おじんの放課後

仕事帰りの僕の遊び。創成川の近所をウロウロ。変わり行く故郷、札幌を懐かしみつつ。ホテルのメモは、また行くときの参考に。

プライバシーの無いことが

2023年05月03日 | 珈琲

今日はちょっと贅沢に、

ハンバーグとソーダ水をいただいた。

「ひので」の定番メニューのひとつ。

ホットコーヒーにもできる。

アイスコーヒーは+20円。

食後にたばこを味わいながら、

昨日の、同僚の雰囲気を思い出す。

 

田舎はプライバシーがないから嫌。

なんてことを時々聞くが。

出張先の同僚も、

そんなアンニュイな感じだった。

そりゃあ、若いうちは。

どこへも自分で行けて、

何でもやりたいことをやれる。

風邪なんか二、三日寝てれば

なおってしまうんだから。

ほっといてもらったほうが、

気楽でいいだろうさ。

年取って、

体が動かなくなった時のことを

考えろと言うほうが間違ってる。

だけど実際、

体が動かなくなってきたとき、

都会には、何がある?

家族でさえ、

確実にあると言えるかな?

 

プライバシーがないという、

その田舎には、

自分のことを知ってるひとが、

地域ぐるみでいる。

あいつ最近見かけないが大丈夫か?

という状況に、自然となる。

心臓やってたからな、

というような個人情報が、

誰からともなく寄せられる。

そういえば、山菜採りに行くって。

えっ?いつ?

あれは……、

カレイ持ってった時だから、

おとついだな。

鼻のとこか?

そうだ。あいつの畑だからな。

沈黙。

ちょっと、見てくるわ。

お前、消防団に知らせてくれや。

みたいなことが、

自然と始まる。

村八分でもなければ、な。

都会はむしろ、

村八分歓迎。十分でもおk。

フライバシーなんて、

別の意味で無い。

存在しないほうの無いだ。

元気なうちはいいが、

年を取ると、

田舎のそういうのが、

うらやましく見えるわ。

 

それでも僕は、

札幌へ帰る。

 

田舎では、

野垂れ死にできなさそうだ。

それに、前にも書いたと思うけど、

僕は札幌のひとに会いに

来るわけじゃない。

この街が好きだから。

ここで生まれたし。

札幌という森のなかで、

ひとしれず、

最期を迎えたい。

 


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