うちな~んちゅになりたくて沖縄

沖縄好きが高じて、とうとう沖縄の住人に。「うちな~んちゅ」に憧れる千葉県生まれAYAKOの体当たりな日々、堂々、公開!

ありがとう、沖縄の夏

2006-09-29 12:30:00 | Weblog

朝晩、窓から吹き込む風がとても涼しくなった。ネコのためにベランダと寝室の間の窓をいつも細く開けている我が家。夏の間中、モア~ッとした空気にまとわりつかれて寝ていたから、季節の変化を告げる心地よい風がうれしい今日このごろ。ついこないだ、本部の知り合いのお家で手作りのウッドデッキが完成したというのでバーベキューをしたときも、夜になったら寒いくらいだったものね。

千葉から沖縄に遊びに来ていたときは、いつ来ても暖かいっていうのが沖縄の印象で、「こんなに一年中暖かいところに住めるってシアワセ!」なーんて思っていたけれど、人間の体って環境に順応するようにうまくできているのね。沖縄の暑さにすっかり馴染んだ体は、少しの気温の変化でも涼しいと感じるようになったのだから。もっとも人間だけじゃなく、すべての生き物は長い時間の中で環境に慣れていくものだけれど。

夏が長かったせいか、久々の季節の変化らしきものに、うれしさと寂しさが混在する。それは、とくに会社を出たときに強く思う。毎日、ほぼ同じ時間に退社しているけれど、明らかに日が短くなった。離島への船が発着する港を通り過ぎる時には、もう日が沈むころだ。うすい赤と青が混ざり合った空、うっすらとした雲、涼しく吹き抜ける風、ボォーッという船の出る音、すべてが夏の終わりを告げているよう。

同時に、夏から秋へ季節のバトンが渡されるときの、ある種もの悲しい気持ちというのは、どこにいても同じなんだなぁと、シミジミ。ビーチパーティー、ビールまつり、知人宅でのゆんたく、千葉の友人の来沖、野外音楽イベント……。沖縄で迎えた2回目の夏は、去年よりもさらにイベント目白押しで、“熱く”て“濃い”ものだった。そんな夏に比べたら、あっという間に過ぎてしまうだろう秋。さぁ、何をしようかな。(続く)


わたくし的「古宇利島」の楽しみ方

2006-09-19 12:00:00 | Weblog

1年半ほど前に、本島との間に橋が架かり、にわかに観光スポットになった古宇利島。他では見られないエメラルドグリーンの海が見たくて、わたしも何度か訪れている。この海の色を千葉からきた友人にもぜひ見せたいと思って、海で遊んだ翌日、那覇から再び北部へ向かった。空が灰色をしていたので、天気が心配。

途中で別の友人を拾って、もうすぐ古宇利大橋ってところで天気が良くなってきた。これならキレイな色が見られるだろうなぁとワクワクして橋を進む。ちょうど中間くらいのところにさしかかると、橋の下から島まで続く見事なエメラルドグリーンが目に飛び込んできた! これが自然の色なのかぁ、と目を見張るほどの鮮やかさは、何度眺めてもため息が出ちゃう。

大きな島ではないから、グルッと周るのはあっという間。さぁて、どうしようかと思っていたら、喫茶店らしき看板が目に入る。車を停めて、行ってみた。お店へ続くミニガーデンには色も大きさもかわいらしい花が咲いていて、古い民家をそのまま開放したような店内では、観光客らしき若い人たちが思い思いにくつろいでいた。畳の大部屋で扇風機がまわっていて、喫茶店というより、さながら祖父母のお家に遊びにきたって感じだ。


3人とも喉がカラカラだったので、パイナップルジュースを頼む。と、しばらくしてミキサーの音が。出てきたジュースは、実がゴロゴロ入った生ジュースで、とぉってもフルーティー。お腹が満たされたのと、あまりにも居心地が良くて、気がつけばウトウト、ウトウト……。

いつの間にか、お客はわたしたちだけになっていた。すると、さっきパインジュースを出してくれたおばちゃんが生パインを持ってきてくれた。「食べてねー」って。そして、「どこから来たの?」、「どこに泊まってるの?」などと聞かれて会話がはずむ。図々しくもわたしたち3人は、おばちゃんがレース編みをしていたテーブルに移動して“ゆんたく”を始めてしまった。

4人でキャピキャピ話していたら、今度は奥からおじちゃんが出てきて、ドラゴンフルーツやグァバを切って出してくれる。おじちゃんもゆんたくに参加。2人の馴れそめや、内地にいる2人のお子さんの話や、古宇利島のこと……話題はいくらでもあって、とにかく笑った。

もっと居たかったけれど、陽が傾きかけてきたので「また来るね」と約束してお店を後にした。高台を下っていくと、ビーチで海水浴を楽しんでいる人たちが視界に入ってくる。現実世界に戻ってきたような、夢から覚めたような不思議な感覚で島を後にした。(続く)

観光客気分で……

2006-09-05 12:00:00 | Weblog

夏休みを取って、千葉から友人が遊びに来てくれた。何でも話せて、沖縄への移住を決めるときもいろいろ相談にのってもらった彼女。昨年の4月に、「きっと遊びに行くよ」と言って送り出され、わたしが千葉に帰省するたびに会っていたけれど、ようやくココ沖縄で会うことが実現した。

はりきって行動プランを立てようと思ったものの、風の向くまま、気の向くままって感じがいいかなぁと、各日におおまかな目的だけを設定。彼女の滞在3日目は、一緒にお泊りした本島北部・本部の知人のお家を出発し、海を目指した!

天気は良好! スカっと晴れているおかげで、八重岳頂上付近からの眺望は絶景だ。いままで見たなかで一番美しい。しばし雄大な景色に引き込まれたあと、海に行くべく車に乗り込んだ。とりあえず58号線を南へ。車を走らせながら尽きないおしゃべりを楽しんでいると、彼女が遠く千葉から沖縄にやってきているということを忘れてしまいそう。窓の外には間違いなく真夏の沖縄の風景が広がっていて、むしろ2人して千葉から沖縄に旅行にやってきたような感覚かな。

ちょうどお昼になったので、恩納村で有名な「海ぶどう丼」のお店に入る。知人宅で朝ごはんをごちそうになり、直前まで「お腹いっぱい~」なんて言っていたのに……アレレ、磯の香りに誘われてか、お互いペロッとたいらげてしまった。


今度は東側を走る329号線を南下。何回か沖縄を訪れたことのある彼女が、まだ行ったことがないということで、海中道路を渡って浜比嘉島、伊計島を巡る。浜比嘉島の浜辺でカニや魚を眺めていたら、伊計島に着いた時にはもう夕方。よぉし、ここで海に入ろうと、ヒト気のなくなった静かなビーチでただ2人、小学生のようにキャッ、キャッと戯れる。8月も終わりに近づいてだいぶ陽も短くなっていたから、太陽が沈みかけるのを合図に海からあがった。久しぶりに海でオオハシャギしたせいか、お腹すいたよ~。

本日の夕ごはんは本部の知人から聞いた、同級生が営んでいるというカフェに行こうと決めた。本島中部・伊計島から南部・那覇を越えてさらに南下し、南城市(元・玉城村)に向かう。住宅街の中にあって既に辺りは真っ暗だったので、しばらく迷って探しあてたときは本当にお腹ペコペコ。前菜やスープをはじめ、自宅で取れる野菜をふんだんに使ったお料理は、海で疲れたカラダを優しく満たしてくれる味だった。窓から見える那覇の夜景もキレイ。北から南へのプチ長距離ドライブを締めくくるには最高のロケーションだった。
(続く)