
最近の天気予報には、本当に驚かされる。日本各地の気温表示、最低気温はともかく最高気温に関しては、ほとんどの地域が30度をはるかに越え、30台後半の数値だから。逆に沖縄が涼しいくらい!7月に台風が去った後の沖縄は、湿気も暑さも最高潮に達したかと思うほどだったけれど、8月に入ってからは雨が降ることが多くて、7月に比べれば涼しさを感じている。
そうは言っても、やっぱり夏。暑いときは暑い!それで、ついつい面倒くさくて食事を簡単に済ませがちになっていた。そんなときに、内地の親友が東北旅行に行ったとかで、盛岡名物の冷麺を送ってきてくれた。届いたその日はちょうどムシムシする陽気だったので、送られてきた荷物が冷麺と分かると、早速スーパーにトッピングする具材を買いに。友だちが進めてくれたように、焼き豚、キュウリ、ネギ、キムチ、ゆで卵を準備して、あとは麺を茹でるだけ。あっという間にゆであがった麺をよく冷やしてスープを溶いた器に。トッピングの仕上げにゴマをふったら、見た目にも涼しげな冷麺の完成!!
冷麺って、独特の麺の弾力が何とも言えない。キムチのたれがついていたから、結構辛いのかと思ったけれどそうでもない。どちらかというと甘辛な感じのスープで、具材との相性もばっちり。ビールを飲みながらツルツルとゆっくりいただいて、食べ終わる頃には暑さが和らいだ。
そういえば、沖縄って地元ならではの冷たい麺類ってないね。沖縄そばの冷やしバージョンを出しているお店もあるみたいだけれど、沖縄そばは温かいほうがおいしいし、不思議と夏だからって食べる頻度が減るかっていうとそうでもない。そうめんだって、炒めて食べるのが沖縄流だものね。そうやって考えてみると、寒い地域だからとて、温かい食べ物が名物になるのではないし、暑い地域だからとて、冷たい食べ物が名物になるわけではないんだなぁ。冷麺も今や全国で人気だから、焼肉屋さんで食べられたりもするけれど、自宅で本場・盛岡の冷麺を食べられたのって、ちょっぴり贅沢な気がしている。親友の心遣いに感謝。(続く)