うちな~んちゅになりたくて沖縄

沖縄好きが高じて、とうとう沖縄の住人に。「うちな~んちゅ」に憧れる千葉県生まれAYAKOの体当たりな日々、堂々、公開!

沖縄縦断 食紀行

2008-04-30 17:30:00 | Weblog


 今年1月に親友が訪れて以来、久しぶりに地元・千葉の友人が、はるばる沖縄へ遊びにきた。到着した夜は、おなじみの居酒屋へ。今回初めて、そのお店の店長が千葉出身の人だと知った。たまたま隣りで大人数で飲んでいた別のお客さんも千葉から来たのだとか。こうも千葉人(ちばんちゅ・・・沖縄風に)がそろうとは奇遇だねぇ。沖縄料理の定番がそろい、ハズレのないメニューに友人は喜んでくれた。

 到着の翌々日には足を伸ばして石垣まで向かう予定の友人。本島観光は実質1日。さて、何をしよう。前日飲みながら多少のリクエストは聞いていた。沖縄そばが食べたい、ぜんざいが食べたい、タコライスが食べたい・・・ありゃりゃ、食べ物ばっかりだ。かく言うわたしも食べることは大好き。リクエストに応えるべく、まずは二日酔いに優しい(と、わたしは感じている)「沖縄すば(そば)」を食すべく、首里城下町へ。

 こちらも友人がくると、ついつい連れて行ってしまうそば屋さん。もはや飲み屋と翌日のそば屋はセットといってもいいかも。そのくらい、わたしは飲み+そばの組み合わせが好みなのだ。透き通ったスープに手打ち麺、生のショウガに優しい甘さに煮込まれた豚の三枚肉。胃にしみこんでいくスープを味わうと、ホッとした気持ちになる。

 二人してスープまで飲み干してお腹を満たしたところで、車を北に向かわせた。58号線を走りながら、椰子の木が両脇に揺れる景色をを見た友人は、千葉の房総地方みたいだね、と。前にもここで述べたかもしれないけれど、沖縄の風景はどことなく千葉の房総地方のそれに似ている。海の碧さは比べものにならないけどね。

 そばを食べて、3時間もしないうちに次なる目的の北谷町にあるバーガー屋さんに到着してしまった。お腹の様子を聞いてみると、大丈夫!と力強いお言葉。それではと、何度か来たことのある屋台のような建物が何軒か並んだ一角へ車を停めた。各自が一つずつ、ボリューム満点のバーガーやトルティーヤをガブリ。スパイシーなソースが食欲をそそり、あっという間に胃袋に消えていった。お店のすぐ後ろは海岸になっていて、ラグビーに似たスポーツを楽しんでいる若者やギャラリーで賑わっていた。天気に恵まれたこの日、まるで真夏のような景色。

 ペロっと食べたバーガーが、さすがに胃を膨らませていて、その先はアイスクリームもぜんざいも食することなく、夕方頃、北部の古宇利島に到着した。陽が傾きかけていたので、鮮やかなプール色の海を友人に見せることができなかったけれど、島を一周したあと、戻る途中の橋の上から沈む夕日を眺めることができた。

 と、景色に浸るのも束の間、昼間に食べた沖縄そばが美味しかったようで、ぜひ他のお店でも味わいたいという友人の希望で、名護市にある大衆そば屋へ向かった。こちらは濃いかつおだしの利いたスープに、具は昆布と甘辛く煮た三枚肉。小サイズとはいえ、なかなか食べ応えのある量を軽くたいらげてしまった女二人。極めつけは、リクエストにあがっていたもう一品、タコライスを帰路につきながらお持ち帰りで購入。北部でそばを食してから約2時間のドライブ後、見事に二人のお腹におさめられた。

 本来は別腹であるデザートすら食べられないほどだったけれど、一日限りの沖縄本島縦断の旅で、沖縄の食文化の一端を友人に伝えられたかな。(続く)


お祝いの天ぷら

2008-04-18 14:00:00 | Weblog


 職場の先輩が、出産をした。よっぽどハジカサー(恥ずかしがりや)の赤ちゃんだったのか、予定日を5日過ぎてやっと出てきたのだ。赤ちゃんは3,700グラムにもなっていたらしい。まれに見る大きな赤ちゃんだったのではないだろうか。出産の翌日、会社一同でお母さんのお見舞いをかねて、赤ちゃんを見に行こうと病院へおしかけた。日本人とフランス人との間に生まれただけあって、日本人離れをした目の大きさ、頭のかたち。とにかく赤ちゃんを眺めていると優しく平和な気持ちになるね。

