもありますし
劣化したインペラの破損が原因で、海水経路がつまったり
オーバーヒートすることもあります。専用工具で抜出、
欠損したゴム片もエンジン内部に残っているので、経路を分解し、すべて拾い出して
いきます。破片をすべて探し出すのも大切な作業。
この後、インペラを新品に交換して元気になりました。
整備後は、排水口からも冷却排水も確認。
明日も元気に海に出るために♪
みなさまも定期点検・消耗品の交換はお早めに♪
「今日の安全航海ワンポイント」
ヤンマー艇は排気口が水面上のわかりやすい位置にあるため
排水確認が一目でできるようになっていますから自分で安全確認ができます。
出航前には毎回、船尾の排水の具合と量も確認しておかれてください。
排水量が減った場合はインペラが傷んでいるかも・・・(><)
マリンエンジンのインペラは、1~2年に1度点検交換は必須です。
ヤンマーエンジンの場合、毎回エンジンキーをONにすると
最初すべての警報表示が点灯して警報音がなります。
警報が壊れていないかが確認できます。その後エンジンスタートキーを
まわします。正常なら警報表示は消灯し、警報音も消えます。
いざというときのために、警報表示も確認しておかれてくださいネ。
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