うちな~んちゅになりたくて沖縄

沖縄好きが高じて、とうとう沖縄の住人に。「うちな~んちゅ」に憧れる千葉県生まれAYAKOの体当たりな日々、堂々、公開!

今年初のおもてなし

2008-01-22 11:00:00 | Weblog


 千葉の親友がパートナーを伴って遊びに来た。一昨年の夏、遊びに来てくれたときに、「次は桜の時期に!」という約束がついに実現。

 初日は那覇で歓迎の宴、翌日はわたしの願いを聞いてくれて、北部の大型リゾートホテルが毎年開催しているイルミネーションを見にでかけた。イルミネーションというと12月がメインな感じだけれど、ここは3月まで点灯しているそうだ。当日はイルミネーション日和とでもいうくらい、寒くて風が冷たかった。ほら、イルミネーションって空気が冷たくて澄んでいる時のほうが、キレイに見えるって言うじゃない?!

 広大な敷地を誇るリゾートホテル。イルミネーション見学のためのバスが運行し、遊園地で走っているような窓のないバスで、ライトアップされた景色を見て回るというしくみだった。関東からやってきた2人は、バスを風がびゅんびゅん吹きぬけようと全く気にせず大はしゃぎ。関東の寒さに比べれば、全然ヘーキだって。わたしともう1人、沖縄組の2人は景色に感動する以前に寒さに身をかたくしていた。寒さに慣れることはなかったけれど、広々した空間に贅沢にちりばめられた金色の光は温もりを与えてくれて、ホッとした気分になる。

 光の景色を堪能したあとは、いつもお世話になっている本部のお家へ。翌日、そのお家がある八重岳の桜を鑑賞するためだ。なんのおかまいもできないけど、と言っていた奥さんは、次々とおいしそうなご飯をふるまってくださる。夜も遅くにお邪魔したのに頭が下がる思いだ。ご夫婦の息子さんも滞在中で、7人で飲んで食べてのゆんたくが続く。久しぶりにご主人と三線のセッション?!もできて、すごく心地のいい夜だった。寝る前に少しだけ外を散歩したら、雲の切れ間に星がまたたき、街灯のないその場所では月が明るく地面を照らしてくれる。人が作ったイルミネーションも素敵だけれど、こういう自然現象は人では生み出せないから格別だ。

 翌日は、親友たちを歓迎するかのようなイイお天気。年明けに見たときはまばらだった桜並木は、ほとんどの木が花開き、ピンクのアーケードのように、通る車を迎えてくれる。濃淡のピンクが重なりあって、緑の山の中で鮮やかな色彩を放つ。初めて沖縄の桜を目にした親友たちも、気に入ってくれたみたいで嬉しかった。
今日読んだ地元紙に、八重岳の桜並木に関する記事があった。約40年前、内地の桜に魅せられた当時の本部町の役場の方(後の町長さん)が、アメリカ軍のレーダー基地だった八重岳に、桜を植えて観光資源としたいとボランティアで動いたのがきっかけ。こつこつと植え始め、基地返還の際、米軍から2万ドルの寄付を得るなどして、ようやく頂上まで並木が到達したのだという。一人の町長さんの粋なはからいが、数十年後、地元の人のみならず、全国から集まる観光客を楽しませる名所になったわけだ。

 一方で、この桜並木の寿命があと50年くらいと危ぶまれているという。あと何十年、何百年先にも素晴らしい桜並木を残すため、今から植樹が必要らしい。訪れる全ての人に、この事実を知ってもらって、新たな動きが生まれるといい。わたしの友だちが、またいつか訪ねてくる時にも美しい並木がそこにあるように。(続く)


桜の開花と新年の幕開け

2008-01-10 15:00:00 | Weblog


 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年もまた、沖縄にて新年を迎えたわたし。初詣に沖縄成田山へ行ったり、重要文化財に指定されている「中村家」を見に行ったり、お世話になっている本部のお家へ新年のご挨拶に行ったりと、少し長めのお正月休みをけっこう満喫した。

 驚くなかれ、本部町の八重岳では、もう桜がちらほらと咲いていた。12月が例年より比較的暖かくて、年末年始がぐっと寒くなったから、早く花開いたのだとか聞いた。とにかく、本部のお家まで車を走らせている途中、どちらかというと沈んだ色味の景色の中に、チラホラと花開く桜を発見したときは、思わず顔がほころんだ。今年で3回目の桜鑑賞になるが、梅と見まがう色の鮮やかさには何度見ても圧倒される。木によって咲く時期が違うそうなのだけれど、ぜひ一斉に満開となってほしいなぁ。

 もうすぐ桜祭りが開催となるから、毎年お店を出している本部のお家は大忙しだろう。奥さんがお店で販売する予定というお手玉をいただいたので、実演して見せながら販売促進のお手伝いができるように、今日から特訓だ!桜祭りの期間中、千葉から友人が遊びに来る予定だから、内地の桜とはひと味違う沖縄の桜を是非とも堪能してほしいと思う。

 本部へ行った帰りはものすごく良いお天気で、久しぶりに本島西側のエメラルドブルーの海を拝むことができた。年末年始、どんよりとした天気が続き、沖縄らしい陽気に飢えていたので、やった!!とばかりにウキウキした気分で家路についた。

 さて、今年はどんな年にしよう。年明けて読んだ地元紙には、「学力低下」「長寿の危機」「教科書検定」「米軍再編成」など、昨年の問題がそのまま引き継がれて取り上げられていた。一方で、観光客が増加傾向にあるのに加えて、団塊世代の退職組を狙ったリゾートホテルの建設ラッシュの予感。吉と出るか、凶と出るか。沖縄に住まわせてもらっている者としては、プラスなこともマイナスなことも自分の住む地域の問題として、関心を持ち続けていきたいと思う。観光客が喜ぶばかりではなく、沖縄の人が住みよい沖縄であることを願う。(続く)