
栃木から、友人と友人のお母さんがやってきた。わたしより6コ年下の彼女とは、千葉でお互い一人暮らしをしている時に知り合って、約2年ぶりの再会だ。千葉にいた頃、わたしが沖縄に行って帰ってくる度にお土産話を楽しそうに聞いてくれて、いつか一緒に沖縄に行こうね、と話していた彼女が、とうとう来てくれたの!
“とにかく沖縄を満喫して帰りたい!”というリクエストに応えるべく、初日は3人で居酒屋に行き、まずはオリオンビールで乾杯。海ぶどう、じーまみ(ピーナツ)豆腐、島らっきょう、てびち(豚足)など、オキナワンメニューを注文し、美味しい美味しいとたくさん食べた。
食が進めば、お酒もススム。ビールの次は泡盛。沖縄の人は泡盛と言わず「シマー」という。島酒ってことね。もともと飲み仲間のわたしと友人は、泡盛の古酒(クースー)をクイクイ、クイクイ。久しぶりに会っているのに久しぶりじゃないような、そんな雰囲気だった。かしこまることなく、やたらと質問し合うのでもなく、昨日も会って今日も会っているというぐらいの感覚。お酒はさらにすすみ、2軒をはしごしてその日は解散した。

2日目の夜は、ステーキやシーフードの鉄板焼が食べられるハワイアン雰囲気のレストランへ。前菜、スープ、サラダ、ステーキをガツンと食べた。ふぅ、お腹いっぱい。空港近くだったので、食後、飛行機が降りてくるのを正面から見られる絶好のポイントへ案内した。夜の闇にエンジン音をとどろかせながら近づいてくる、映画さながらの着陸シーンは大迫力!
興奮冷めやらぬまま、翌日も飛行機見学から始まった。美(ちゅ)ら海水族館を目指して北上しながら、お昼にまたガッツリ。「タコライス食べたい!」の一声で、タコライス発祥の店・金武(きん)町の「キングターコース」へ。3人でタコライス1コとチーズハンバーグライス1コを頼む。ここは1コの量がハンパない!! レタス、チーズ、ひき肉、米を食べ尽くし、苦しいお腹をひきずってドライブは続く。
ようやく那覇に戻った夜、最後の沖縄を名残惜しむように、手近な居酒屋へ行き、2日前と同じようにオリオンビールで乾杯した。一度食べて美味しいと思ったものや、まだ食べたことのないもの、気になるオキナワンフードを注文し、心残りなく食す。あんなにお昼にお腹がパンパンだったのに、お酒と食事が心地よく胃に入っていくことに我ながらびっくり。“味くーたー(濃い味)”だとは言っていたものの、友人もお母さんも、沖縄のお酒と食べ物がすっかり気に入ったみたいで嬉しいな。しかし、当分は体重計に乗るのがコワイよ~。(続く)
