江東女性不明事件その後

東京都江東区潮見のマンションで東城瑠理香さんが襲われて行方不明となった事件については、これまで取り上げなかった。理由は「瑠理香さんを殺害して遺体をバラバラにしてトイレに流した」という星島貴徳容疑者の供述に疑問があったからだ。

大昔、飲食店で働いていた時にいちばん気が滅入る仕事はトイレ詰まりの掃除だった。酒類を提供する店の宿命とはいえ、酔っ払いがトイレでゲロを吐き、それが原因でトイレが詰まってしまうことが何度もあった。その度に"スッポン"と呼んでいた巨大な吸盤で詰まったゲロを取り除く作業をしなければならなかった。あの光景はいま思い出しても食欲が減退する。
あんな物でも直ぐに詰まってしまうのだから、いくら細かく切り刻んだとしても果たして人間の遺体を流せるものか？――とずっと疑問に思っていた。
しかし下水道から人骨が発見され、東城さんの物とＤＮＡ鑑定されたようで、どうやら星島容疑者の供述通りだったようだ（大きな部分はゴミとして捨てたようだが）。

それにしても殺人事件が起きたマンションに住むのだけでも御免だが、水周りは各部屋繋がっている。よけいに住んでいたくないだろう。この物件は賃貸らしい。今年２月から居住できるようになったそうだが、今後、契約する人間はほとんどいないだろうし、現在入居中の人間もいずれは他へ引っ越していきそう。そうなると持ち主の損害はいくらになるのか？　そうなると星島容疑者に損害賠償の民事訴訟を起こすのだろうが、億単位になりそうだねぇ。
刑事罰がどれくらいになるのか（当然、また「精神鑑定」だろうし……）見当もつかないが、たとえ刑事罰が予想外に軽い物であっても人生は終わりだな……。