うちな~んちゅになりたくて沖縄

沖縄好きが高じて、とうとう沖縄の住人に。「うちな~んちゅ」に憧れる千葉県生まれAYAKOの体当たりな日々、堂々、公開!

芋づくし

2009-01-28 18:00:00 | Weblog


 千葉から4日間ほど遊びに来ていた友人は、大のおイモ好き。沖縄に到着したその日から、沖縄の代表的なイモ・紅芋を加工されたお菓子ではない状態で食べてみたいと話していた。けれど、たまたま行ったスーパーやマチグァー(市場)では、紅芋をみかけることがなかったそうだ。

 ならば、と前から噂に聞いていた「ファーマーズマーケット」なるところに行ってみた。地元の農家の方の野菜が名前入りで売られている大きな市場。新鮮な野菜を手頃な値段で買えるとあって、地元の主婦にも観光客にも人気のスポットだと聞いていたけれど、足を踏み入れたのは初めて。休日のせいもあるのか、中はたくさんの人でにぎわっていた。野菜のほかにも、沖縄の特産品やお菓子も置いてある。

 入口を入るとすぐ左手に、おイモの山があった。見るとすべて紅芋。友人は、その量と値段に大興奮して、嬉しそうに次々と袋を手にする。紅芋は、見た目がサツマイモのような色・形のものと、いびつな丸の形をしてジャガイモのような色をしたものと、大きく分けて2種類あった。切ったときに中が濃い紫一色なのと、ムラのある紫なのだろう。友人は迷わず2種類とも買った。わたしは野菜のほかに、ムーチー(もち)やかまぼこおにぎり(かまぼこの中に沖縄風炊き込みご飯・ジューシーが入っている)などを購入。

 友人の沖縄滞在の最後の夜は、この紅芋と桜まつりで買った田芋と、そのほか沖縄の食材を使ってのおうちご飯。メニューは田芋の煮っころがし、2種の紅芋のスープ・・・というより単にペースト状だったけれど、友人は美味しそうに食べた・・・、ゴーヤーとポークのキッシュ、できあいのテビチ(豚足)の煮付け、かまぼこおにぎり。どれも2人で食べる量をはるかに超えていたけれど、モリモリ食べた。

 この時、友人が作ってくれたキッシュがとても美味しかったので、生地のレシピを聞いて、後日、余ったお芋たちをキッシュにアレンジ。紅芋、田芋、さつま芋のキッシュは、見た目の彩りが鮮やかで、ホクホクした食感とキッシュ生地のフワっとした食感との相性もよく、なかなか美味しくできた。おイモはまだある。今度は、なにを作ろうかな。(続く)


桜だより

2009-01-22 12:00:00 | Weblog


 今年も、沖縄本島北部にある本部町で桜まつりが始まった。年末年始の寒さで桜が目を覚ましたらしく、例年より早い段階で多くの桜の木が開花している。

 その本部町のお祭りよりも一週間早く、いつもお世話になっているご夫婦がお店を開店した。わたしは、そのお店のお手伝いという名目で、開店して2日目に遊びに。滞在した2日間のうち、1日目はとんでもなく寒く、雨風が強く降ったり止んだりを繰り返していて、とても商売どころではなかったのだけれど、2日目は雨が上がってお客さんもちらほらと訪れた。

 お店には、夫婦が端正こめて育てた「タンカン」や「ショウガ」「シークヮーサー」などが店頭に並び、カレーや焼きそばの軽食も食べられる。思いついて、家の敷地のあちらこちらに取り切れないほどに自生したパパイヤも、採れたてを並べた。あとは、手先の器用な奥さんが作った紅型模様のコースターやパッチワークのマット、お手玉なども売っている。

 ご主人の「基本はここへ寄ってくれる人とのおしゃべりが楽しみで、収支はトントンでよい、もうけが出れば嬉しい」という考え方が好きで、わたしもお手伝い・・・というよりも、接客や時間が空いたときのご夫婦とのおしゃべりを楽しみに行くようなものだ。もちろん、たくさんのお客さんが来てくれると、賑やかでそれだけで嬉しい。

 翌週、千葉から遊びに来た友だちを伴ってお店を訪ねたら、ご主人のお母さまが作られたという細かいレースのコースターや花瓶敷きが追加で並べられていた。前の日に、黒糖づくりの実演販売をしたらしく、小さなビニル袋に小分けされた黒糖もお店に出ていた。

 ここにくると、人は食べるものも使うものも、自分たちの手でうみだせるのだな、と感じずにはいられない。それは経済=お金の流通となってしまって、目に見えない形のないものが莫大なお金で取引される現代において、不況が叫ばれる今こそ、もう一度見直さなくてはならないことだとつくづく思う。わたしは手始めに、今年もまた食べられる野菜をプランターに植えよう。(続く)