
学生時代からの友人が沖縄に遊びに来たのに便乗して、一緒に宮古島へ行ってきた。わたしにとっては初宮古、宮古にルーツを持つ友人にとっては二度目の上陸。
久しぶりの那覇空港で宮古に行くために案内されたのは、39人乗りのプロペラ機。あれれ?宮古島ってけっこう大きいし、観光客もいっぱい行くところだよね。なぜ39人の乗りのプロペラ機なんだ?と思ったものの、1時間弱というあっという間の飛行で宮古に到着した。悩んだり考えたりしている暇なんてない!
沖縄で知り合った宮古島出身の人が口をそろえて言っていた「宮古の海が一番キレイ」をいよいよ生で確かめられるとワクワクしていたのに、プロペラ機を降りると雨。むむっ。そんなに日頃の行いは悪くないはずだけどなぁ。
なんとなく、道路の標識を頼りに平良港へ向かうも、殺風景だし雨は降ってるしで、次なる場所を目指した。友人のリクエスト、宮古島で窯を持って焼きものをやっている方の工房へ。もちろん沖縄ならではの壺屋焼きなのだけど、一風変わった模様もあって新鮮だった。

そしてやっぱりこれが一番の楽しみ?かな。お食事の時間。ここはベタに宮古そば屋をチョイス。宮古そばは具がそばに隠れているというのが有名だけど、その理由は、年貢の取り立てをごまかすためとか、具を中に入れることで麺が盛り上がって量が多く見えるとか、さまざまな説がある。とにかく、具が麺に隠れた元祖・宮古そばを食することができただけで満足なわたし。
食事のあと、街中へ行ってみようと車を走らせたものの、いっこうに繁華街のような場所に当たらない。地図ではこの辺りのはずなのに・・・。ん?ってことはこの道が宮古の繁華街なのね。もちろん那覇とは違うけど、こんなにも人気のない中心地とはびっくり。めぼしいものはお塩屋さんと本島でも有名な泡盛の酒造場、そしてコンビニ。車を停めて歩き出したものの、あっという間に散策が終了してしまった。

夕方まで、それぞれ目的の用事を済ませてから改めて合流。橋を渡って行ける来間島へ日の入りを眺めに行った。その頃には雨は止んでいたけれど、水平線には雲がかかって、太陽が水平線に沈むまでを見届けることができなかったのがちょっぴり残念。
でも、午前中に空港を降り立ったときは、那覇からと東京からの観光客がいっぱいだったはずなのに、みんなどこへ行ったのかと思うほど人気がないその空間は居心地が良かった。那覇から飛行機で1時間飛んだだけで、こんなに静かな島へやってこられるなんて。沈む夕日をぼんやり眺めながら、想像以上に何もない宮古島に愛着を感じ始めていた。
そして、夕食を兼ねて飲みに出かけたとき、昼間はあんなに閑散としていた街のメインストリートが活気づいているのを目の当たりにしたのだった。(続く)