うちな~んちゅになりたくて沖縄

沖縄好きが高じて、とうとう沖縄の住人に。「うちな~んちゅ」に憧れる千葉県生まれAYAKOの体当たりな日々、堂々、公開!

夏の夜空に咲いた花

2008-07-24 11:00:00 | Weblog


 久しぶりに沖縄本島に台風が上陸して、毎年恒例の海洋博花火大会が中止になったのは去年のこと。沖縄では、“まつり”と名のつくイベントの時に花火が打ち上げられることが多いけれど、花火がメインのイベントは、わたしの知る限り、この海洋博花火大会だけじゃないかと思う。昨年が中止になったからというわけではないけれど、渋滞・混雑を覚悟して、花火大会に足を運んでみることにした。

 当日は、午後3時くらいに那覇を出発。渋滞を予測して、高速道路を使った。途中の電光掲示板が示すのは「許田付近 混雑」の文字。許田は高速の終点だ。それにしてもなんてアバウトな表示だろうと思わず笑ってしまう。混雑していることは分かっているのよね。「許田~○○ 渋滞●キロ××分」とか、具体的な情報が欲しいのよね。まあ、でも許田に着いてみると、確かに“混雑”っていうぐらいの混み方で、内地の渋滞に比べたらかわいいものだった。

 花火大会の会場近くになっても車が全く動かないというような渋滞はなく、適度にゆっくり進むので、左側に広がる海の景色を楽しめちゃって、得した気分。

 海洋博公園の水族館を突っ切って目的のビーチに行こうとしていたのだけれど、水族館閉館時間になっても人がわらわらといる。もしかして、と思って園内の地図を確認。そうか、この場所からでも花火が楽しめるんだ。周りを見ると、花火観賞用にビールやジュースなどの飲物、焼き鳥、フライドチキンなどのフードを売る臨時の店が並び、さながら縁日といった感じになっている。

 浴衣を着て行ったから、あまり長距離を歩くのもナンギ(面倒くさい)と思っていたし、ちょうど良かったと、花火が打ち上げられる方角を確認しながら適当な場所に腰を下ろした。

 完全に日が沈んだ頃、イベントを進行するMCのかけ声でカウントダウン。腹にズンッと響く音とともに、夜空に大きな花が開いた。雲のほとんどない空に、鮮やかに力強く浮かび上がる花火。こうやって目の前で空を仰いで花火観賞をするのは本当に久しぶりだったので、次々と打ちあげられてはじける様子に心躍った。
数年前に内地の花火を見たときもそうだったけれど、最近はまん丸だけでなく、ハートや土星の形に開く花火がある。その種の花火の中に、ん?これはもしかしてハイビスカスかな、というのもあって、沖縄らしさを感じさせられた。ただ、花火の種類多くあれど、一番感動するのは、空いっぱいに大きく開いたあと、花弁が垂れ下がるような様子で柳のように見える昔からある花火だなぁと思う。

 沖縄に住んで初めて行った花火大会、一万発の花火は見応え十分だった。途中の休憩時間には、海洋博公園の目の前に位置する伊江島で打ち上げられている花火も見えたしね。会社の同僚は、本部からフェリーで行ける水納島(みんなじま)から見たそうだ。なるほど、人混みを避け、ゆったりと離島から花火を見るのもいいなぁ。

 夏は始まったばかり。とにかく毎日暑い!でも、涼を感じた花火時間だった。(続く)