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イマを見つめて
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2教授へ寄付があったのは事実のようだが

2007年03月22日 01時57分19秒 | 社会・経済
事実と異なる事を言えば捏造と糾弾される。しかし事実を言わないだけなら咎めはない。だから都合が悪い事は黙っている。政治家も電力会社も都合が悪いことは言わない。もちろんマスコミも。

「タミフル」の副作用を調べている厚生労働省・研究班の横田俊平・横浜市立大教授と分担研究者の森島恒雄・岡山大教授が、中外製薬から寄付を受けていたというニュース報道を聞く度に「それしか言わないの?」という違和感を感じる。
この報道から誰でも思い出すのは、薬害エイズ事件でミドリ十字と安倍英元帝京大副学長の関係ではないだろうか?
今回も「タミフルの副作用の調査結果を捻じ曲げるのを目的に、中外製薬が2教授に現金を渡した」ように取れる。

企業が研究者や教育機関などに寄付するのは別に珍しいことではない。多くの大企業は、自社の業種と関連する教育機関や研究者に援助している。製薬会社も医大・薬大などに寄付するのは珍しくない。
寄付の表向きの理由は「利益の社会還元」。儲けたお金を社会に役立ててください――ということだ。でも真の目的は研究への先行投資、青田買いである。
つまり「研究費を負担してあげますから、もしも画期的な新薬を開発したら、製造・販売の契約は当社として下さいネ」ということだ。性格としては、賄賂というよりもむしろ西武ライオンズの裏金に近い(笑)。
そうした事に関わっている人たちなら、誰でも知っている。もちろんマスコミの連中だって知っている。しかし、そんな現実には一切触れずに、中外製薬から寄付を受けていた2教授の例がいかにも珍しいことのように思わせ振りな報道をしているマスコミは意地悪だなあと思う。

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