うちな~んちゅになりたくて沖縄

沖縄好きが高じて、とうとう沖縄の住人に。「うちな~んちゅ」に憧れる千葉県生まれAYAKOの体当たりな日々、堂々、公開!

慰霊の日を歌で祝う

2007-06-30 18:30:00 | Weblog


 「慰霊の日」(6月23日)の翌日、久しぶりに野外ライブに行ってきた。『歌の日カーニバル』と名付けられたそのイベントは、石垣島出身のアーティスト・BEGINが声をあげて7年前に始まったのだとか。沖縄にとっての戦争が終わった慰霊の日。戦時中はさまざまな自由を奪われていたけれど、この日を堺にまた三線を持って唄うことができるようになった・・・そのことに対する祝いの気持ち、平和への願いを込めて始めたのだという。

 梅雨明け宣言が出て晴天が続いていたのに、当日は午前中から雨が降っていた。イベントは夕方から。大丈夫かなって思っていたけれど、午後には雨が止み始めて晴れ間が見えてきたのでひと一安心。友人の車で会場に着くと、広い公園のステージが設置された前方に立ち見をする人、後方には家族連れや友達同士がレジャーシートを敷いて、ライブが始まるのを待っていた。

 後方のいわゆるファミリーゾーンでは、ビールを飲んだりかき氷を食べたり、皆が思い思いに過ごしているものだから、ライブ会場というよりさながらピクニック。ステージからかなり離れたところにスペースを見つけると、わたしたちもレジャーシートを敷いて場所を確保した。さっきまで雨が降っていたせいで、湿気を含んだ空気が体中にまとわりついて・・・暑い。くぅ~、明日が休日だったら迷わずビールを飲むのになぁ。

 ライブは予定通りの時間に始まった。ステージに立つのは、沖縄出身や沖縄にゆかりのあるアーティストばかり。始まったと同時に曇り気味だった空が明るくなって、歌の日をお祝いしているかのようだ。気がつけば、ステージの上空には虹がかかっている。

 これまでだって何度も行ったことがある野外ライブ。けれど、なんだろうこの感覚。徐々に陽が落ちるにつれて人が増えてきて、それぞれの観客が思い思いに楽しんでいるに違いないはずだけれど、アーティストの歌声が響くと不思議な一体感に包まれる。“歌”だけではない何かを敏感に受け止めているような・・・それが「沖縄」というキーワードなのか、「慰霊の日」というキーワードなのか分からないけれど・・・とにかく心地いい。

 沖縄という場所に、沖縄出身のアーティストや沖縄をこよなく愛するアーティストが集まる。そして彼らの奏でる素敵な歌と音楽に、大勢の人たちと一緒に身を任せられることに感謝した。(続く)

恵みの雨?!

2007-06-18 11:00:00 | Weblog


 相変わらず梅雨真っ只中。突然スコールのように激しく降る雨、一日中シトシト降り続ける雨、風を伴い嵐のように吹き荒れる雨・・・沖縄の雨は、バラエティー豊かに降るわ、降るわ。こうも毎日が雨だと、どこに行くにも何をするにも、消極的になっちゃうよー。それでも、雨が止んだときにはカァーっと晴れて、真夏もすぐそこまできてるんだなって待ち遠しくなる。そして、その陽射しの強さに少しビビったりもしている。

 家にいた休日、雨が止んでいる束の間のスキを狙って、洗濯物を干しにベランダに出た。ベランダには、いただいた物や自分で買った鉢が何個か並べてあって、2,3日に一度水やりをする。けれど最近はずっと、雨が降っているからと放置していて、まったく世話をしていなかった。

 そこに嬉しい発見が。1年半くらい前に買ったブーゲンビリヤの鉢。咲いていた花が全部落ちてしまって、葉っぱも元気がなく、もはやお花はもう咲いてくれないのかしらと、あきらめつつ水やりをしていた鉢。それがふと見ると、枝の先に赤い花がちょこんと咲いていた!ブーゲンビリヤは、水をやりすぎると良くないと聞いていたので、あまりやらないようにしていたのだけれど、実は水の量が少なかったのかな。ここ沖縄では、雨の降り方が尋常ではないときもあるから、決して適量とは思っていなかったけれど、見事に花を復活させてくれた、これぞ“自然のチカラ”なのかもね。

 鬱々としてしまう雨続きの中、植物の新たな生命の誕生に心がホッと温まった。もっとたくさんの花が咲くといいな。梅雨が明けた後、また枯れるなんてことがないように、水やりの量の調整をしっかりしなくちゃね。そういえば、今年こそベランダ菜園をしようとオクラの種を買ってあったっけ。6月が種まき時期だから、早くプランターを準備して植えてあげようっと。(続く)


晴れ恋しく、思い出した“もずく”

2007-06-08 11:30:00 | Weblog


 沖縄は5月に梅雨入りしたものの、ほとんど雨が降らず、「今年は空梅雨だぁ~」と思っていたら、先週末から雨続き。しかも昼も夜もシトシト、時にゴゥゴゥ降りっぱなし。沖縄1年目の梅雨のときは、夜中にドバーッて雨が降って、昼間は晴れ!ってパターンが多かったから、それが沖縄の梅雨なのだと思っていた。それなのに今年は・・・。青い海、青い空、まぶしい太陽が恋しいよぉ。少し前の晴れの日のドライブが懐かしく思い出される。

 その日、本部の友人ご家族と一緒に向かった先は、南部にある「もずくそば」がおいしいという食堂。天ぷらが有名な奥武島(おうじま)の近くだ。「おうじま」と聞いたとき、単純に“大島”という漢字を想像していたから、地図で見たときに「おうじま」=「奥武島」が結びつかなくて、しばらく“天ぷらがおいしい大島”はどこにあるんだろうって探せなかったんだよね。

 高速道路を終点で下りて南部の海岸沿いを走っていると、こぢんまりした島が見えてきた。あれが奥武島かぁ。海岸のほうへ道を曲がってすぐ、島へ架かる橋のところに出る。その手前にあるのが目指していた食堂だった。お天気がいいから外で食事をしようということになり、大きな木の枝葉が屋根代わりになっている席に着く。

 いただいたのは、もずく尽くしの定食。もずくそば、もずくの天ぷら、もずく酢、もずくのゼリー、じゅうしぃ(炊き込みご飯)、飲み物がセット。もずくそばは、もずくを練りこんだグレーっぽい麺の沖縄そば。決して見た目に美しくはないのだけれど、そのモチモチ感と、もずくの風味がたまらない。別に添えられた生のもずくをドッサリと入れて食べるのが、またおいしいんだ。そして、これぞ沖縄のもずくの食べ方、天ぷら。サクサクした衣をかじると、フワッとしたもずくが口中に広がっていく。揚げ物なのに、いくらでも食べられそう。

 とはいえ、これだけのもずく料理をたいらげてお腹いっぱいの胃袋。最後に残ったのは、これまたあまり美しい見た目じゃない一口サイズのもずくゼリーなのだけれど、これが爽やか~な味で、思いがけず、もたれた胃を潤してくれた。もずくバンザイ!!・・・って、あれれ、晴れの日に思いを馳せたはずなのに、結局食べ物の記憶が優先されちゃった。(続く)