うちな~んちゅになりたくて沖縄

沖縄好きが高じて、とうとう沖縄の住人に。「うちな~んちゅ」に憧れる千葉県生まれAYAKOの体当たりな日々、堂々、公開!

商品になった基地・上

2008-12-12 18:30:00 | Weblog


 つい先日、たまたまつけたTVの番組で「基地とカネ」というタイトルで沖縄の話を放送していた。タイトルから、いやーなにおいを感じたわたし。冒頭、「今、沖縄県の軍用地が注目の投資物件になっている」というナレーターのひと言に愕然とし、45分間、番組に釘付けになった。

 沖縄県は土地の20%を軍用地(基地)が占めている状況であり、国が基地に費やす税金は年間1817億円にのぼるそうだ。そして、その約半分にあたる899億円が軍用地の借地料として、土地の所有者に支払われているという。

 基地に利用されているのは、もともと家や畑が点在して集落を構成していた住宅地。それぞれの人の生まれ育った思い入れの深い場所が、第二次世界大戦の敗戦で奪われてしまった。番組の中で、土地を奪われた人たちは、ふるさとをなくしたのと同じだと話していた。

 沖縄がアメリカ統治下に置かれてしばらくは、土地を奪われた人へはアメリカが微々たる借地料を払っているにすぎなかったが、沖縄県が本土復帰されると、防衛経費として国が借地料を支払うようになった。毎年、近隣の地価を調べて借地料を提示する。提示額に土地の所有者が応じても応じなくても、国は土地を強制的に使用できるのだという。横暴きわまりない。

 こうした土地が、いろいろな要因で手放された場合、不動産会社が仲介に入って売買をする。新聞やチラシなどで「軍用地売ります・買います」という広告をわたしも目にしたことがあるが、どういうことかピンときていなかった。要は、軍用地を買えば、国から毎年必ず借地料が支払われることになるということ。世の中が不景気にあえぐ今、安定した収入が得られるとして投資対象の物件になっているとはこのことだ。

 時代はネット社会。不動産が売りに出している軍用地を実際に見ることもなく、安定収入が得られる長期的な投資として購入するのは県外の人にも増えつつあるらしい。同じ軍用地でも、返還の見込みの少ないところは人気があり、倍率が高くなるそうだ。基地周辺に住む方が、どんな爆音の中で生活しているのか、どうして基地返還を求めるのか、せめて沖縄に足を運んで自分が買おうとしている土地がどういうものか目で見て確かめてほしい。

 「一坪地主」と言って、大勢が少しずつ軍用地となっている土地を買い、皆で地主として基地返還を求めて行こうという動きについて聞いたことがあるが、投資物件として売られるなんて全く相反する行為ではないか。ふるさとを取り戻したい、基地を沖縄県からなくしたい、と願っている人の気持ちはまるで汲み取ってはもらえていない。

 もっとひどいのは、軍用地の所有者すなわち安定した定期収入を得ている人への「軍用地主ローン」という優遇融資を県内の銀行が実施しているというもの。軍用地を所有していることがメリットだと認識され、軍用地所有に拍車をかけるだけだ。

 自らが育った場所を奪われたと憤る人のいる一方で、多額の借地料を手にして定職につかずに生活を送っている人もいると、わたし自身は地元の方から聞いたことがある。十分すぎる金額をもてあまし、賭け事にこうじてばかりいる人も少なくないという。加えて投資物件としての人気が高まれば、基地返還どころか返還をよしとしない人が増えるだろう。こうした負の循環を断ち切らなければ、基地依存はズルズルと続くしかない。その事実にいきついて、恐ろしくなった。(続く)


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