 会社とおつきあいのある方から、先輩の出産に寄せてお祝いの天ぷらが届いたのはその翌日だ。手のひらほどの大きさで、扇のような形をしている一部分が少しふくらんだ天ぷらと、げんこつ型の沖縄の定番・サーターアンダギー。2つがセットになって袋に入ったものが段ボール1箱分届いた。社員みなに配られたので、もれなくわたしもいただいた。これは、ふつうは結納のときに振る舞われる定番のものだそう。そういえば、2年前に友だちの結納に出席した人が持ってきてくれたっけ。

 ふつうとは違うけれど、今回は出産のお祝いでおこぼれにあずかった天ぷらセット。さっそく家に帰って、少しだけレンジで温めていただいた。扇形っぽいほうの天ぷらは、ほんのり塩味がするものの、あまり味がない。具がなく衣のみを揚げたものだ。げんこつ型のほうは、間違いなくサーターアンダギーの味。甘くておいしい。

 会社の人が、結納の席でこの天ぷらセットが必ずといっていいほど出される理由を教えてくれて、思わず“へぇ~”。その形状から、味のない天ぷらは男性を、サーターアンダギーは女性を表していて、子宝に恵まれるようにという願いが込められているのだそう。ずっと昔から変わらずにあるもので、沖縄では結納や婚礼では欠かせないものとなっているんだって。那覇にある仕出し屋さんのホームページを見てみると、平たいほうは「白てんぷら(カタハラウンブー)」という説明があった。

 行事でいただくお決まりの食べ物には、やはり意味があるものなんだと改めて感心。そして、ザ・オキナワンフードと言われている「天ぷら」の、新たな一面を知ることができてなんだか嬉しかった。奥が深いぞ、沖縄の天ぷら!しかし、この天ぷらセットを完食したら、過剰に油を摂取したあげく、子宝の恵みもないのに、お腹がますます脂肪を蓄えて大きくなりそうでちょっとコワイなぁ。(続く)

事始めの決意

2008-04-09 11:30:00 | Weblog


 ちょうど1年前、友人の紹介でサルサのサークルに入会した。わたしは、ずば抜けた運動神経の持ち主ではないけれど、元来からだを動かすことは大好き。サルサをいつかやりたいと思っていたのと、体についた脂肪を気にしていたこともあって、友人の「サルサを初めて10キロ近く痩せた」という言葉に飛びついたのだった。

 練習場所は那覇市内のサルサ・バー。キューバやブラジルの料理、お酒が楽しめて、皆が思い思いに語ったり、踊ったりできる空間なのだ。初めて訪れたときに、お店の空気とそこにいる人が生み出す雰囲気がすっかり気に入って、サークルにも即入会した。

 とはいえ、仕事との調整をつけながら週1,2回の練習に出ることは難しく、たまの週末のイベントには顔を出す、名前だけの幽霊サークル員となっていた。そしてあっという間に月日は流れて、今年1月、甘やかしすぎて、脂肪が目立つようになってきた体をもてあまし、「サルサ復活」を誓って、まじめに練習に参加し始めた。3月に県内のサルサ・バーでサルサを習う人たちが一堂に会する「Day of salsa-サルサの日」という大きなイベントに向けてという名目があったので、練習にも力が入った。

 サルサにはキューバンスタイルと米国スタイルというのがあって、両方を知る人は、それぞれ全く違うものだという。自身がサルサバンドのメンバーとして沖縄や海外で活躍しているわたしのサークルの先生は、キューバという国を愛し、ラテン音楽の持つグルーブ感をとても大切にしていて、ダンスで表現することを教えてくれる。

 実は、沖縄とキューバは歴史的にも深い関係があるそうで、約80年前、キューバへ多くの沖縄人(うちなーんちゅ)が移民として渡ったのだそうだ。そうした歴史にまつわる映画が制作され、上映されたほど。こんな小さい島なのに、サルサ・バーも数多くあるようだ。

 まじめに練習に参加し出せば、どんどんサルサの魅力にはまっていく。仕事や日常の生活を忘れ、ただただ流れる音楽に身を任せて躍るというのが、これほど楽しく心地よいものなのだ、ということに気づかされる。「サルサの日」にみんなで楽しく踊りたい、かっこよく成功させたい、という一心で打ち込んだ時間は、本当にかけがえのないものだ。おかげで、本番も完璧とはいかないまでも、心から楽しく踊ることができた。

 あれから約1ヶ月。大きなイベントが終わり、一息ついてしまった感もあるけれど、先生の熱い気持ちに応えるべく、ラテンのリズムを体感しながら踊っていけるよう頑張ろう!千葉にいたときから興味を持っていたサルサを沖縄で実現できるなんてね。何かを始めるのにちょうどいいこの季節、去年の二の舞は踏まないように、暖かい春風の流れにのって持続していきたいな。(続く)